蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

訃報に思う  (bon)

2023-07-25 | 日々雑感、散策、旅行

 私のいた会社では、OB・OGになると、会費制のOB・OG支援組織に入会することが
出来ます。この会は、OB・OG達のための「お楽しみサークル」活動の支援や会報の
発行、各種行事の案内、会員の名簿管理、訃報速報などのインターネットによる
広報活動が行われています。
 私は、このお楽しみサークルの中の、園芸友の会に所属して、皆さんと交流して
います。

 訃報の広報は、会員数が多く、高齢者も多いのでかなり頻繁にあります。ほとん
どは知らない方々が多いのですが、訃報の中には私が現役の時に、いろんな職場の
上司や直接ご指導いただいた諸先輩の名が載る度、先輩や上司にかかわる想い出
や印象、時によっては当時の活動の様子などがにわかに浮かび、ひととき生々しい
いくつかの情景が想い出されると同時に、感謝の気持ちや寂しさがないまぜになっ
て脳裏に取り囲まれる思いがするのです。

               
                        (硫黄岳 ネット画像より)

  しかし、方々は、すでに超高齢になっておられるので、ある意味その往生に納得
感がよぎり平常に戻りますが、この7月になったばかりの頃に、よく知り、行動も
共にした、私よりも若い人(78歳と79歳)の訃報が立て続けに入ってきたのです。
 昨年も2人の私より若い人が亡くなりましたが、2人とも基礎的な疾患があり入院
もされていたりの情報を得ており、その悲しみも仕方のないことと思わざるを得
ない状況でしたが、この7月のお二人は、退職後も年賀状交換はしていても、その
活動は風の便りに知る程度ですが、その都度懐かしく、一人心の中で応援していた
のでした。 一人は大学の後輩でもあり、しっかりとした方で、子会社の社長を
勤めた成長株でしたし、もう一人の方は、一緒に机を並べたこともあり、海外出張
でも一緒になったことがある方で、聡明な山男でもあったのです。

           (ベランダに咲くジニア)

 OB・OG支援組織から最近送られて来たこのお二人の訃報は、直接我が身に迫る
思いがしたのです。私より若く、身近によく知る共に元気で頑強な二人が、他界
された・・その原因は知らされていませんが、80前の若さであることから恐らく
深刻な病魔によるものであろうと思ったり、わが身の現状は、弱ってはいるが今の
ところさしあたりそのような兆候も知らないでいることに感謝すべきなのか、しか
し早晩お迎えも近づいて、急かされているようにも感じるのでした。

 末期?高齢者に居て、そのことに気が行かないことはありませんが、それほど
切実感がない現状でも、身近であった若い人の立て続けに届いた訃報には、改め
てこのことについて思いめぐらすこととなったのでした。

 (文中の写真は内容とは関係がありません。

 

 

 

『トロイメライ』(シューマン) with. 東山魁夷『森若葉・緑響く』ピアノ:辻井伸行

 

 

 

コメント (2)
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