昨日の続きです。
看護師に18時近いのに母の晩御飯を何か用意して下さい、といわれ、入院の支度を今日中に、ともいわれた。
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実家まであれこれ取りに戻り、母用に作ったランチ(おかず)をもって、温かいご飯でおにぎりでも握っていくかな、と思っていた。
ドラッグストアでビニール袋(持ち物にあった)を買い、落としても割れないプラスチックのカップをセリア(100均)で買っていたら、電話が来た。担当の看護師からだ。
「担当医師から指示が出て嚥下を見たいので、明日まで絶食となりましたので晩御飯は不要です。すみません。それから、絶対安静ということで、尿管を入れさせていただきました」
わたし、逆上。絶対に許さん!(心の声)
「まず、朝食べたきりで、すぐに日赤に行けと言われてきてお昼抜き、93歳の食べるのが楽しみな老人にそれはむしろ悪い。嚥下には今のところ問題はないはずですけど、その話は先生にしましたけど。」
「2つ目、尿管すぐに抜いてください!どうして、そんな大切なことを勝手にするんですか??家族に断りなしにすることじゃないですよね。訴えますよ、出るところに出ますから、ぬかないと。勝手にするなってことです。人権無視ですよね、人権を尊重して云々って書いてありますよね、日赤のモットーに、嘘だわね、とにかく、抜いてください。あの年で尿管入れてベッドから起き上がらないことを強制された日には、完全に寝たきりになります、自宅に帰れません、あなたたち責任とってくれるんですか。あなたたちが楽したいんで入れたんでしょ?」
「いえ、そんなことありません!」
「とにかく、抜きなさい、勝手にしないでください。これから行きますが、ぬいておくこと、いいですか。許しません!!」
セリアで大声でどなっていたら、みんな振り向いたりひいたりしていたが、仕方ない。
とりあえずは、最低限のものを車に積んで、夜道をまた日赤へ。
ステーションでは担当の看護師、担当医師、婦長などが待ち構えていた。
「よくもまあ、勝手に家族の許可を取らないでやってくれましたね。最初から信頼を損なうこと、よくしますね、自分らが楽したいってことですよね。人権無視ですよね、このままなら訴えます、出るところに出ていただきます。すぐに抜いてください。若い人は、抜いたらまた歩けるようにもなるんですけど、あの年だと再起不能です、それ、わかっていて入れたんだったら、責任取って下さい、先生、とってくださるんですよね」
・・・いいえ、とれません
「だったら、抜いてください。いいですか、93歳の母の強い希望は死ぬまでうちにいたい、うちで死にたい、なんです、施設にいきたくないんです。それは自分で意思表示しています。思いは実現するかどうかは分かりませんが、私も含めて家族やケアマネさんはその思いに沿って、できる限りですが頑張っているんですよ。それを寝たきりにされてしまったら…だから、病院にきたくなかった、こういうことされるという気はしていたし。抜いてください、患者として言うこと聞かない云々言われるのでしたら、うちに連れて帰ります、退院します。けっこうです、もう。自宅で死ねたら、本人、本望のはずです」
・・・ご本人の希望は知りませんでした…
「事前の話し合いをしてくだされば、話した。勝手にしていいことじゃないです。それを承知でされたということは患者が認知症だから、ばかにしているんですか?とにかく、歩けなくなることがわかりきっていることをするわけにはいきません。晩御飯はかわいそうですが、仕方ないと妥協するにしても、この件は絶対に譲れません、退院させますので、とにかく抜いてください。もう結構ですから、最初からこんな不信しか持てないこと、信頼関係を損なうことをされてはね、そのうえで、改めてしかるべき手続きで訴えさせていただきますから。私怒ってますから、許せません」
・・・抜きますので…
・・まあ、病室に行きましょう、ここで大きな声で言われても・・(婦長)
「そうですね、あなたたちの外聞が悪いからですね、私はちっとも困りません。ですが、いいですよ、行きましょう。抜いてください。そのうえで、出ていけ、といわれるなら、退院します」
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この後、担当医師、看護師、婦長と病室にいった。
軽くわびのようなことを言われたが、あくまでも「軽く」であった。
あまりに深く詫びると、自分らの非(不手際)が明らかになるのでまずいということであったのだろう。
そして、抜いてもらった。
歩行器も運んできていたので、普段の母のトイレのいき方を実演付きで説明してお願いした。
病室で医師はボソッと
・・・自宅で亡くなるって今は難しいですよね・・・
といった。
そうですね。でも、本人の強い希望がある(聞いてしまった)以上、できる限り頑張るしかないでしょう、もちろん、そうなるかどうかなんてわかりませんが、今できることはやるってことです(キリリ)
医師、沈黙(穏やか系のドクター?)
これだけ言葉で大暴れしたので、2週間の入院期間、彼ら(医療関係者)も、やばい・怖いおばば(私のこと)と思って、少しだけ頑張ってくださる気がするのだが。(大声は勝つ)
ちなみに28日にもらった入院計画書には「自宅退院」を目指しての文言が入っていた。
最初は施設退院、させる気満々だったんだね(怒)だから、安易に、やりやがった(失礼)
私が何に激怒したかはわかっていただけると思うが、要するに、尿管を入れるか否かはこの後の母のそう長くないだろう生の質を決めることであったこと。それを相談もなしに(軽く)やらかされたこと。
父、弟2名、みんなこういう軽くやらかされた医療の積み重ねに敗北して旅だった、と私は感じている。(いちいちいうことができるが、もはやいい)
独断と偏見を恐れずに言えば、医療は今や「悪」の場合がある。