大阪天王寺動物園の2頭のアジア象の話です。
昨日のネットニュース、産経新聞に掲題の見出しがあり、懐かしい天王寺動物園・・が目に止まりました。
それで、あの天王寺動物園のHPを開いて、アジアゾウの項などちょっと見てみました。
問題は、下記の2頭のメス象のことなんですね。ネット記事からご紹介させていただきます。
●春子 ♀ 1950年4月14日に2歳で入園(現在推定64歳)
●ラニー博子 ♀ 1970年5月5日に1歳で入園(現在推定43歳)
で、この2頭の雌ゾウによる約15年にわたり繰り広げられてきた壮絶な“覇権争い”が、ここにきてようやく
決着した・・というのです。
担当の飼育員は「古参のゾウの老化が進み、若いゾウにリーダーの座を譲ったのではないか」といっているそうです。

もともと、野生のゾウは、メスが年功序列で群れのリーダーになるのが通例だそうですが、
博子の来園時、すでに春子は別のゾウ1頭を従えてリーダーとして君臨していた。
生後6カ月ほどで来園した博子は当初、エサをとられたり、鼻で押されたりするなど、春子から
ひどい扱いを受けていたという。 ここにも「いじめ」があった。
だが、平成に入って体格もほぼ同等となり、少しずつ反撃態勢に入った。
にらみつけたり、後ろをつけ回したりするなど嫌がらせを続け、春子が従えてきた別のゾウが
10年ほど前に死んで2頭だけになると、争いはさらに激しくなった。
動物園によると、一緒の場所に出すことはないけれど、檻越しに体をぶつけたり、ときには鼻をつかみあって
20㎝ぐらい裂けて血が出たこともあり、また、ふんを投げ合ったりするなど覇権争いはエスカレートしていったそうです。
おとなしそうに見えるゾウもこのような一面があるのですね。
ところが、半年ほど前から次第に争いが少なくなり、今では週に1回あるかどうか。闘争が沈静化したことについて、
飼育担当主任の西田俊広さんは「春子の目が見えにくくなっていることや、老化が大きな原因」と指摘し、
「悔しいながらも、リーダーの座を博子に譲ったのではないか」としている。
ネット記事では、「橋下徹大阪市長が率いる「大阪維新の会」が国政進出を目指すなど、日本のリーダー争いに
注目が集まる中、動物の世界では一足早くニューリーダーが誕生した格好だ。」と言及している。
ゾウについて、もうちょっと言いますと、
ゾウの寿命は60歳程度とされ、春子は人間でいうと超高齢のおばあちゃんということになります。
また食べ物では、フルーツや甘いものが好きのようで、リンゴ、バナナ、サトウキビ、ジャガイモ、サツマイモ、
干し草、青草など、1日1頭で上記すべて合わせて80㎏ぐらい食べるそうです。
フンは毎日50~60㎏ぐらい。月に1回の採血のときには、黒砂糖のカタマリをあげるんだそうです。
「天王寺動物園」(大阪市天王寺区)は、1915年に、日本で3番目に開園した動物園だそうです。
2015年には100周年記念行事が計画されているとか・・。
イゾウです。
開園の頃の天王寺動物園
