気温が高く、暑かったり、そうでなかったり不安定な4月も早や最終日となり、明日
からは5月です。新しい人生のステップを踏み出した若者の皆さんには、ようやく緊張を
休める踊り場となる大型連休が来ます。ここで一息ついて、いよいよ本格的なスタートを
切るのですね。
昔には、5月病などと言われた時代もあったようですが、最近ではそれほどの人は
少なくなったのではないか、サバサバとドライに構えているのではないでしょうか?

さて、勝手に始まったこの「不思議な日本語」も今回で丁度60回目となります。
いつ始めたのか? を探がして見ましたら、5年前の2020.5.27がその第1回目でした。
大体月一に記事投稿していますから、今回の60回は、まぁ、真面目にやってきたという
ことなんですね。
折角のキリバンなので、なにか・・と思いながら、アイデアも浮かばなくて、あまり
面白くもありませんが、数字を含んだ言葉を拾ってみました。 以下に並べてみますが、
もっとあると思います。まぁ、思いつくままに流してみました。
先ずは一から順に・・
・『一』 「一日千秋」「一心同体」「一事が万事」「一刀両断」があり、 「一蓮托生」は
仏教の言葉で、死後はみな同じ蓮華の上に生まれ変わる‥ ということから、仲間と
運命を共にすること、または深い愛情で結ばれる意となります。 「一部始終」では、
一部と始めから終わりが一緒にありますから、『一部なのか始めから終わりまで全部
なのか?』と言いたくなりますが、実はこの「一部」というのは、そもそも「書物の
一冊」を指す言葉だそうで、「一部始終」は「書物の一冊の最初から最後まで」という
意なんですね。そこから、物事の詳しいいきさつを指すようになったのだそうです。
(ac-illust.comより)
‣『二』 「二進も三進も」これ、にっちもさっちも・・なんですね。 「二束三文」は、
江戸時代に金剛草履という丈夫な草履を二足でわずか三文という安い値段で売られて
いたことから非常に安価で売ること、または値段が非常に安い意を表す言葉ですね。
「二つ返事」 はい、はい と2回返事をすることが由来だそうで、快く承諾する、
気安く承諾する意ですね。 「二兎追うものは一兎も得ず」。 「二番煎じ」は、一度煎じた
茶葉を再び煎じる行為をいい、それが転じて、過去のものを真似たり、ヒット商品に
便乗したりして、新鮮味のない、つまらないものを指しています。
・『三』 「三日坊主」は、かつて、食うに困った人がお寺に入って生活したり、また、
修行を積んで仏教への理解を深めるため出家する人がいましたが、厳しい修行や質素な
生活に耐えられず、三日経つと出家を諦めて還俗してしまう人がいたのですね。「三日」は、
実際に3日間という意味ではなく、非常に短い期間つまり、すぐにやめてしまうことを
表す比喩として用いられているのですね。
「三々五々」は、唐の詩人李白の漢詩『採蓮曲』の一節「三三五五垂楊に映ず」が
由来だそうです。これは、楊の木の影に三人五人がちらほらと見え隠れしている様子を
表し、そこから、数人ずつがひとかたまりになっている様子を指すようになったとあり
ます。数人ずつがバラバラに解散したり、集まってきたり・・。 「三人寄れば」一人
二人ではよい知恵が浮かばない場合でも三人集まれば文殊(菩薩)のような素晴らしい
知恵が授かる・・一人二人より多くで考えた方が良い‥というのですね。しかし、大勢で
やるとかえって発散してまとまらなくなる恐れもありますから要注意です。 「三行半」
江戸時代の離縁状が三行半で書かれたのだそうです。
「三面記事」こちらは明治時代の新聞(4ページもの)からで、社会面や雑多な記事・
事故などは 3ページ目にかかれていた。 「三りんぼう」暦の上で凶日とされている日
です。もともと江戸時代に「三輪宝」は、天、地、人の三つの中心に宝が位置することを
意味して吉日とされていたが、誰かが「よし」を「あし」と書き違えたことから、逆の
意味で解釈されるようになったという説があるそうです。本当?
(ac-illust.comより)
・『四』 「四面楚歌」秦の始皇帝亡き後、項羽と劉邦はともに秦を亡ぼすが、楚軍
率いる項羽、漢軍率いる劉邦の2大英雄はついに戦いをまみえることとなり、激しい
戦はそのうち漢軍が優勢となる。項羽は、四方を漢軍に囲まれ、漢軍兵士たちが歌う
楚の歌に取り囲まれてしまうのです。「史記」項羽本紀の故事から、敵に囲まれて孤立し、
助けがないことの意ですね。 「四方八方」。 「四六時中」江戸時代は一日を12刻に
分け、12を2×6として、一日中のことは「二六時中」といわれていたところ、明治に
なって24時間制が導入されたため、四六時中(4×6=24)となったと・・。なぁ~んだ!
・『五』 「五里霧中」後漢の頃、道術によって5里四方にわたる霧を起こしたという
故事に由来するとありますが、5里に意味があるわけではないでしょうね。 「五十歩百歩」。
(いらすとやより)
・『六』 六の付く言葉は、思い出せなかったので、ネットでカンニングをしました。
「六波羅蜜」が出てきました。仏教におけるこの世でおこなう6つの修業、つまり
布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧・・ですがどれも難しそうですね。 ついでですが、
波羅というのは、仏教の戒律の中で最も重い罪を言うとあります。六波羅は京都の地名で、
六波羅探題などがあります。
・『七』 「七転び八起き」七回も失敗しても八回目で成功する‥との意味で、何回
失敗しても失敗を恐れるな・・の意味ですね。七とか八はごろ合わせみたいな感じです
かね。 「七不思議」いろんな地域に7つの不思議がある‥というのですが、7は、特別な
数字のようで七草、七福神、ラッキーセブンなど・・まぁ、たくさんある?というくらい
の意味でしょうか。 「七つの子」これもたくさんの意で、たくさんの子供たちが親
ガラスを待ちわびている‥そういう情景を歌っているようです。
(noteより)
・『八』 「八つ当たり」八は、方角では、全方位を意味していて、手あたり次第、誰かれ
なく‥などの意味に使われているようです。「八方美人」「八方ふさがり」もそうですね。
なぜ八なのでしょうか? 東西南北の4つとその間の北東、南東、南西、西北の4つで
八方。
・『九』 「九分九厘」殆どの意ですね。次の「十中八九」とどのような違いがあるので
しょうか? 一般的には同じ意味に使われるようですが、字面から計算すると、九分
九厘は99.9%、十中八九は80~90%ですから、九分九厘の方が確率的には高いですね。
「九死に一生」は、九分通り助からない命が奇跡的に助かるとの意ですが、上手いこと
言いますね。
・『十』 「十人十色」これに似た言葉として、「各人各様」、「百人百様」、「三者三様」
などがありますね。 「十中八九」。 「十把ひとからげ」いろいろのものをひとまとめに
して扱う意で、十はいろいろ・・ですね。 「十手」10本の手に匹敵する働きをする
ところから・・。
(LINE NEWSより)
・『その他いろいろ』 「三十六計」中国の古代兵法には36の計略があり、そのたくさん
ある計略の中でも「三十六計逃げるに如(し)かず(が勝ち)」で、逃げることがいちばん
よい策であるという意味。転じて、あれこれ面倒なことが起こった場合には、後日を
期して逃げるのがもっとも適切な処置であることをいっているのですね。 「五十歩百歩」。
「百戦錬磨」。 「千載一遇」。 「千変万化」。 「万感の思い」。 「万事休す」。
「百万ドルの夜景」百万ドルは1億円超ですから、それは素晴らしい夜景なんですね。
日本三大夜景は、函館山(北海道函館市)、摩耶山(兵庫県神戸市)、稲佐山(長崎県
長崎市)とあり、私はすべて経験していますが、稲佐山の時だけは、お昼時でしたので、
残念ながら夜景は見損ねています。
「億万長者」要するにお金持ちのことですね。一般的に10億ドル(約1500億円、トラ
ンプ変動あり)以上の資産を持つ人のことを指すとあります。世界には3000人以上の
億万長者がいるそうです。
話が大きくなったところでお後がよろしいようで・・。
ブラザーズ・フォア 「七つの水仙」 The Brothers Four - Seven Daffodils