早いもので、プロ野球やMLBの優勝チームを追っているうちに、そして野党、与党の
代表選は 決戦投票まで見ているうちに、この9月も終りとなりました。
お彼岸が過ぎてようやく猛暑も収まって来たようですが、今度は台風がぞろぞろと
現れる迷惑な短い秋を迎えています。それにしても能登地方はやりきれないですね。
いつ頃からか、月末ころになると「不思議な日本語」をほぼ毎回5つほど思いつく
ままに言葉をピックアップして、その成り立ちなどをひも解き、言葉の生い立ち、
生活との関わりなど、面白さや不思議な魅力を探してきましたが、今回で既に53回
となりました。
ここ2~3回は人体の部位を含んだ言葉を拾っていて、手→足→頭‥と来て、次は
「顔」に続けようと思っていましたが、それを支えている「首」は「頭」と同義に
使われているようなので、先に「首」に立ち寄ってから「顔」に進みたいと思います。
(ネット画像より)
「首」 goo辞書の「首」を引くと次のようにあります。 ①くび。こうべ。
あたま。「首級」「鳩首(キュウシュ)」 ②おさ。かしら。上にたつ人。中心と
なる人。「首長」「党首」 ③はじめ。はじまり。先頭。「首唱」「巻首」
④第一。いちばん上の位。「首位」「首席」 ⑤もう(申)す。白状する。「自首」
⑥詩歌を数える語。「一首」
なるほどそうなんですね。首と頭は同義として扱われています。 ①の「鳩首」
とは、「頭を寄せ集めてよく相談・討議すること」とあります。 頭の方がよく動い
ていると思われるのに「首を振る」と言いますし、「乳頭」を「乳首」と言ったり
します。
このあたりのことがウイキペディアに次のようにあります。 すなわち、
『本来 漢語における「首」という字は、首位、首領、党首などに見られるように、
トップ、かしらを原義とする「あたま」「頭部」を意味していたが、日本語では
「頭部」「頸部」を共に「くび」と呼んでいる。 もともと日本語「くび」は“頸部”
を指す語だったが、戦闘や刑罰において“頸を斬って頭を落とす”斬首・馘首(かく
しゅ)の慣習が日本にあったことから、“切り落とされた頭部”自体をも「くび」と
呼ぶようになり、さらには(胴体と離れているか否かにかかわらず)“頭部”一般を
指す用法が生まれたものとされている。』とあります。
そして、このことをより詳しく、以下のように分けて解説(要約しました)されて
います。
“頸部”を意味する「くび」
この言葉の原義であり、漢字は「首」をあてることが多いが、文学的な表現など
では「頸」を用いることもある。 「手首」「足首」「琵琶の首」「徳利の首」
「青首大根」というように、比喩的にも広く使われる。
「首を長くする」「首に縄をつける」「首を洗って待つ」といったいくつかは
「首」を“頭部”とすると意味が通らず、“頸部”の意味でこの言葉を用いている
ものと考えられる。
(ネット画像より)
“頭部”を意味する「くび」
日本語では「くび」という言葉が“切り落とされた頭部”を意味するようにもなり、
「斬首」などの漢語の用例から「首」の字があてられた。 後に “頭部全般”を
意味するものへと広がったが、やや廃れた用法で、「首を突っ込む」「首が飛ぶ」
といった慣用句や「乳首」( = 乳頭)、「生首」(なまくび = 斬首や事故などに
より体から切り離されたばかりの頭部)、「首実検」( = 顔を見て犯人などを見
極めること)などに見られるほかは、あまり用いられなくなっている。
「首肯」( = うなずくこと)という漢熟語が示すように、「首( = 頭)を縦に
振る」ことは肯定を意味し、また、「横に振る」と否定の意味になる。 こうした
通念は世界の一部を除き、多くの文化圏に共有されているものである。
・・と、まぁかなり難しいのですね。
「くび」というのは、人体の頭(頭部)と胴体をつなぐ部位を指していますが、
それが変化していろんな意味に発展してきているということなんですね。
しかし、どうして首がトップ、先端‥のような意味を持っていたのでしょうか?
もともとの漢語がその様な意味を持っていたとありますが・・なぜ、首がトップなの
でしょうね。頭がトップ・・。
あまり詮索せずに、並べてみました。「寝首をかかれる」「首が座る」「首ったけ」
「首を長くして・・」「首を切る」また、熟語では「首都」「首相」「首脳」「首尾」
などが出てきました。
つるくびかぼちゃ(蓼科農園でも作りました。)
(ネット画像より)
また、「ネック」といえば。首のほかに、衣服などの首回り、襟を指したり
(ハイネック)、「ネックになる」となれば、何かが進行や発展の妨げになる意味を
持ちますね・・。
なかなか「顔」にたどり着きませんが、顔には、それらの部品?として、目、鼻、
口・・などいろいろとありますので、楽しみを先に取っておくことにします。
お彼岸は少し前に過ぎましたが、ベランダでは、昨日に4輪咲きました。
ベランダのヒガンバナ (2024.9.29)
調べたわけではないのですが、このヒガンバナ(曼殊沙華)は、球根の成長が激し
く、鉢植えですと、一年でいっぱいに詰まってしまって、球根の山になり花が出て
こないのです。
なので、花後、翌年の葉が枯れ落ちた後(8月末頃) 球根を掘りあげて、植え
なおす必要があるのではないか? そのように思えていますが実行していないの
です。 今年咲いたヒガンバナは、昨年 大きめのプランターに、いくつかの球根を
植えておいたところから出てきています。昨年咲いた鉢には球根が盛り上がっていて
花は咲きそうにありません。
「首」で検索しますと、映画『首』のオンパレードでした。
映画『首』本プロモーション映像【11月23日(木・祝)公開】