今日2月9日は、立春後の最初の「午(うま)の日」で、『初午』といって、全国
各地の稲荷神社で初午を祝う祭礼が行われています。“稲荷”が“稲成り”“稲生り”
に通じることから、農業の神、五穀豊穣を司る神とされ、“実り”という意味から
転じて商売繁盛の神ともされるようになったといわれています。
伏見稲荷千本鳥居
(ウイキペディアより)
子供のころ、家には割と大きな神棚(屋根這い)があって、初午だといってお供え
などしていましたし、たまには親父が伏見稲荷に行ったりもしていました。 やはり
明治の人だったんだな~と思います。
そんな、初午ですが、何しろ、全国に8万社あると言われる神社のなかで、稲荷神社
はその4割近くもあるそうで、これが初午の大祭をするのですから、今でもあちらこち
らの稲荷神社では、それなりに祭祀が行われているのでしょう。
祭神は、四大神からなり、大宮能売大神、宇迦之御魂大神、佐田彦大神、田中大神
で総称して稲荷大神というそうです。 和銅4年(711年)初午の日に、京都伏見の
稲荷山に祭ったのが初めとあります。鎌倉時代には、歴代天皇の行幸が慣例となって
いたそうです。
(ネット画像より)
ところで、稲荷神社には、狐が祀られていますが、この稲荷信仰と狐の関係は、諸説
あるそうですが、先の四大神のうち宇迦之御魂神の一名を「御饌津(みけつ)」いい、
これの音読み ケツネ(キツネの古語)から「三狐(みけつ)神」の字を当てたことに
よるとあります。 稲荷神社の神使を狐とする根強い民間信仰があり、狐の姿態や習性
が人々の目に神秘的に映り、狐を霊獣視する結果となったのではないかとされています。
お稲荷さんといえば、いなり寿司を指しますが、これは狐の大好物とされる油揚げ
を、甘く煮て中に酢飯を入れたアレですが、高級な寿司屋にはなく、庶民的に親しま
れていますね。 稲荷寿司の発祥は、愛知県の豊川稲荷の門前で売られたのが最初とか・・。
お稲荷さん
(ネット画像より)
稲荷寿司屋台(江戸時代後期)
(ウイキペディアより)
また、稲荷寿司とのり巻きを組み合わせた折詰の「助六寿司」というのがあります
が、歌舞伎十八番「助六由縁江戸桜」の主人公、助六の愛人の名が揚巻であること
から、油揚げと巻き寿司の洒落から名付けられているとありました。
番茶が出てきたりして・・
助六寿司
(ネット画像より)。