ボランティア通訳のことで、気になったこと。
先日、ある通訳さんとお話していた時のこと、
あー、あれって、医療通訳って、コホンとかゴホンとかって、訳すやつだよね?
って、言われました。
びっくりポン、だって本当にそうなんですから。
でも、口調が気になって…
その方は医学の通訳もなさるらしい、私としては少し尊敬していた方。
なので、大層失望しました。(この前後の話は割愛)
コホンと咳をするか、ゴホンと咳をするかは、結構大切なサインで、訳し間違えると問診が役立たずになってしまうんですけどね。
お医者さんもその辺りは心得てらっしゃって、おかしいと思われたら、ご自分で実際にやってみせるとかされるので大丈夫だとは思いますが、でもその時点で医療通訳をしているということから考えると失格ですよね。
医療通訳はほとんどがボランティアでされていますので、なかなか厳しいものがあります。
実際にする時にはかなりのスキルがいるのに、報酬はなし。善意の通訳なんです。
聞こえはいいけど、本当の所はお金がどこからも出ない、ということで。
なので、通訳と言えども、職業としてしておられる方から見れば、ちょろいんでしょうかね。
今はオリンピックが控えているので、何となく機運も高まり、見る目も大変ですね、という感じですが、それを過ぎたら、きっとなくなってしまうのでしょうか。
日本に来る外国人は病気しないようにしないとね。
それとも、お医者さんや看護師さん、受付の人などが英語をちゃんと喋れるようにされるのでしょうか。それも一理ありですね。そうは言っても、これも大変な努力と時間、しかも教育面でのお金もとてもかかります。
ニーズありきの仕事なので、今後は仕事が増えるかどうかという不確定要素が大きいですね。
ただし、医療通訳の中身をよくしていくことがとてもたいせつであることに変りはないです。
私は幸い、通訳の一環として医療通訳をしているので有償です。念のため。それも、普通の通訳と同じレートです。