我が家には不思議な場所があります。
そこにお花を飾ると2週間ぐらい薔薇が美しいままだったり、そのままの姿でドライになったり・・・・
それはいつもレッスンした作品を置いて写真を撮るコンソール。
そもそもこのコンソールとの出会いが不思議でした。
ある家具屋さんに入ったとき、引きつけられるようにお店の奥に進むと、そこに壁に持たせかけてあるコンソールが。よく見ると後ろの足がない。引き出しを開けるとその中に折れた足が入ってました。
その時「あなたこのままここにいたら捨てられちゃうけど、うちに来たら主役になれるよ」って思わずコンソールに語りかけてました。
そしてお店の人にお願いして足を直してもらい、ほとんどただのような値段で売っていただいたのです。
狭い我が家にやってきたコンソールはそれこそ主役、作品展の時も会場にもっていって薔薇と紫陽花で思いっきり飾ってあげました。
何年か過ぎたときふとあることに気づきました。
なんだかお花がすごく持つのです、しかも美しい状態で・・・・
不思議?
そう思い始めたら、忘れていたいろんな物が出てきて・・・・それをコンソールの上に飾り始めたら、なんだか祭壇のようになってしまいました。
その中でも今年初め出て来た絵葉書が私の中ではかなり意味深だったのですが・・・・
18年くらい前友人がイタリアに行ったとき頂いたもの。
もしやと思って裏を見たら、シエナの聖カテリナ教会と書いてありました・・・・
個人的なことなので、私を知っている人にしかわからなくてごめんなさい。
でも、不思議なことが、目に見えないけど繋がっていることが、確かにあるってここを見るといつも思うのです。
そういう意味では、このコンソールは目に見えないものに対する畏怖や敬虔な気持ちを持たせてくれるサンクチュアリー(聖域)のような気がしてます。
宗教など関係なく、自分にとっての特別な場所を持つことは大事な事なのかもしれませんね。そういえば子供の頃は秘密基地とか秘密の場所とか誰でも持っていましたよね。
大げさなことじゃなくて、どんなものでも自分にとって大切なもの、自分にとってのシンボルなどのある場所をほんの少しもつこと。そんなことが今日1日を豊かにしてくれるような気がします。