蓼科農園での作業は、8月はお休みしましたので、7月の「七夕まつり」から、ほぼ2か月ぶりの
9月2日から始まりました。
夏の日射しは植物にとっての最盛期でありますから、それはもう雑草だらけ・・といいますか、
一面ぼうぼうの身の丈ほどの雑草に覆われていました。
毎年のことでもありあらかじめ覚悟はしていたものの、実態を目の前にするとただただ呆然とするばかりでした。

7月の七夕まつりは、10人も集まり大盛況でしたが、今回、この状況を前にしてわずか3人という
寂しい作業となり、それぞれにずっしりと肩に重いものを感じながら取り組みを始めたのでした。
われらの、強力エンジンを誇る方々が欠席となったからでした。特にお一人は、直前まで参加されると勝手に思い込んで
いただけに、その反動は大きく「ぼうぼうの草」を目前に、一瞬何やら敗北感に似た心境に陥った次第です。
初日、優先順位を決めて黙々と作業を進めるうち、夕方近く「今日の作業は、もう少し・・」というところで、
“ザーッと”大粒の雨が来て、はやはや片付けるうち、まるで水に浸かったようなずぶ濡れ状態となり、
いつもの温泉にも行けず直帰後のシャワーとなりました。
不在となったわれらの強力エンジンが、如何にパワフルで頼もしいかを改めて思い知らされたのでした。
例のジャガイモは、誰かに掘りつくされていて落胆するとともに憤りを感じずにはおられませんでした。
ぼうぼうの雑草に埋まった畑の奥まった畝(5畝)がその被害に遭ったのでした。いまさら仕方なく、
気を取り直して作業を進め、さといも、サツマイモはその姿をようやく見ることができるまでになりました。
雑草を刈り進んだところ

きれいになったサツマイモ

かぼちゃは、たくさんできていました。しかし、草刈り機で刈り取る際、かぼちゃのお行儀の悪さも手伝って、
四方八方に延びた蔓にできた「かぼちゃ」は、注意をしていても「切られ与三」の運命になったものもありました。
スイカもできていて、やや小ぶりでしたが、パンパンに重く大変甘い(糖度計で測定すると11度)に仕上がっていました。
収穫~

スイカとタカノツメ


2日目の夕方、作業を終えて“今日は温泉へ・・”と車を走らせていたところに、
「いま、諏訪SAにいる・・」と大阪から駆けつけてくれた仲間からのケイタイがはいった。
思いがけない“サプライズ”に、心が沸き立つ思いを抑えながら、温泉を急きょ取りやめてK邸へUターン。
やや、消沈気味の小さな輪は、一気に華やいだ空気になったのは勿論ですが、作業処理能力も一気に3割アップの
大いなる戦力増となりました。まさに、天の恵み?を感じたのでした。
その夜は、ピーマン、かぼちゃ、タカノツメ、なすび、ジャガイモ、たまねぎ、ズッキーニ、ニンニク・・
全部自家製野菜に特製牛肉のバーベキューの贅沢に満足しながら楽しい話題に花が咲きいつもの
活気に満ちた浪漫倶楽部に戻りました。
コスモス揺れる畑はまだ暑いですが、空には早や秋を思わせる雲がたなびき、近くには一面の「そばの花」が
風になびいていました。八ヶ岳の稜線が美しいシルエットとなり、アキアカネが飛び交う長閑な空間に、
汗をしながらも充実した楽しいひと時でした。
コスモスとともに・・

一面のそばの花

きれいに草が刈られ、これからの約2ヶ月のあいだ作物が充実して、一年の集大成である10月の「収穫祭」で
大勢のみんなの笑顔に会えることを期待しつつ今回のご報告とします。
今回の成果・・

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