飛鳥瑠璃的美生活のススメ

~大和撫子道~

アネモネ~かわじゅんさんへ~

2005-05-17 13:18:54 | 日記・エッセイ・コラム
かわじゅんさん、ブログを読んでくださってありがとう。質問のお返事を書こうと思ったらアドレスがなかったのでこちらに書きますね。
「アドニスの血のあとから咲いたのはアネモネですか、福寿草ですか」との質問ですが、ギリシア神話ではアネモネと記されています。
アネモネはキンポウゲ科の植物で、(あまり似ていませんが)福寿草はその仲間なの。
福寿草の学名がAdonis amurensis(Adonis・・・フクジュソウ属、amurensis・・・アムール川流域の)なのでアドニス(Adonisu)の血から福寿草が咲いたと書かれていたのかもしれません。
私もこの点については専門家ではないので間違っているかも知れませんが、ギリシア神話にはアドニスを失ったアフロディーテは心の底から嘆き悲しみ、神酒をその血に注ぐと、そこから真紅の花アネモネが咲いたと書いてあります。
またアネモネは、ギリシャ語のアネモス(風)からきた語で、西風によってはじめて紅い唇を開く花、という意味で、花びらのつきが弱く、ほんのちょっとした風でも散ってしまうところから、この名前がついたと言われています。(山中哲夫「愛のフローラ」より)
イギリスでは「風の花」(wind flower)と呼ばれていますが、個人的にも、華奢で、少しの風でも散ってしまうそのはかなさ、もろさを感じさせるアネモネのほうが、アフロディーテ(ヴィーナス)が虜になった、不義の子アドニスの妖しい魅力と重なります。
私の短歌は、福寿草ではなくてアドニスの血とアフロディーテの神酒とでできた花アネモネのイメージで作りました。
「アネモネ」ははじめて作った花短歌なので、コメントいただけてうれしかったです。
これからもお時間があるときにブログ開いてくださいね。

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