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共産主義思想について

2012-02-06 08:34:35 | 社会
共産主義思想の研究方法 1



このビデオは東京近代史研究所の落合道夫さんの共産主義思想についての講義である。

「いきなり資本論などの原典なんか読んでもダメ。時間と思考の無駄です」

とバッサリ。落合さんの一連の講義はどれもこれもすべてわかりやすく、目からウロコが落ちる。とくに共産主義や近代史についていまいち取っ付きがたいと思っている人にはお勧めである。

共産主義の信奉者には大きく分けて三種類あるとおもう。つまり確信犯的共産主義者と盲目的共産主義者、そして心情的共産主義者である。

前者は、マルクス主義を利用して権力を奪取し、独裁制を行なうことを当初から目論んでいる人々である。こうした連中は必然的に権力闘争に巻き込まれるので成功者はごく一部であり、スターリン、毛沢東、金親子、ポルポトのような共産圏における独裁者たちのことである。落合さんによるとこうゆう人たちは頭からマルクス主義など信用していないのだという。こうした絶対権力者に追従し、完璧なイエスマンを演じて、保身を計る連中もここに含まれる。

中者はマルクス主義を盲目的、宗教的に信奉し、王制、天皇制など現在の体制を倒し、共産主義革命を成功させれば、万民平等の理想的社会が到来すると本気で考えている人々である。こうした人々は革命のために命を賭けているので、前者のような確信犯的共産主義者に徹底的に利用される。革命が成功した暁には、独裁者の行為があまりにもかれらの理想とかけ離れているので、独裁者の行為に反発したあげく、結局は疎まれ、粛正、殺されてしまうという、気の毒な人々である。だが自業自得であるのはいうまでもない。

心情的共産主義者というのは、現代の日本において非常に多い。日教組の教員による学校教育、朝日新聞のような左翼メディアなどにより、知らず知らずのうちに左翼的な思想が好ましいように思わされている人々のことである。
ある意味被害者といえるかもしれないが、こうした人々が、日本の毅然とした防衛や外交の妨げとなる場合が多いので問題は多く、結果的に中共や北朝鮮などの敵性国の国益を増加させ、わが国の国益を損なってしまうことになるので非常にたちがわるい。

結局、世界の共産圏を見てみればあきらかなように、万民平等の理想的社会などけっしてありえないことは、歴史が証明している。
共産主義体制においてよい結果を得たのは、独裁者とその取り巻き、イエスマンたちだけということになる。かれらに反発する人々は全員粛正されるか、強制収容所行きである。秘密警察が庶民の言動を監視し、そうした国家のほとんどは経済政策が破綻しているので、結果人民は貧苦の中に塗炭の苦しみを味わうことになる。
その意味で共産圏においては独裁者とイエスマンたち以外は全員被害者といっていい。いまの日本人はこうした共産主義の恐怖を体験的に知らない。

しかし戦前の心ある日本人たちは共産主義の欺瞞製についてはっきりと理解していたと思う。私たちの敵はあきらかに「共産主義」なるものであった。アメリカは日本を打ちのめすことによって、はっきりとそのことに気づかされるはめになったのである。

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