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やっぱり、気楽にいこう!

つれづれなるままに

日中の海軍力について 戦争恐るるべからず

2012-09-19 09:27:12 | 国防
昭和20年にわが国は無念ながら連合国に敗戦していらい、日本の自衛隊は戦場において民間人はおろか、ただ一人の戦闘員も殺傷していない。世界的にみても希有の軍隊といえる。

これは憲法の不戦規定による成果である、などということは左派勢力によるまやかしと洗脳であって、実態は日米同盟の抑止力によるものであったことはいうまでもない。

でははたして自衛隊が、かつて三島由紀夫が市ヶ谷の駐屯地で割腹の前に慨嘆したように、戦前の帝国陸海軍の精神を失ってしまったかどうかといえば、私はけしてそうは思わない。

戦前は海軍兵学校といわれた広島県江田島市の海上自衛隊幹部候補生学校では、いまでも軍神東郷平八郎提督が提唱した海軍軍人としての心得が学生たちに叩き込まれているのだという。
帝国海軍は生きている~海上自衛隊幹部候補生学校に見る帝国海軍来の伝統
http://www.kisc.meiji.ac.jp/~kokkaron/essay/ootawara_edajima.html

ところでわが国の領土である尖閣諸島近海に中国の漁船が押し寄せ、大陸では反日デモが頻発するなど、日中関係は大きな転機に直面している。このまま中国の圧力に屈服するなどという弱腰は絶対にあってはならないことであると私は思う。

では、万が一尖閣諸島において両者の武力衝突があった場合、はたして日本の海上自衛隊は中国海軍を駆逐することが出来るのか?

中国の軍事戦略の専門家である米海軍大学のジェームズ・ホルムス准教授によれば、自衛隊単独でも、すなわち米軍の手を借りなくてもそれは可能である、ということである。
結論として、「もしも尖閣周辺海域などで中国と日本の艦艇同士が戦闘をすれば、中国側はみな撃沈されるだろう。日清戦争の際の海戦と同じ結果が予想される」

中国の海軍力の弱み
http://komoriy.iza.ne.jp/blog/entry/2846234/

しかしながらその場合あくまで「日本側の政治、防衛のリーダーたちが「創造的な賢い判断を下し、適切な兵器を適切な方法で使う」という前提条件が必要であるのだという。日本国民として海自の将官については信頼できるが、今の政府では甚だ心もとない。一刻も早い政権交代が求められる。

かつて大日本帝国海軍は日本海海戦においてロシアのバルチック艦隊を破り、世界の七つの海を征したという英国海軍の当時最新鋭の浮沈戦艦といわれたプリンスオブウェールズ等を撃沈し、マレー沖海戦を勝利に導いた。これは世界に冠たる旧日本軍の歴史である。このDNAは現在の海上自衛隊にも引き継がれているであろうことを私は信ずる。

負け戦には慎重になるべきだが、尖閣諸島における局地戦には大いに勝機があるのである。いま私たちは戦争を恐れるべきではないと思う。
ちょっとくらいドンパチあったほうが日本人の目も覚めるであろう。「戦争恐怖症」が国内の左派勢力によっておおくの国民に刷り込まれているが、本来の日本人はそのようなヘタレではない。
私はいまけっして戦争を煽っているのではない。むしろ煽ってきているのはシナのほうであるのだ。受けて立つのが日本男児というものではないか。

小惑星探査機、そして旧陸軍戦闘機はやぶさ

2010-06-14 09:59:00 | 国防
小惑星探査機はやぶさが帰還した。久々に明るいニュースだ。数々の困難を乗り越えて、はやぶさは地球に還って来た。小惑星イトカワと、はやぶさの物語は多くの日本人の心を打った事であろう。
宇宙航空研究開発機構の川口淳一郎教授は「意地と忍耐と神頼みの日々だった」と語られた。科学技術者でも神頼みをされるのだなあ、と感慨深い。

「はやぶさ」とは旧日本陸軍の主力戦闘機の名前でもある。惑星探査器「はやぶさ」はこの戦闘機の名前と無関係ではない。「はやぶさ」こと陸軍一式戦闘機の開発には、戦後日本のロケット開発に置いて大きな功績を残した、糸川英夫東京帝国大教授が積極的に設計に参加されたという。いうまでもなく小惑星「イトカワ」の名前の由来となっている人物の事である。
どちらの「はやぶさ」も日本の技術力の粋を集めて作られた。大東亜戦争には負けてしまったが、日本の技術力はいまも世界の頂点にあるという事に私たちは胸を張っていいと思う。

ところで写真の地図は、中国から見た日本列島と朝鮮半島、そして南西諸島に台湾である。これをみれば、東アジアにおける安全保障の状況について、一目にして理解できるであろう。ちょうどこれらの島嶼群と朝鮮半島はゆるやかな楕円形を描くように中国海軍を封じ込めているのが解ると思う。

いうまでもなくこれらの封印の要(かなめ)となっているのは沖縄の米軍基地であろう。この地図を見ると中国海軍にとって目の上のタンコブとなっているのが、沖縄に駐留する米軍である事が一目瞭然として理解できるのに違いない。中国の潜水艦がしばしば南西諸島に接近したり、すり抜けたりするのは、日本政府や米軍がどのように反応するのかをテストしているのに間違いはないが、これらの接近に対して日本政府が弱腰であれば、当然中国の艦船はより露骨にそれらの挑発行為をエスカレートしていくに違いない。

またもしも沖縄から米軍が消えてなくなれば、これらの封印にはぽっかりと大きな穴が空く事になり、中国海軍は堂々と大海に出て行く事が出来るであろう。それは中華人民共和国百年の夢である事は間違いがない。沖縄に基地がいらないという人々は、こうした中国の野望に手を貸している人々であることは疑いがない。

また朝鮮半島に関しても、この地図を見れば、なぜ中国がこれほど北朝鮮の肩を持つかが理解できるであろう。もしも北が崩壊してしまえば、中国は鴨緑江を挟んで、米軍、韓国軍と直接対峙しなければならなくなってしまう。そうなればまさに中国の土手っ腹に拳銃を突きつけるかたちになる事が解るであろう。ゆえに北朝鮮は、中国にとって軍事緩衝地帯としてぜひとも必要な場所なのである。

この希望に満ちた、はやぶさとイトカワのニュースの裏には、残念なニュースもある。宇宙航空研究開発機構は後継機である「はやぶさ2」の開発計画について。今年度予算の概算要求に17億円を盛り込んだが、政権交代による予算削減で3000万円に減らされてしまったそうである。これではもう「はやぶさ2」の開発は不可能との事。

民主党政権になって、政治もダメ、外交もダメ、経済もダメ、いわずもがな軍事もダメ、口蹄疫問題で農政もダメ、最後の砦である科学技術もダメとなれば、お先真っ暗であり、中国の高笑いが聞こえてくるのは私だけであろうか?

みずほさん、沖縄に何しにいったの?

2010-05-27 05:52:37 | 国防
福島瑞穂のことを、ネットでざっとみてみた。

まず驚いたのが、学習院女子大学の客員教授に就任していることがわかった。(ウィキペディア)愛子内親王殿下の登校拒否のことやら、皇太子殿下が学習院の構内で、彭麗媛氏(習近平・副 国家主席夫人)とともに、人民解放軍のオペラを観劇するなど、学習院が最近なんだかおかしなことになっている。特定の勢力による皇室工作が行なわれている疑いが濃厚である。

それと彼女は社会主義インターナショナル副議長だそうだ。コミンテルンみたいなものか、とおもったらどうもそうでもないらしい。「社会民主主義や民主社会主義を掲げる中道左派政党の 国際組織。イギリスの労働党や、ドイツの社会民主党、フランスの社会党など、世界各国の政党が参加をしている。」とある。
それぞれヨーロッパでは政権担当能力のある歴史ある政党ばかりで、世界共産党革命をもくろむコミンテルンのような過激な国際組織ではないようだ。
それにしてもこうした各国の政党のなかで、「基地はいらない」だとか「軍隊はいらない」などという特異で常識はずれの考えかたをもっているのはおそらく「みずほさん」の社民党だけであろう。私にしてみれば社民党など中道左派とはとても思えず、極左といっても過言ではないと思う。

みずほさんについて、昨日の「産経抄」が秀逸だったので紹介しておく。おもわず笑ってしまったものである。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100526/stt1005260328003-n1.htm

25日、福島瑞穂が閣僚の一員であるにもかかわらず、社民党党首として、沖縄に行って仲井真知事や名護市の稲嶺市長に会って来た。
福島氏は「沖縄にこれ以上基地を増やしてはならない。一緒にがんばりましょう」と知事に語ったそうだ。「一緒にがんばる」とは閣内にいてがんばる、という意味だろうか?

鳩山政権の外相と防衛相は、普天間の海兵隊基地について、長い長い無駄な迷走の上、結局自民党案の「辺野古移転」にアメリカと同意したのではなかったか?
これでは閣内不一致どころではなく、もう無茶苦茶である。ふつうなら首相が罷免するか、みずから政権離脱してしかるべきところだが、鳩は優柔不断だし、社民党はいかにも未練タラタラのようで、その気配がない。
「みずほさん」が沖縄に行ったのはようするに「閣僚の中にあって、辺野古に基地が出来ないようがんばる」ということをわざわざ知事や市長や沖縄県民にアピールしにいったのではないか?
辺野古基地建設の反対派の稲嶺市長はともかく、「県内の納得がいく方向で解決策を閣内でまとめていただくのが願いだ。頑張ってほしい」ととりあえず話を合わせておいた仲井真知事もきっと困惑したことだろう。(26日産經新聞朝刊)

というのも沖縄というのは「沖縄タイムス」だとか「琉球新報」といった反日左翼メディアに主導された特異な言論空間に支配されている場所だからである。
県内保守派に基盤をおく仲井真知事は、かつて沖縄の米兵が中学3年の少女に対する暴行・強姦容疑で逮捕された事件について、「強い怒り」を表明したが、普天間飛行場の機能を辺野古へ移設する計画には全く影響しない、と発言するなど(ウィキペディア)、ものの道理のわからない人ではないと思うが、沖縄は先に延べたように「基地問題」や「集団自決」などの歴史認識問題に関しては、極度にナイーブな土地柄なので、左翼メディアの神経を逆撫ですると、知事などとてもやってられないところなのである。
つまり鳩山首相が先日行った時にプラカードを持って大騒ぎしたような連中は特定のバイアスのかかった連中とおもわれ、ああゆう連中は本土にくらべれば比率は高いと思うが、「基地問題」や「歴史認識問題」について正論が発言しにくい場所であって、沖縄県民全体がそうした特定のイデオロギーにかぶれているというゆうわけではないのである。

けっして不祥事を起こした米兵を擁護するわけではないが、とくにアメリカ海兵隊というのは、紛争等があれば、即座に出動しなければならないので、命の保障が常時なく、非常に荒くれだった連中が多いのではないかと思う。そうした明日は戦場へいかねばならない、もしくは戦場から帰還したばかりの、正常な精神状態ではない兵隊たちが、普天間という市街地の中、一般人の極めて近くに存在していれば、ときには暴行、強姦のような凶悪犯罪を犯しても不思議ではない。
いうまでもなく騒音や事故などの問題も深刻であろう。であるから普天間の基地を移転することは、真の意味での沖縄県民の願いであったはずである。

だからといって沖縄の米軍基地そのものをなくしてしまえ、とおそらく福島氏は本気で思っていることだろうと思うが、そんなものは暴論である。それこそ、そのような事態になれば、中国や北朝鮮を大喜びさせるだけである。

こうした閣内不一致というよりも、滅茶苦茶な政権の状態に鳩がまたふるっている。アメリカや、外相や防衛相と海兵隊基地の辺野古への移転について同意していながら、社民党が移設に反対していることについて「連立はしっかりと維持される」と語った、のだという。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100526k0000e010014000c.html

これはようするに右の人が「辺野古に移します」といえば、「そうしましょう」左の人から「辺野古への移転はだめです」といわれれば「そうですね」と言っているようなものである。これはもはや八方美人をとおりこして「錯乱」ではないか。これがビジネスの世界ならば、だれからも相手にされなくなってしまうのではないだろうか。

ところで「瑞穂」とは素晴らしい名前ではないか。「豊葦原の瑞穂の国」といえば、まさしく愛すべきわが日本の国のことである。このような素敵な名前を娘に命名した「みずほさん」のご両親は、日本のためにならないことばかりをやってくれる娘さんについて、どのようにおもっておられるのだろうか。「家族解体論者」である「みずほさん」にしてみれば、おそらくそんなことは眼中にないのだろう。

三島由紀夫の伝えたかったこと、最期の演説

2009-02-03 16:55:44 | 国防
私は、自衛隊に、このような状況で話すのは空しい。しかしながら私は、自衛隊というものを、この自衛隊を頼もしく思ったからだ。こういうことを考えたんだ。しかし日本は、経済的繁栄にうつつを抜かして、ついには精神的にカラッポに陥って、政治はただ謀略・欺傲心だけ………。これは日本でだ。ただ一つ、日本の魂を持っているのは、自衛隊であるべきだ。われわれは、自衛隊に対して、日本人の………。しかるにだ、我々は自衛隊というものに心から………。
 静聴せよ、静聴。静聴せい。
 自衛隊が日本の………の裏に、日本の大本を正していいことはないぞ。
 以上をわれわれが感じたからだ。それは日本の根本が歪んでいるんだ。それを誰も気がつかないんだ。日本の根源の歪みを気がつかない、それでだ、その日本の歪みを正すのが自衞隊、それが………。
 静聴せい。静聴せい。
 それだけに、我々は自衛隊を支援したんだ。
 静聴せいと言ったら分からんのか。静聴せい。
 それでだ、去年の十月の二十一日だ。何が起こったか。去年の十月二十一日に何が起こったか。去年の十月二十一日にはだ、新宿で、反戦デーのデモが行われて、これが完全に警察力で制圧されたんだ。俺はあれを見た日に、これはいかんぞ、これは憲法が改正されないと感じたんだ。
 なぜか。その日をなぜか。それはだ、自民党というものはだ、自民党というものはだ、警察権力をもっていかなるデモも鎮圧できるという自信をもったからだ。
 治安出動はいらなくなったんだ。治安出動はいらなくなったんだ。治安出動がいらなくなったのが、すでに憲法改正が不可能になったのだ。分かるか、この理屈が………。
 諸君は、去年の一〇・二一からあとだ、もはや憲法を守る軍隊になってしまったんだよ。自衛隊が二十年間、血と涙で待った憲法改正ってものの機会はないんだ。もうそれは政治的プログラムからはずされたんだ。ついにはずされたんだ、それは。どうしてそれに気がついてくれなかったんだ。
 去年の一〇・二一から一年間、俺は自衛隊が怒るのを待ってた。もうこれで憲法改正のチャンスはない!自衛隊が国軍になる日はない!建軍の本義はない!それを私は最もなげいていたんだ。自衛隊にとって建軍の本義とはなんだ。日本を守ること。日本を守るとはなんだ。日本を守るとは、天皇を中心とする歴史と文化の伝統を守ることである。

おまえら聞けぇ、聞けぇ!静かにせい、静かにせい!話を聞けっ!男一匹が、命をかけて諸君に訴えてるんだぞ。いいか。いいか。
 それがだ、いま日本人がだ、ここでもってたちあがらなければ、自衛隊がたちあがらなきゃ、憲法改正ってものはないんだよ。諸君は永久にだねえ、ただアメリカの軍隊になってしまうんだぞ。諸君と日本の………アメリカからしかこないんだ。
シビリアン・コントロール………シビリアン・コントロールに毒されてんだ。シビリアン・コントロールというのはだな、新憲法下でこらえるのが、シビリアン・コントロールじゃないぞ。
 ………そこでだ、俺は四年待ったんだよ。俺は四年待ったんだ。自衛隊が立ちあがる日を。………そうした自衛隊の………最後の三十分に、最後の三十分に………待ってるんだよ。
 諸君は武士だろう。諸君は武士だろう。武士ならば、自分を否定する憲法を、どうして守るんだ。どうして自分の否定する憲法のため、自分らを否定する憲法というものにペコペコするんだ。これがある限り、諸君てものは永久に救われんのだぞ。
 諸君は永久にだね、今の憲法は政治的謀略に、諸君が合憲だかのごとく装っているが、自衛隊は違憲なんだよ。自衛隊は違憲なんだ。きさまたちも違憲だ。憲法というものは、ついに自衛隊というものは、憲法を守る軍隊になったのだということに、どうして気がつかんのだ!俺は諸君がそれを断つ日を、待ちに待ってたんだ。諸君はその中でも、ただ小さい根性ばっかりにまどわされて、本当に日本のためにたちあがるときはないんだ。
 (そのために、われわれの総監を傷つけたのはどういうわけだ)
 抵抗したからだ。憲法のために、日本を骨なしにした憲法に従ってきた、という、ことを知らないのか。諸君の中に、一人でも俺といっしょに立つ奴はいないのか。
 一人もいないんだな。よし!武というものはだ、刀というものはなんだ。自分の使命………。
 (それでも武士かぁ!それでも武士かぁ!)
 まだ諸君は憲法改正のために立ちあがらないと、見極めがついた。これで、俺の自衛隊に対する夢はなくなったんだ。それではここで、俺は、天皇陛下万歳を叫ぶ。

 天皇陛下万歳! 天皇陛下万歳! 天皇陛下万歳!
http://www.geocities.jp/kyoketu/61051.htmlより


このあとかれは市ヶ谷の陸上自衛隊東部方面総監部の総監室において割腹自刃した。今私はかれの享年と同じ年である。三島の自決の意味がなんとなくわかってきたような今日この頃である。

田母神さんの講演会・東京(訂正)

2008-11-18 15:23:18 | 国防
 名古屋のほうは定員に達して受付を締め切ったそうですが、こちらはどうでしょうか?
 若宮会講塾の林さんの日記に告知がありましたので、コピペさせていただきました。

 *林さんから連絡があり、この講演会への参加は議員のかた限定となったそうです。世間の関心の高さがうかがわれます。
______________

 12.21田母神氏講演会ですが、定員に達しましたので、受付を終了させていただきました。

 尚、名古屋に先駆けて、東京にて、講演会が開催されるようですので、参考にしていただけたら幸いです。

               田母神論文を支持する会 事務局

kokuminundou@nipponkaigi.org
【御案内】

■田母神・前空幕長講演会

■日時:平成20年12月4日 午後5時~
■会場:衆議院第2議員会館・第1会議室
■参加費:1000円
■主催:日本会議地方議員連盟

チベットの災難はわが国の鏡

2008-07-12 09:04:37 | 国防
洞爺湖サミットではチベット問題にも、拉致問題にも全く言及されませんでした。まったく憂慮すべきことですね。

 チベットの軍事力は歴史的に皆無に等しいものでした。それにたいして日本は有史以来「尚武」の国であり、明治以降には東アジア最大の軍隊があって、わが国を守りました。ゆえにチベットにおいてはいともたやすくイギリスのヤングハズバンド軍や中共軍の侵略を余儀なくされてしまったのにたいし、日本国は、無数の軍人さんや兵隊さんが命をかけて外敵から私たちの生命と文化を守ってくださいました。
 靖国神社の英霊に現代の私たちが感謝すべきなのはまさしくこの点にあるので、自虐派の人々がこれに反対するのはまったく誤っていることであると私は考えています。

 そして現在チベットの惨状はごらんのとおり。それにたいして日本は、衰えたりとはいえども世界に冠たる経済力を誇っており、国民は(いまのところ)自由と平和を享受しています。

 かといって日本は明治の開国以来、まったく無為安穏であった時期は一度たりとてなく、英米露等列強に対する安全保障上の切実な理由から、極めて短期間で富国強兵を成し遂げ、その後は主にロシアの侵略からかろうじて国土を防衛してきました。それは国家の舵取りを一寸でも誤れば、日本国土をロシアに即刻蹂躙されかねない極めて微妙かつ危険なものでした。じっさいにその証拠としてソ連は昭和の日本の敗戦とともに、旧日本軍が武装解除した北方領土や満州にすぐさま侵略を開始しました。

 残念ながら日本が先の大戦に負けて、7年間のアメリカによる占領期間に、GHQによって徹底的に、戦争中の日本軍の行為がすべて「悪」として国民に刷り込まれてしまいました。戦争という非常時ですからもちろん殺したり、殺されたりします。中には非道なことをした日本の軍人や兵隊も存在したことでしょう。国策の誤りも多数あったと思います。
 しかし戦勝国のやったことは、平和憲法の美名のもとに、「憲法九条」を制定し、軍隊をもつことも自衛のための交戦権も否定させてしまったのです。それは日本から刀を奪い、丸腰にすることであり、つまり日本人の誇りであり、魂である「武士道」というものを全く骨抜きにしてしまったのです。それは本土に迫り来る米軍にたいする栗林忠道中将の硫黄等の抗戦などに象徴される、日本人の「大和魂」の発露にたいする英米等の戦慄から発せられたものであると私は考えて疑いません。

  現在の日本国憲法の草案に関わったのは、GHQの中枢に紛れ込んでいたハーバート・ノーマンやジョン・エマーソンら隠れ共産主義者でありました。かれらGHQのコミュニストたちは日本進駐とともに、それまで日本政府によって政治犯として拘束されていた共産主義者たちを釈放し、主として大学など学会の要職に就任させました。こうした教育者たちによって、自虐的左翼思想が日本全体の学校教育に蔓延し、結果として戦勝国のコミュニストたちの陰謀は成功し、「旧日本軍=悪」の図式で広く日本人の心に刷り込まれました。
 今でもこの考え方は日本人の心に染みついていて、「自虐」というかたちで健全な精神を蝕み、日本国の国益を損ない、心ある日本人にとって最大の敵である中国共産党を利益しています。

  ともかくも絶対にいえることは、もしも日本に強い軍隊がなく、朝鮮や満州を日本がおさえていなかったら、日本をも含む東アジアの大部分は間違いなくロシアもしくはソ連、中共の領土になっていたことです。
 憲法九条を金科玉条のごとくありがたがる人たちは、ほぼ例外なく戦前の日本の軍国主義にたいして苦々しく思っているはずです。しかし何度も言いますが、先の大東亜戦争をふくめて、日本の軍人さんや兵隊さんたちが命をかけて国土を防衛してくれなかったなら、間違いなく日本はほかのアジアの国々のように列強の植民地として日本人としてのアイデンティティーを失っていました。

 世界に冠たる仏教文化を有する誇り高きチベット人のかたがたが愛する祖国を失ったことをどれほど無念に思っているか。それは同じく仏教国であり、清らかな武士道精神を有する日本人であることに誇りを持つ愛国の人でなければとうてい理解はできないと思います。そうした意味で、チベット問題は私たちの祖国日本について考えるよい契機であると思うのです。


北朝鮮ミサイル対応 3 小沢さん中国で何やってきたの?

2006-07-09 08:30:00 | 国防
 つぎに北朝鮮のミサイル発射という暴挙にたいする憤りによって、日本国民が少なくとも国防に関しては一枚岩に団結することができる。社民党や共産党の党首でさえ北にたいする経済制裁に理解を示した。これは極めて異例なことである。誰であれイデオロギーよりも命が大事だとおもうのはもっともなことだ。
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20060706AT3S0501Z05072006.html

 例外は このような事態にもピントがずれているのが民主党の小沢党首だ。
 6日の読売朝刊によると
「6か国協議の場もあるので、中国にお願いし、できるだけ話し合いのなかで解決の方策を見いだすべきだ」
と発言したそうだ。(発言については読売新聞から引用したので、じっさいにこの言葉どうり語られたかどうかは定かでない)

 この人は中国で要人と会見し、自民党の幹事長時代でさえ経験のないほど持ちあげられ、想像もつかない接待攻勢を受け、骨の髄までたらたらに蕩らされてきたらしい。このような人は政治家としてもう役に立たない。役に立たないどころか害悪である。
 日本の首相との会見をさんざん拒否する中国に誰がお願いするのか、話し合いを拒否したあげくミサイルを発射した北朝鮮とどのように話し合うのか、小沢さんにぜひとも教えてもらいたいものである。
 ともかく民主党が、このミサイル発射を教訓として、日本政府と自衛隊が弾道ミサイル防衛のための必要な装備を整えるうえで、権力闘争を目的に中国の味方になって反対のための反対をされては非常に厄介だ。しかしいくら民主党が選挙目的のために集まった烏合の政党とはいえ、民主党の良心というものを信じたい。つまり一刻も早くこのような党首を見限ってほしい。

 北は2発目のテポドン発射をもくろんでいるという。このような事態に直面しても、日本独自で可能な北に対するさらなる圧力、すなわち朝鮮総連による北への送金停止と農産物、海産物等の貿易制限をなんとしてでも断行すべきである。
 今回の訪中で完全に中国の傀儡と化した小沢党首は「制裁という強い態度をとるのはいいが金融(に関する)制裁や強力な制裁は日本一国では効果がない。各国が強力しないと実効性がない。後は国連の判断だ」と述べたそうであるが、(7日読売朝刊)

 「北朝鮮にたいする日本国独自の判断による経済制裁は効かない」と発言する輩はかならず中国や北朝鮮のシンパと知るべきである。なぜならこれは大嘘であるからである。日本からの送金の停止はかならず北を追いつめる。
 それに「各国」とはどの国をさすのか。協力しないのは中国とロシアであろう。小沢党首はおそらく中国ぼけで自分がどのような愚かな発言をしているのかわからないのであろう。帰国してからかれは自らの失言の深刻さを思い知るはずである。

 日本国がこの期に及んで以上のような経済制裁にふみきれないのは、小沢党首のように政府の要人、もしくはその周辺に、北朝鮮あるいは中国によってたらたらに蕩らされたのみならず、上海領事館員自殺事件のごとく何らかの弱みを握られた人物が少なからず存在するとしか考えられない。

 北のミサイル問題においての安倍官房長官の毅然とした対応、それにたいして小沢党首の中国でいいおもいをしてきましたというデレデレとした顔、次の選挙の結果がみえてきたような・・・


北朝鮮ミサイル対応、日米蜜月関係の成果 2

2006-07-07 08:46:15 | 国防
 5日早朝、3発目に発射されたテポドン2は、発射から約40秒で痕跡を絶ち、打ち上げ途中で失敗した可能性が強いことがすでに報道されているが、米NBCテレビは5日、米政府当局者の話として、北朝鮮がさらに2発目のテポドン2の発射を準備している模様だと報じ、 ミサイルはまだ発射台には載っていないが、「組み立ての最終段階」にあるとした。
 さらに北朝鮮外務省は「ミサイル発射実験の継続」を表明し、周辺諸国ではテポドン2のさらなる発射が懸念されている。

 全く懲りない国だ。

 北朝鮮によるミサイル発射の意図が、米国との二国間直接交渉にもっていくことを念頭においたものであることが次第にあきらかとなってきたが、米国は100パーセントこれに応じないであろう。
 米国がこれに応じない以上、いうまでもなく北朝鮮にとって、ミサイルを発射することのメリットは皆無である。しかし「ひょうたんから駒」ではないが、北のこの毎度おなじみの馬鹿げた行動によって、わが国にとっては、はからずも利点となることがいくつかあった。

 それはまず中国やロシアの牽制や非難をまったく受けることなく(当然のことだが)、日米が弾道ミサイル防衛という実戦に即した国防上の合同軍事演習を日本海およびその周辺にて遂行することができたことである。
 とくに実戦経験の少ない、というよりもまったくない自衛隊にとってはこれは貴重な体験となったであろう。(イラクから撤退を始めている陸上自衛隊のサマワでの復興活動も、実戦には参加しなかったがいままでほとんど戦争を知らなかった軍隊として極めて貴重な戦場の体験であったに違いない。)
 と同時に中国に対しては自衛隊と米軍の連携を見せつけることによって、将来的には十分あり得る中国の台湾侵攻を牽制し、中台海峡の戦争抑止力となったことである。

 また自衛隊と日本政府は、今回米軍の早期警戒システムの優秀さが証明されたことで、今後わが国でも米軍と同様の弾道ミサイル防衛体制を布陣することの国民的同意を得やすくなるだろう。
 また一例ではあるが、自衛隊のイージス艦のレーダーによってとらえられるはずだったミサイルの弾道がとらえられていなかったことや、日米の連携に乱れが生じたことなどの様々な反省点が指摘されているが、これらが今後のわが国の国防政策と、日米軍の共同作戦を遂行するうえできわめて有効な材料となるであろう。

 そして北朝鮮に対する国際包囲網は必然的に強化され、とくに韓国においてはノムヒョン大統領の親北政策は180度転換されざるをえず、その政権の基盤さえ危ぶましいものとなるはずである。たぶんこの人は大統領を辞めた後失脚するであろう。よって日韓はとくに拉致問題にたいして今後共同歩調を取ることができるに違いない。これは非常に望ましいことである。

北朝鮮ミサイル対応、日米蜜月関係の成果 1

2006-07-06 08:57:49 | 国防
 小泉首相は、5日夜、会食の席で「政府の危機管理体制はうまくいった」と胸を張ったという。

 首相が先の米国訪問で、大統領専用機でエルビスプレスリーの旧宅に招待され、ブッシュ大統領をあきれさせるほどはしゃいだことを揶揄する向きもあるが、今回の北朝鮮のミサイル発射に対する日米の対応は、極めて適切なものであり、日米関係が史上空前ともいわれるほど良好であることが証明された。と同時にアメリカには大きな借りをつくったことを日本国民は肝に銘じなければならない。

 まず第一に、5日早朝の最初のミサイル発射を探知したのは、米軍の早期警戒衛星であったという。これがミサイルの噴煙から出る赤外線によって発射場所や移動方向を探索し、在日米軍を通じて自衛隊に伝えられた。
 ちなみにこうゆう技術は自衛隊にはないという。
 北朝鮮にはアメリカ大陸を射程におさめるというテポドン2がなくても、すでに1998年に日本列島の頭の上を飛び越えて太平洋に着弾したテポドン1が存在し、一連の核開発疑惑からすでに核弾頭をミサイルに装着する技術が開発されている可能性が否定できない。
 このような状況の中、かりに米軍の早期警戒衛星システムや電子偵察機が存在しなかったならば、いつ何時、どんなミサイルが、どの方向に飛んでくるのか、日本国民に知るすべはまったくない。
 北朝鮮は6月の中旬以来テポドン2の発射の徴候を国際社会に示し続けてきたのであるが、こうした米軍の監視システムの存在により、日本国民は比較的冷静に北の動きを眺めることができたのである。もしも東京を一発で灰燼にすることができる核弾頭が、いつ頭のうえに降ってくるかわからないとしたら、これほどの恐怖はないはずであり、わが国はたちまちパニックに陥るであろう。
 そして5日早朝のすわ発射という場面においても米軍の早期警戒衛星によって、ミサイルの規模と移動方向、着弾点などが大まかにわかったのでそれほど慌てる必要はなかったのである。
 そしてその後速やかに、米海軍と海上自衛隊は、空母キティーホークやイージス艦を日本海に展開するなど警戒を強化し、さらに沖縄から電子偵察機を飛ばして敵の監視にぬかりはなかったのである。