ビルマのサイクロン、そして昨日の四川省の大地震と、どうしてこのようなタイミングで、人々の抑圧されている地域を焦点に大災害が起こるのだろう。
自然界からの警告としか思えない。
同地域に住む人々は為政者により、甚大なる人権侵害を受けつつ、生活していることは間違いない。誤解を恐れずにいうならば、死んだほうがまし、と考えている人々も少なくないであろう。もちろん親や子供などの親族を亡くして、深い悲しみの淵に落ちている人々も無数におられることであろうが、そうした人々も一緒に死んでしまいたかったと思っているのに違いない。
そうした庶民にとっては、死によって地獄のような現実から、来世に待っているであろう、少しでもましな世界に旅立つことができるはずであるからだ。
仏教の戒律では「不殺生戒」が一番最初にくるように、自分を殺すことである「自殺」は絶対に許されない。であるからこの世がどのように不条理なものであろうと、苦しみにみちたものであろうと、自らを殺すことでそこから逃避することは許されない。人はそれぞれ、現世において克服すべき課題をもってこの世に生まれてくるのであるからだ。
今回の大災害で命を落とされた多くのかたがたには、そのような意味で、苦しみの多い現世から、少しでも安楽な来世への旅立ちに際して、心から冥福を祈りたいと思う。
もうひとつ仏教についていうと「因果応報」を説く。
つまり善い行為を行ったものには、善い結果があり、悪しき行為を行ったものには必ず悪しき結果が待っているのである。
それは行った行為の報いを現世で受ける「順現報受」、行った行為の報いを来世で受ける「順次生受」、行った行為の報いを来世以降で受ける「順後次受」のいわゆる「三時業」の考え方である。
道元禅師のお言葉をお借りすると、
「仏祖の道を修習するには、その最初よりこの三時の業報の理をならいあきらむるなり。しかあれば多くあやまりて邪見におつるなり。ただ邪見に堕つるのみにあらず、悪道に堕ちて長時の苦を受く」
ということである。
つまりビルマやチベットで圧政を行っている為政者たちは、いつか必ずこの悪業の報いを受けなければならない。かれらは仏教を知らない。まことに気の毒なことといわざるをえない。
自然界からの警告は外国だけに限らない。
「花粉症」などというのもまさにそれであり、日本の山林の惨状というものを、親切に自然は私たちに教えてくれているのにも関わらず、いっこうに政府はこれに耳を貸そうとはしない。
また5月の田植え時期のこの低気温は、全世界で穀物危機がおきつつあり、食料自給率が40パーセントをきっている危機的といえる我が国の食料事情にも関わらず、なんらの農業対策もとらない政府への重大な警鐘にほかならない。
この報いをわれわれ日本人は必ず受けねばならないであろう。
自然界からの警告としか思えない。
同地域に住む人々は為政者により、甚大なる人権侵害を受けつつ、生活していることは間違いない。誤解を恐れずにいうならば、死んだほうがまし、と考えている人々も少なくないであろう。もちろん親や子供などの親族を亡くして、深い悲しみの淵に落ちている人々も無数におられることであろうが、そうした人々も一緒に死んでしまいたかったと思っているのに違いない。
そうした庶民にとっては、死によって地獄のような現実から、来世に待っているであろう、少しでもましな世界に旅立つことができるはずであるからだ。
仏教の戒律では「不殺生戒」が一番最初にくるように、自分を殺すことである「自殺」は絶対に許されない。であるからこの世がどのように不条理なものであろうと、苦しみにみちたものであろうと、自らを殺すことでそこから逃避することは許されない。人はそれぞれ、現世において克服すべき課題をもってこの世に生まれてくるのであるからだ。
今回の大災害で命を落とされた多くのかたがたには、そのような意味で、苦しみの多い現世から、少しでも安楽な来世への旅立ちに際して、心から冥福を祈りたいと思う。
もうひとつ仏教についていうと「因果応報」を説く。
つまり善い行為を行ったものには、善い結果があり、悪しき行為を行ったものには必ず悪しき結果が待っているのである。
それは行った行為の報いを現世で受ける「順現報受」、行った行為の報いを来世で受ける「順次生受」、行った行為の報いを来世以降で受ける「順後次受」のいわゆる「三時業」の考え方である。
道元禅師のお言葉をお借りすると、
「仏祖の道を修習するには、その最初よりこの三時の業報の理をならいあきらむるなり。しかあれば多くあやまりて邪見におつるなり。ただ邪見に堕つるのみにあらず、悪道に堕ちて長時の苦を受く」
ということである。
つまりビルマやチベットで圧政を行っている為政者たちは、いつか必ずこの悪業の報いを受けなければならない。かれらは仏教を知らない。まことに気の毒なことといわざるをえない。
自然界からの警告は外国だけに限らない。
「花粉症」などというのもまさにそれであり、日本の山林の惨状というものを、親切に自然は私たちに教えてくれているのにも関わらず、いっこうに政府はこれに耳を貸そうとはしない。
また5月の田植え時期のこの低気温は、全世界で穀物危機がおきつつあり、食料自給率が40パーセントをきっている危機的といえる我が国の食料事情にも関わらず、なんらの農業対策もとらない政府への重大な警鐘にほかならない。
この報いをわれわれ日本人は必ず受けねばならないであろう。