シルクロードと科学 ある物理学者の独りごと Silk Road and Science

天山山脈の北の麓の都アルマトイに、私が初めて訪れたのは平成7年(1995年)10月でした。

福島第一NPP 冷温停止によりリスクの大幅改善を達成

2011-09-29 11:42:53 | 放射線防護情報センター

 福島第一NPP1-3号機が冷温停止状態になったニュースがありました。緊急作業員のみなさんの頑張りのお陰です。感謝。 今、敷地内空中の放射性核種は、セシウム134が1立方メートルあたり0.5ベクレル、その他は検出されていません。核放射線リスクは大幅に改善、安心レベルにあります。<o:p></o:p>

  みなさんが気になるストロンチウムの量ですが、文科省が分析もせず、発表していません。けしからん事態です。 しかし、東電が発表したF1から500m地点のストロンチウム値は、浪江町のセシウムの値の100分の1ほどです。ストロンチウムの漏えいはセシウムに比べて福島では少ないのでした。<o:p></o:p>

  ということは、福島では、圧力容器と格納容器が不完全ながらも存在しているので、粒子状や金属性の核種がかなり閉じ込められていると考えられます。これが、炉心が暴走破壊を起こしたチェルノブイリと大きく異なる理由でしょう。詳しくは炉物理の専門家に聞きたいところですが。

その他

  高田純のツイッターは @gatapi21

 


産経ニュース 福島は復興できる

2011-09-26 12:03:56 | 放射線防護情報センター

高田純さん『世界の放射線被曝地調査』自ら測定した渾身のレポート

産経ニュース ブック 2011.9.25 10:38

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110925/bks11092510440012-n1.htm

「福島は必ず復興できます」

 福島第1原発事故による放射線の人体への影響についてなぜか工学系の研究者の発言が目立つ。健康に詳しい医学系の研究者の声を聞いてみるとしたら、ビキニ水爆実験による被爆地から旧ソ連の核実験場までを実地調査した著者はその最適任者だろう。なにしろチェルノブイリの調査では、セシウムに汚染されたキノコを自ら食べて“人体実験”。実際に100日ほどで半分が体外に放出されることを検証している強者だ。