(写真)仲間の1人、デイビッド・カワピットさん
7人のカナダの原住民の若者が、原住地の生活環境に抗議してカナダの首都まで1,600キロを歩きました。
ケベック州Whapmagoostuiからオタワまでの歩行の旅は1月に始まりました。極寒の中で、かんじきやソリの旅もありました。
途中で加わるデモ参加者もいました。月曜日には、カナダの国会議事堂の外に多くの人が集まりました。
17才から21才までの若者が、その後、原住民担当大臣に会うことになっていました。
「これが終わりではない。私達は歩くことから始めたが、活動は続く。」と18才のカワピットさんは通訳を通じて原住民のクリー語で話しました。
カナダの部族長の1人テレサ・スペンス氏による12月と1月の44日間の断食がIdle No More抗議行動の始まりでした。(↓画像)
それが、道路と鉄道の封鎖や多くのデモ参加者の引き金となり、ファーストネイションズ(文化的地域社会に貢献している先住民の団体)の指導者とカナダのハーパー首相の緊急会談となりました。
この会談の後、ハーパー首相は指導者達とハイレベルの対話を続けることを約束しました。
原住民地区の住居や学校の極端な不足を満たすには不十分だと批判する人がいます。
原住民の指導者達は、極貧に加えて11月に環境法が変わることにも反対すると言います。
環境法が変わると彼らの狩猟や漁業の権利だけでなく原住民以外の借地人への土地の賃貸にも影響が出ると彼らは言います。
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原住民の生活環境改善の要求運動について認識不足でした。行動を起こさないと政治家に届かない。とはいえ、マイナス50度という極寒の日もある中での徒歩は苛酷だったことでしょう。為政者は原住民の生活にもっと目を向けなければなりません。
参考資料
↓スペンス首長(Chief Spence)のハンガーストライキは、21日目に入る。
ハーパー保守政権の政策に抗議し、首相との会見を求めてハンガーストライキ中のスペンス首長のCBCによる独占インタビュー:
http://www.youtube.com/watch?v=2UQ4vMoeD2s&feature=youtu.be
↓12月21日、凍りつきそうな寒さと20cmの積雪の中、カナダ国会議事堂へ向けての先住民族、およそ2,000人の抗議行進のようす。
http://www.youtube.com/watch?v=qMW_9zLcjKg&feature=youtu.be
↓カナダのファーストネーションズの情報
きのうは雨の中、銀座で歌舞伎の「お練り」を見物しました。