シルクロードと科学 ある物理学者の独りごと Silk Road and Science

天山山脈の北の麓の都アルマトイに、私が初めて訪れたのは平成7年(1995年)10月でした。

日経サイエンスに「中国の核実験」

2009-07-24 22:55:04 | シルクロードの民族と核実験災害
日経サイエンス(米国サイエンスの翻訳版) 
今月号に「中国の核実験」が掲載されています。
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過去からの衝撃

中国が過去に行った核実験の影響で多数の市民が死亡した可能性がある

 トフティ(Enver Tohti)は1973年の夏に空から土ぼこりが降ってきたことを覚えている。当時,トフティは中国の最西端,新疆ウイグル自治区に住む小学生だった。「風はなく嵐でもないのに,3日間,空から土が降ってきた。空には太陽も月もなく,静かすぎるほど静かだった」と振り返る。何が起こったのかと生徒が先生にたずねると,先生は土星(中国語でも土の星と書く)で嵐が起きたのだと説明した。トフティは先生を信じた。それが自治区内で行われた核実験で生じた死の灰(放射性の塵)だったと気づいたのは,数年後になってからだ。
 30年たって医師となったトフティは,なおも増え続ける死傷者(中国政府は断固としてこれを認めていない)を調べる試みを立ち上げつつある。新疆ウイグル自治区のロプノール実験場で1964年から1996年までに少なくとも40回の核実験が行われ,その放射能によって数十万人が死亡した可能性がある。
 同自治区には約2000万人が住んでおり,これらの住人を調べれば放射能の長期的影響についてほかでは得られない知見が得られるとトフティは考えている。世代を超えて受け継がれる遺伝的影響の有無など,これまであまり調べられてこなかったこともわかるだろう。トフティはこうした影響を評価するため,物理学者の高田純(たかだ・じゅん,札幌医科大学教授)とともに札幌医科大学で「ロプノール計画」を立ち上げつつある。

「悲しいことではあるが,新しいことを学び,かつ他でも起きていると思われることを再現する好機でもある」と,チェルノブイリ研究イニシアチブ(CRI)の共同ディレクターでパリのフランス国立科学研究センターを拠点とするメラー(Anders Moller)はいう。


チェルノブイリ以上


 高田の計算によると,新疆に降り注いだ放射線量のピーク値は,1986年のチェルノブイリ原子炉炉心溶融事故の後に原子炉建屋の屋根で測定された値を超えていたという。新疆の地元住民が受けた被害のほとんどは1960年代と70年代に行われた核実験が原因で,放射性物質と周囲の砂漠の砂が混ざり合って降り注いだ。広島型原爆の200倍にあたる3メガトン規模の核実験もいくつかあったという。高田はこれらの発見を『中国の核実験』(医療科学社,2008年。英訳は2009年)にまとめて出版した。
 高田は米国と旧ソ連,フランスが行った核実験の放射能の影響を調べていた1990年代初めにカザフスタンの科学者から招かれ,隣接する新疆ウイグル自治区で中国が行った核実験でカザフスタンが被った影響の評価を依頼された。ソ連が記録していた爆発規模と,カザフスタンで1995年から2002年の間に測定された風速と放射能レベルの記録に基づいて放射性降下物の降下パターンを推定するコンピューターモデルを作成。中国への入国は許されなかったので,このモデルをもとに新疆の人口密度の情報を用いて,19万4000人が急性放射線被曝によって死亡したと推定した。約120万人が白血病,固形がん,胎児損傷を生じるのに十分な放射線を浴びた。「控えめな見積もりだ」と高田はいう。

続きはこちらに

http://www.nikkei-science.com/topics/bn0909_1.html#1

米国サイエンス

http://blog.goo.ne.jp/rsilk/d/20090620


緊急シンポジウム ウイグルで何が起きているのか?

2009-07-24 22:25:31 | シルクロードの人権問題

日本ウイグル協会からのお知らせです。

http://uyghur-j.org/urumqi_symposium_090726.html

イリハムさん頑張れ!

驚きの分断事件が進行していますが、 

私たちはイリハムさんたちの日本ウイグル協会を応援しています。

緊急シンポジウム ウイグルで何が起きているのか?

【日時】
7月26日(日)
開場18:15 開会18:45

【場所】
国立オリンピック記念青少年総合センター
センター棟4Fセミナーホール(417)
※交通案内

【資料代】
2千円

【主催】
日本ウイグル協会 イリハム・マハムティ
2009年6月26日、中国広東省の玩具工場で6000人の漢人が200人のウイグル人労働者を襲撃する事件が起こりました。事件の現場では、警察が5時間以上虐殺行為を放置し、中国政府は事件をまったく報道しようとせず、犯罪者を逮捕しようとも事件を究明しようともしませんでした。世界中のウイグル人がその虐殺事件を知ったのはインターネットにあげられた事件の動画や掲示板への書き込みで、それは事件に関わった中国人たちが「ウイグル人を殺してやった」と喜び自慢する、あまりにも残酷な内容でした。

その事件に抗議するために7月5日、中国ウイグル地域ウルムチのウイグル人大学生が中国政府に抗議するデモを行い、多くのウイグル人がそれに賛同しました。しかし、中国政府は平和的な抗議デモを武力鎮圧し、電話、インターネット、報道、全ての情報を規制。ウルムチでそして他のウイグル地域で何が起きているのか分からない状況が現在も続いています。たくさんの死者、逮捕者、強制連行されたウイグル人たちの安否は分からない状況です。それだけではなくウイグル地域や中国全土に住むウイグル人が安全に生活できているのかどうか、確認するのは難しい状態です。

中国政府は漢民族が被害者であり、ウイグル人は暴徒だ、テロリストだと嘘の情報を世界に伝えています。私たちは中国政府が行ってきた大量虐殺と人権弾圧の歴史について知っています。何故ここまで悲惨な事件が中国によって繰り返されなくてはいけないのか? 私たちは現在入っている今回の事件の情報を中心に、真実を世界に伝えるためにシンポジウムを行います。

パネリスト

イリハム・マハムティ
世界ウイグル会議日本全権代表 日本ウイグル協会会長

ペマ・ギャルポ
チベット文化研究所所長

石平
評論家

永山英樹
台湾研究フォーラム会長

青山繁晴
独立総合研究所代表取締役社長

西村幸祐
ジャーナリスト、チャンネル桜キャスター
今、我々にとって一番心配することはこれからなんです。たくさんの若い者らが逮捕されて彼らの運命はどうなるか? これからウイグル地域でのウイグル人への弾圧は一層、厳しくなるのは間違いないです。

弾圧するためのいろんな口実を中国が作っています。それは何かというと「今回の事件を計画して実行した主な犯人はまだ逮捕されていない」。これはもちろん口実を作ったもので、これでその人の情報を得ているとか、誰々がその人と関係があるとか、そういう理由でこれからたくさんの人が刑務所に入ってしまう。殺される。

実はそういう逃げた人がいるかどうかが問題なんです。私たちの考えではそういう人はいないです。何故ならウルムチ全域、その日その夜、全面的にコントロールした中国政府はそんな一人二人を逃げさせるわけはないです。その夜に殺されて遺体を隠され、この世の中にいない人間を探すという運動をやってたくさんの人々を逮捕する。刑務所に入れる。これからたくさんの人が被害に会うとおもいます。

死ぬ人がこれから出るんです。ですから、今までこの件に関心を持たなかった全ての国の国際的な組織とか、いろんな宗教の団体とか、それから全ての民主主義の国々の国会とか、その国を代表する議員たちらがこの件に対してはっきりと意見を出して、そのウイグル人らの命を助けてもらいたいです。

もしそういう組織、あるいは議員、あるいはそういういろんな団体と関係がある方がいらっしゃったらぜひこのことをアピールしてくれて、たくさんのウイグル人の命を助けてもらえれば大変ありがたいです。ウイグル人はみなさんが助けてくれたこと、やってくれたこと、絶対に忘れません。どうかみなさんよろしくお願いします。

イリハム・マハムティ(ネットラジオ番組 RFUJラジオフリーウイグルジャパンより)


日本シルクロード科学倶楽部副会長 鶴姫が抗議声明を炸裂!

2009-07-23 20:09:08 | シルクロードの人権問題

 日本シルクロード科学倶楽部副会長 

 鶴姫が抗議声明を炸裂!

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日本ウイグル協会会長イリハム氏が、
中共の非道を訴える。