突然ですが・・
アメリカを米国、イギリスを英国・・など国名の漢字表記についてフッと “どの
ようないきさつで” このような漢字が充てられているのか? ちょっとだけ気に
なりましたので、改めて整理してみました。
つまらぬことですが、結構面白いと思いました。
日本はどのようなところから「日本」と呼ばれるようになったのでしょうか?
日本文化研究ブログに大略次のようないきさつではないかとありました。
聖徳太子(574~622)が隋の皇帝に送った書に『日いずる国・・』と、それまで
『倭』と呼ばれていたのを『日の本、つまり日本』と呼び変えたことによるのでは
ないかとあります。倭というのは、どちらかといえば、衰える、従順、背が曲がっ
て背の低い人のように良い意味で使われていないことから、これを変更したかった
のかもしれないと。
701年の大宝律令の中に『日本天皇』とあるところから、それ以前から日本と
呼ばれていたようだとあります。 また、日本は外国語でジャパンと呼ばれますが、
マルコポーロの東方見聞録に、日本のことをニッポン→ジッポンと聞き、ジパング
と書き残したことから ジャパンとなったともありました。
(ネット画像より)
ウイキペディアに『 日本は、遣隋使を送った頃より、海外の情報を中国や朝鮮
から得ることが多く、外国の国名を含む情報を漢字で記録してきた歴史がある。
この方法は明治時代まで続いたが、片仮名が普及するに従って、主要な国名以外は
片仮名で表記されるようになった。大正時代では、略しやすい主要な国20か国余り
が漢字で表記される程度に過ぎず、「米国」、「英国」など、一部は現代でも略称
として使用され続けている。』 とあり、 『外国の地名、国名の表記は、主に音
が近い漢字を仮借する方法が主であるが、「象牙海岸」(コートジボワール)、
「獅子山」(シエラレオネ)、「南斯拉夫」(ユーゴスラビア)のように全体もし
くは一部が意訳される場合もある。 音訳に用いる漢字は、筆画が少なく書きやす
いか、音を想像しやすいか、土偏や三水偏が付く固有名詞らしい字かなど、選択上
の心理的な要因によって、ある程度の偏りがある。』 のだそうで、一般的には、
音に漢字を当てたと理解できます。
アメリカは、亜米利加・米利堅・美利堅などで、米国と略しているのでしょうね。
中国では美国ですね。メリケン(♪~めりぃけん波止場に~)というのも、american
を聞くと、メリケンのように聞こえたからなんだと思います。
イギリスは、英吉利・英吉利国・英吉利亜・英吉利私などがあり、元は、エゲレス
なんでしょうね。これを略して英国なんですね。イングランドは、英蘭・英格蘭・
英蘭土・英倫。
中国は、中華人民共和国で中国、韓国は大韓民国から。 中華民国は台湾、ドイツ
は、独逸・独乙・獨逸都・独国、カナダは、加奈陀・加奈太・加那陀・加那太、
加国でわかります。 インドは、印度、印国でそのままでよくわかります。
オランダ、和蘭・阿蘭陀・和蘭陀 スペイン、西班牙・西班・大呂宋・西国、
フランス、仏蘭西・佛蘭西・法蘭西・法国・仏国 イタリアは、伊太利・伊太利亜・
伊大利・伊太里・伊国、 ロシアは露西亜・魯西亜・魯矢亜・露西亜国・露国で、
魯の字は悪字とかで、露に変えてほしいとの要求があったとか。ポルトガルは葡萄
牙・葡萄呀・波而都瓦爾・波爾杜瓦爾・波爾社厄爾・葡国・蒲国で、ブドウがいっ
ぱい牙をむいているような感じですが、音からの読みは理解できます。
ニュージーランドは新西蘭・新西蘭土・新地伊蘭土で、ニューを意味から新を
充てている。 ニューヨークは紐育・紐約・紐約克・新約克・新約・新育。
オーストラリアは、豪州・濠洲・濠太剌利・豪斯多拉利は音ではなさそうでよく
わかりません。 パリは巴里、ハリウッドは聖林で、森ではなく林ですね。
ロンドンは倫敦でお馴染み。 ロッキー山脈を落機と書くそうですが、飛行機で
飛ぶと落ちそうな感じ(漢字)ですね。
(ネット画像より)
サンフランシスコは桑港もわかりませんね。ネットを繰っていましたら、「桑方
西斯哥」の漢字が充てらえて、それは「ソーホーシスコ」北京音では「サンファン
シースーコー」のようになり、略語とするときに、港なので「港」を付けたのでは
ないか との内容の記事がありました。
シアトルは沙港。セーヌ川も塞納川と書けば、あまりロマンチックな響きになり
ません。 ヒマラヤはなんと雪山・大雪山・巫来亜・雲山で意味からきているので
すね。
伯林(ベルリン)、丁抹(デンマーク)、瑞西(スイス)、希臘(ギリシャ)、
羅馬(ローマ)、白耳義(ベルギー)、伯剌西爾(ブラジル)、墨西哥(メキシコ)
・・キリがありませんのでこの辺で終わりにします。