蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

ラメチャンタラギッチョンチョンで・・ (bon)

2023-03-23 | 日々雑感、散策、旅行

   WBC 準決勝、決勝は力の入る素晴らしい試合でした。1次リーグを抜け出し『負けたら終り』の
   トーナメントで、メキシコにぎりぎりで逆転サヨナラ、決勝のアメリカにもリードはありましたが
   はらはらで力が入る、選手のひたむきな取り組み、全員野球・・素晴らしい仲間たちを見ました。
   それぞれの選手の活躍は勿論ですが、チーム一丸となる強い力を感じました。大谷のインタビューに
   『これからみんなそれぞれのチームにバラバラに分かれるのは寂しい』のひと言がありましたが、
   真に団結して一丸となっていたのですね。 WBC 感動しました!  優勝おめでとう!!

 

 何これ・・?  歌なんです ハイ

 お若い方には お初かもしれませんが、年配の方なら懐かしいあの歌ですね。
歌うことはなくても聞いたことがあるかもしれません。大正時代に大ヒット
したコミックソング「東京節(パイノパイノパイ)」なんですね。演歌師の
添田知道(添田さつき)によって作詞され1918年に発売された俗謡で、その
後も時代に合わせて歌詞が追加されているそうです。

         (ネット画像より)

 歌詞を以下にコピペしますね。(1番だけ)

『東京節(パイノパイノパイ)』 ←タイトルです。

  ♬ 東京の中枢は 丸の内
   日比谷公園 両議院
   いきな構えの 帝劇に
   いかめし館(やかた)は 警視庁 
   諸官省ズラリ 馬場先門(ばばさきもん)
   海上ビルディング 東京駅
   ポッポと出る汽車 どこへ行く
   ラメチャンタラ ギッチョンチョンでパイノパイノパイ
   パリコト パナナで フライ フライ フライ

 

 先(2/27)の拙ブログ「不思議な日本語(24)」にいただいたコメントに、
「ラメチャンタラ・・」が時として頭に浮かんでくるとあり、「これは一体
何か?」と疑問に思われていましたので、ちょっと調べてみたのです。

 文末に、この歌のyoutubeをアップしていますので、聞かれれば、「あぁ、
この歌聞いたことがある!」と思われる方も多いかと思いますが、メロディー
は、アメリカ歌曲「ジョージア行進曲(Marching through Geoagia)」を原曲
としているとありました。この曲も文末に載せておきました。

                    

 で、曲のコーラス部分の『ラメチャンタラギッチョンチョンでパイノパイノ
パイ』は、民謡の囃子言葉のように歌の調子を整える意味のない言葉だそう
です。 でもこれをネット(世界の民謡・童謡)で分解・解釈されていました
ので以下に引用しました。

 「ラメチャン」の「ラメ」は、「デタラメ」が「ラメ」となり「ラメチャン」
となった。どうせ浮世はデタラメだが口癖だったとか!

 「ギッチョンチョン」は、お座敷歌『ぎっちょんちょん』から転用されたもの? 

 「パイ」は、大正時代の日本で当時新しかった洋食の一つ。後述の「フライ」
も同様。

 「パリコト」の「パリコ」とは、1918年に終結した第一次世界大戦の戦後
処理として、1919年に締結されたパリ講和会議を意味している。日本からは
元老・西園寺公望が全権大使としてパリに派遣された。当時の世相を反映。

「パナナ」とは、果物の「バナナ」をもじったものだろうか。 当時はまだ
バナナは貴重品で、一般庶民には高嶺の花だった

「フライ フライ フライ」は、大正時代の日本で流行した洋食の一例を取り
上げたものと思われる。当時は、ポークカツレツ(とんかつ)、コロッケ、
カキフライ、エビフライなどのフライ物が流行っていた。

などそれぞれに理屈がついていました。

 また、『東京節(パイノパイノパイ)』が発表される前年の1917年(大正6
年)には、コロッケを題材にしたコミックソング『コロッケの唄』が流行
したそうです。

 ギッチョンチョンのお座敷の歌というのもありました。文末のyoutubeに挙
げましたので当時の雰囲気などをお楽しみください。

        ぎっちょんちょん
           (ネット画像より)

 大正時代の流行歌、童謡などがありましたので、一部を題名だけ引用させて
頂きました。

 

 カチューシャの唄(1914年、T3)、ゴンドラの唄(1915年、T4)、宵待ち草
(1917年、T6 )、浜辺の歌(1916年、T5 )、花嫁人形(1923年、T12 )、朧
月夜(1914年、T3)、浜千鳥(1920年、T9)、冬景色(1913年、T2)などなど     
う~ん、かなり今につながってい
ますね。

 

 

東京節(パイノパイノパイ)


ジョージア行進曲

Marching Through Georgia

 

明治の俗謡:ぎっちょんちょん/土取利行(唄・三味線・太鼓)

 

 

 

コメント
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