昨日(3/24)、東大の本郷キャンパスを散策してきました。
高校同期に声をかけて、昨日10時に東大赤門前を集合場所としていましたが、そこは
すでに多くの人で賑わっていました。 ブルー色が混じったガウンをまとい、角帽を
かぶった凛々しい姿が大勢いて、その家族らしい人達の大変晴れやかな雰囲気で賑わっ
ていました。
初め分からなかったのですが、今日が卒業式だったのです。たまたまこの日を選ん
だわけで、大変ラッキーな思いに私たちまで、どこかそれに近い気分に染まったよう
でした。私たちが卒業したのは、はるか昔のことだったのに・・。 目の前のガウン
姿の中に、将来この国をけん引する人がいるかもしれません。
赤門前にて
私達、昨日集まったのは皆で7名で、うち一人は大阪から、もう一人は高崎からはる
ばる参集されて、企画元としては大変嬉しい思いでした。集まった7名の内東大生は
誰もいませんが、散策場所として選んだのは、総合研究博物館の「異形の美学」展が
この28日までであったことと、久しぶりに三四郎池あたりに行ってみよう、学食にも
入ってみよう、そしてできれば、弥生式土器発掘跡の碑を確かめておこう‥そんな、
粗々な計画でしかなかったのですが、半世紀前の全学共闘会議らが占拠し、学生が
立て籠ったあの安田講堂前の広場にも、大勢の卒業生や父兄が集まり、ここでも華や
いだ雰囲気が立ち込めていて、期待以上の素晴らしい散策となりました。
総合研究博物館
博物館の「異形の美学」展は、世界有数の希少な異常型・極珍種のチョウ類と異常巻
アンモナイト コレクションからの展示で、自然の神秘と美が映し出されていました。
東大卒業式服(アカデミックガウンというそうです)を帰宅後調べてみましたら、
2004年の卒業式から導入されたそうで、それぞれの学位課程(博士、修士、学士、法科
大学院)によって形式が異なっているとあり、法科大学院の卒業生はエンジ系でした。
安田講堂(横から)
学食(中央食堂)は、安田講堂の地階にあり、リニューアルされたのか、大変広い
明るい食堂で、今日がその様な日でしたから広い食堂は満席に近い状態で、私達慣れ
ない食堂システムに戸惑いながら、何とかそれぞれ思うメニューを口にしたのでした。
以前(かなり前に)早稲田大学や立教大学の学食に入った時の記憶でいましたから、
この日の素晴らしい雰囲気の中での学食は、少々物足りなく感じて イマイチ でした。
学食(中央食堂)にて
大勢の初々しい卒業生に交じって、84~5才の往年の若者たちは、そんな学食を出て、
三四郎池に向かいました。眼下に池を見下ろしながら、急なごつごつとした石の下り坂
をよろよろしながら、やっとの思いで下って、短い距離だったからよかったと胸をなで
下ろしながら池のほとりを巡りましたが、ここでも何人かのガウン姿の卒業生やその
家族がカメラを向けたりして名残を惜しんでいたのでしょうか。
三四郎池
ソメイヨシノの開花宣言がありましたが、ここ本郷キャンパスでは見当たりません
でしたが、いわゆる花曇りよろしく陽射しはなく、しかし気温は高いようで、この
ように少し歩いているだけでも汗ばむ感じで、やや疲れながら、弥生門からキャン
パスを後にして、すぐ近くの「弥生式土器発掘ゆかりの地」の碑を確かめました。
ここ弥生町で発見された土器を、それまでの縄文式土器と異なるところから、弥生式
土器と名付けられ、その時代を弥生時代と呼ばれているのですね。
弥生式土器発掘ゆかりの地
春の一日、10時からわずか数時間の散策でしたが、レンガつくりの重厚な建物が
立ち並ぶキャンパス内や偶然出会った卒業式の学生たち・・などなど新しい刺激を
受けて、やや疲れを感じながらも、お茶タイムではしばらく談笑しながらお開きと
なり、皆さんとお別れしました。楽しかったけど少し疲れた・・。
15時半頃に帰宅すると、丁度お風呂を沸かしてくれていて、早速、熱めのお風呂に
浸りながら今日の行程を反芻していました。日頃の生活状態とフレイルから、脚に
ツッパリ感があり、2~3日後には筋肉痛が出そうな感じを気にしながら、充実した
満足感に満たされています。
昨年の卒業式ですが・・youtubeにありましたので
東京大学で卒業式 コロナ禍乗り越え…約3000人が“新たな一歩”(2024年3月22日)