こゆびな夜

こゆび侍『きれいなお空を眺めていたのに』観た。

退団しちゃった劇団だけども、別にケンカ別れしたわけじゃないので、
今でもお手伝いするし観に行きますし、メンバースタッフ、会うとやっぱ嬉しいっすわ。

まぁ、俺自身、「芝居」というものに対して、どうしても違和感というか、恥ずかしさがあって、今はダンスの方がやってて楽しいし、そっちをもっと追求したくて、今はもう芝居をやりたくないってんで退団ってなっちゃったけどもね。まぁ、今後はわかんないけどね。

こゆび侍、劇団設立当初からテイストが変わってきて、、って思ってたけども、今回を観てみて、なんだろ、「今のこゆび侍っぽさ」ってのがわかった気がした。それは設立当初から変わってきてはいるけども、設立当初の感じを完全に排除してっていうんじゃなくて、それをどこか根底に残しつつ、今のこゆび侍っぽさを、ビシッと、今回、突きつけてくれた気がした。

こゆび侍、しっかりと、こゆび侍だった。

なんだかちょぴり切なかったけども、嬉しかったな。
そして脚本や演出もさることながら、役者ね、ホントみなさん立派でございます。それぞれ出番の多い少ないはあるけども、みんなステキだった。そこまで出番の多くない人でも、しっかり印象に残っている。誰一人、薄い人がいない。成島さんの演出の力だけじゃなく、やっぱり役者の力量でしょうなぁ。ホントみなさん、ステキだったぁ。。

そんでまぁ、新劇団員の島口さんもおもろいわなぁ。ああいう感じ好きだぁ。今後のこゆびを楽しみにさせてくれる。とってもステキ。

佐藤と廣瀬もよかったー。佐藤ねぇ、なんか、やりすぎないけど、やらなすぎない、みたいな、よかったわぁ。
そんで廣瀬ね。佐藤に比べて出番は少ないながらも、めちゃくちゃ印象に残るものな。個人的に、かなり最初に出てくる「味！」ってセリフ、最高だった。これから観る人は、そこ、注意して観てほしい。あの全然おさえた廣瀬、よかったわぁ。。

あとまぁ、こゆびの作品をずっと観てる人はわかると思うけど、要所要所に出てくる「成島さんっぽいセリフ」ね。これが、ほんとちょっとした部分でのセリフなの。かなり重要なポイントでのセリフ！！ってんじゃない。逆に「どうでもいい」みたいなとこでフッとでる成島さんっぽいセリフ。そういうのが出るとすんごい嬉しくなる。

終演後、佐藤と廣瀬は忙しそうだったんでね、まぁ、佐藤と廣瀬だから、いいや。成島さんとちょっと話せたからいいや、ってんで帰ってきちゃったわ。

いやはや、良い夜。また一人で飲み過ぎるのです。