蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

蓼科農園 夏の想い出  (bon)

2023-07-21 | 蓼科浪漫倶楽部 畑

 5年前の蓼科農園、「夏合宿‘18」は、秋の収穫祭でもなく暑い
夏の畑の合宿でしたが、たくさんの人たちが集まりひと際楽しい想い
出に包まれています。

 このグループは、高校同級生が還暦を過ぎたあたりから、蓼科の
地に集まり始め、地主さんから1反の畑を借り受け、春4月下旬から
11月の「畑じまい」まで、月いちペースで集まって野菜を栽培しな
がら楽しい時間を共有していました。 農業はズブの素人ばかりで
したが16年もやっていると一応それらしく、立派な収穫を楽しんで
もいました。メインは畑作業でしたが、やはり何といってもみんな
での共同作業を通じて、寝食を共に懐かしい話題などにも明け暮れ、
作業は疲れても気持ちは晴れやかで若返り、明日へのエネルギーが
注入される思いだったのです。

     夏の八ヶ岳           
      

        蓼科農園全景
         

 結果的に、メンバーが傘寿を迎える年の秋に閉園することになり
ましたが、閉園の翌年の2月には新型コロナの襲来があり、閉園の
タイミングとしてはまさに事なきを得たのでした。

 コロナが来るとは知らなかったですから、「農園を終えても何らか
の形で集まろう」と、メンバーは、『蓼科浪漫倶楽部第2ステージ』
と称する集まりを2020.2.3に始めたとたん、3密を避ける・・などで、
この会合は中断してしまいました。

 しばらく中断が続きましたが、リアルが無理ならオンラインで、
ということで「ウエブサロン」を始めたのです。 “みんなでわい
わいがやがや”はありませんから、物足りなさは否めませんが、手軽
に集まれる(リモートで)利点もあり、現在に繋がるのです。

              

 そんな中、みんなの心の中には、それまでの長い蓼科農園でのそれ
ぞれの想い出を引き出しては懐かしむこともしばしばあり、この思い
は、これを体験した者のみが味わえる特権的な楽しさがあるのですね。
 またしても何かの機会に想い出したり、失敗談も今となっては楽
しい一場面であり自分が休まず年を取っていることを忘れてしまう
のです。

              

 数々の想い出の中で、収穫祭以外の蓼科農園の想い出も時々出て
きたりして、今回は、今から5年前、しかし閉園する前の年の夏合宿
を取上げました。想い出を詳細にしてくれる拙ブログ「夏合宿‘18」
(2018.7.31)の記事を参照しながら振り返ってみました。
     (以下の写真はすべて2018年7月撮影のものです。)

     八ヶ岳をバックに・・
      

 2018,7.27~30の3泊4日の「蓼科農園 夏合宿‘18」では、28日は
台風が来たため1日待機状態でしたが、それはそれで団らんが長く
とれるのでまた楽しかったのですね。 関東メンバー6人に大阪から
3名の計9名の大所帯の合宿は、その昔、修学旅行などの雰囲気を想い
出させたりみんな若返っていました。

 ほぼ1か月空いたこの時期の畑は、全面が雑草に覆われているの
です。畝の間には防草シートを敷き詰めていますが、それを避けて
畝の中に堂々と生い茂る雑草との戦いとなるのです。汗を流しながら、
仲間がそばに居れば。雑談をしながら手を休めず、誰に見られるで
もなく成果を評価されることもありませんが、みんな懸命に草引き
をするのでした。

      除草された畑
      

 真夏の畑でも、私達だけは、朝、おにぎりをもって畑に出ると、
そのまま一日中畑の作業をするのです。畑脇に大型のテントを張り
そこが唯一のお休みどころですが熱中症に気を付けながら楽しい労働
を続けていたのです。 ブログ記事にも「高校卒業から、60年が過ぎ
た後期高齢者の集まりとはとても思えない、昔にタイムスリップして
活気に満ちていました。」とあります。

       おにぎりタイム  
        

 この時期のメインの収穫は、じゃがいもやたまねぎですが、じゃが
いもだけでも400㎏近く採れ、これらの他ピーマン、米ナス、万願寺
とうがらし、いんげん、パセリ、サラダ菜、はつか大根などのその日
の食材なども収穫して新鮮な野菜三昧の食卓を囲む楽しみもありま
した。 大事に育てている黒豆はこの時期支柱を整備し、除草、追肥
などを行うのです。
 

 長野県茅野駅から八ヶ岳に向かって車で30分ほど上った高原に、
メンバーのK邸を拠点として、尖り石縄文考古館の近くの農園は、
八ヶ岳の全貌を見上げ、眼を反対側に移せば、遠く北。中央、南ア
ルプスを見渡せる素晴らしい景観の高原に位置して、ある時はキジ
の親子らが来たり、夜には招かざる鹿なども来たりして折角の作物
を失敬するなどの被害もありましたが、それらの対策を工夫すること
も想い出に連なっているのです。

 '18の時には、お昼過ぎに、お世話になった諏訪中央病院の若い
美人医師、看護師お二人を農園にご招待し、採れたてを冷やしたス
イカを、お土産には自分で摘んだピーマンやパセリなど初体験して
いただいたり、畑ならではの交流を楽しんでいました。

     中央病院の若い先生二人を囲んで
     

 合宿の楽しみは、面倒もありますが、夕食タイムでした。畑を夕暮
れ迄こなして、それから近くの縄文の湯(温泉)で汗を流し、さっ
ぱりした後に夕食支度をしますから、口に入るのはまだ少し時間が
かかります。 それでも、楽しい会話をしながら取り立ての食材、
もちろん初日にコープで仕入れた食材の調理を手分けして(女性が
中心ですが)行う間も、口と耳を働かせた会話も充実した時間となっ
ていたのです。

 夕食時は、その日の収穫談義や、失敗なども含めた話題から、昔
の高校時代の話題、更には時事問題などにも及び時には、その日が
終わってしまうこともありました。寄る年波の故障の話などももち
ろんありましたが、総じて活発で、これが後期高齢者かと思う場面
も数々・・。
 私たちは、高校の10期生ですが、10期生全体の同窓会も2~3年
おきに実施していて、これらの話や次回の計画などについても話は
尽きることがないのでした。

     楽しい夕食の団らん
      

 コロナ直前に閉園し、第2ステージも1回実施できただけで、後は
オンラインで継続しているうち、巣ごもりの影響や更なる加齢の影響
から、直前まで100%とは言わないまでも、元気であった若者は、この
コロナ期間に病の宣告を受け、回復した者や今なお闘病中の仲間、
そして一人では外出が難しくなってしまった往時の強者など急激な
変化に見舞われていますが、楽しい想い出に結ばれた絆を頼りに現在
も蓼科浪漫倶楽部は脈々と息づいているのです。

 コロナも沈静化して来ていますから、そのうち第2ステージの再会
を持ちたいものだと期待されています。

             

 このところ連日猛暑で外出もままならず、フト夏の想い出にひと時、
さわやかな風に包まれてしまいました。

 

 

当時のオートスライドを2点取り上げました。

蓼科農園夏合宿’18

 

蓼科農園夏合宿’16

 

 

 

コメント (4)
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