あまりよくも知らないのに、他の国のことを取り上げる軽率をお許しください。
まったく他事ながら、それでもこの先どうなるのだろうかと気にかかっているのです。
BREXITは、難産の末今年(2020年)1月31日にEU離脱が決定しました。 47年間の
EU加盟に終止符が打たれたのです。 午後11時、その瞬間には、EU離脱を祝福する
国民の姿が各地で見られたそうです。
英国は、これまで大英帝国の誇りに裏付けされた国家主権が、EUという連合体の中
では、やはり窮屈で、具体的な事柄はわかりませんが、推測するに、いろんな局面で
主権を譲らざるを得ないプライドの不満が堆積していたのかもしれません。
直接的には、大量の移民による労働市場の一部が奪われる等の問題が提起されるなど
のいわゆるポピュリズムの大きな流れをも受けたナショナリズムの勃興ととらえられる
のでしょう。
(ネット画像より)
紛争の絶えない欧州を平和と発展に導くとともに米・中の経済大国に対応することを
目指してEU統合を果たし、すでに47年が過ぎ、種々の問題を内在しながらも一定の成果
を得て発展しつつある中で、英国のEU離脱は、EUにとっても大きな打撃であることは
想像に難くありませんが、それにもましてEUを敵?にまわす英国は、今や世界の中で
孤立状態を呈し、今年中の移行期間にどの程度の交渉が得られるか・・ 多くの困難を
乗り越えなければならないのではないか。
国家主権の奪還が経済活動の維持発展の代償として得られたとすれば、大きな問題が
危惧されるでしょう。
(世界経済ネタ帳より)
経済面では、もはや国境を越えたサプライチェーンが形成され、国々は相互に自由
貿易の恩恵に浴し、安定方向に進みつつある現実の中で、英国は自ら離脱の道を選択
したのでした。
国境を越えて形成されたサプライチェーンは、一人英国だけの問題にとどまらず、
多くの国々に多大なる影響を与えるでしょう。英国は、グローバル化の潮流にも逆らっ
たことになるのではないか、そんな風にも思えるのです。
英国は、すなわち The UK で、連合王国(United Kingdom)で、イングランド以外
のスコットランド、ウェールズ、北アイルランドでは、EU残留派が多いといわれていま
すし、かって、スコットランドは英国から独立するとの国民投票が行われ、結果は否決
されましたが、そのような国内事情も抱えながら、どのようにかじ取りが行われるか
予断を許さない状況にあるのですね。
鉄製の蒸気船による海洋の支配、蒸気機関車に端を発した産業革命などなど、栄光に
満ちた英国はどのように進むのでしょうか? 移行期間内の交渉事は困難を極めると
予想されていますし、交渉難航により もし期限切れとなって、合意なき離脱となれば、
大きな混乱を招く結果になるでしょう。
ジョンソン首相と英国議会はどのようなかじ取りをするのでしょうか。