国語塾長、情報集めて考えます・書きます的ブログ

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あれ?と思ったニュース

2020-04-29 07:30:43 | 世相雑感
伊勢内宮の朝の光
12月伊勢行きは私の恒例
今年はどうかな
行けるといいな・・・


以下のようなニュースが数日前に流れた。

帰省妊婦の受け入れ拒否 県立2病院、感染リスク理由

千葉県から一関市に帰省していた最中に破水し救急搬送された30代の妊婦の受け入れを、新型コロナウイルスの感染リスクを理由に県立磐井病院(一関市)と県立中部病院(北上市)が断っていたことが、23日分かった。病院側は「院内の感染対策が不十分」として受け入れを拒んだが、県医療局は「緊急性があり誤った対応だった」としている。
県医療局によると、女性は妊娠35週で一関市の実家に帰省中の17日に破水。連絡を受けた市消防本部が磐井病院に受け入れを求めたが「(ウイルスの漏れを防ぐ)陰圧装置が手術室にない」として拒んだ。
発熱などの症状はなかったが、帰省して4日しかたっておらず、感染リスクが高いと判断したという。
その後、搬送先が見つからない場合に受け入れ先を調整する搬送コーディネーターが中部病院に連絡したが、同様の理由で断った。女性は民間の病院に運ばれ、PCR検査で陰性が確認された後、帝王切開で出産した。
(4/24 岩手日報より)


PCR検査の陰性と帝王切開による出産。1月ばかりの早産だが、まずはよかった・・・

しかし、このニュースを読んだときに、あれ?と思った。
受け入れを断った病院が100%悪者にされているけど、そうなのかな。
まず、あれほど首都圏の人は越境して里帰りをしないで、といわれているのにしたこの妊婦さんの行動はどうなんだろうか。
そりゃ、心細いからうちに帰りたいという気持ちは分かるけど。
更に次の点が一番の疑問。
もしも里帰り出産するとなれば、かなり前から地元に帰って、どこで出産するかを決めて何度か診察を受けているはずで、それならばいくらなんでも病院(担当医)は断らなかったと思うのだが。
その昔、職場の同僚にして友人だった人は、出産時に大量出血(体質的に血が止まりにくかった)でお子さんを産み落としてその後亡くなった。
子どもを産むのは命がけだし、それをケアする医師をはじめとした医療者にとっても万全を期してもなお、不測の事態が心配であろう。
だとすれば、救急車から妊婦をお願いします、破水しています、といわれても、病院側としては困惑しかないだろう。加えて都市部からの帰省(それも感染0を更新している岩手に)でリスク2倍。
もしも新型コロナ感染者で院内感染・クラスターになったら、と思えば断る判断をした病院を100%悪者にしてはいけないのではないか。
むしろ、致し方ない判断、といってもいいような・・
まあ別の病院で無事に帝王切開で産まれたおかげでそう思えるのかもだけど。
この岩手日報の記事はまだくわしいからいいけど、もっと一方的に病院が悪いというスタンスで報じているところもあった。
まあ、病院を悪くしないと「ニュース」にならないしなあ。(とやや皮肉をいってみる)
ということか。
ニュースは事実のみをきちんと伝えてほしいと思うが、そうでないものがあまりに多い。
「ニュース」になるように,マスコミの都合のよいところのみを切り取って報道していることが多々ある。
テレビ報道を視なくなって10年近い。紙媒体(主として新聞)もここ数年読まなくなった。
ネット記事で事足りる。読み比べができるし、紙媒体やテレビには絶対出てこないようなレアな情報もブログやYouTubeで拾うことが出来る。
こうやって偏った報道を自分なりに考えて、ニュートラル(中立)にする。
マスコミはだます、都合の良いように報道して情報操作をする、ということはいつも忘れてはならないと思っている。しっかり考えたり調べたりして賢い情報受信者にならなければと思う。
(蛇足:イッサ3の論理エンジンテキストでは、こういった内容の論説文が出てきます。その中で、一般大衆は雀、マスコミと裏で操る権力は猛禽類、でたとえられています。)
・・・・・・・・・・・・・
岩手の救急車搬送ニュースをあちこち読んでいる中で「野良妊婦」というものすごい言葉を知りました。臨月近くになって里帰りして、出産病院を決めてない,もちろん診察も受けてない妊婦さんのことらしいです。本当に、本当にびっくり,それこそ言葉もありませんでした。








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