Travel Sketch
旅の記憶を写真でスケッチ
古代アンデス文明展に行ってきた
2018.1.31 古代アンデス文明展 上野の国立科学博物館で開催されている古代アンデス文明展に行ってきた。 世界四大文明と同じ時代にすでに存在した古代アンデス文明。特にカラル遺跡は以前から興味があった。 数年前まで、カラル遺跡やワカ、チャビン、モチェなどを巡るツアーがユーラシアとか西遊(はあったかな?)とか、ニッチな旅行社から企画されていたが、ウユニブームが起こったとたんに影を潜め、今では全くなくなってしまったのは残念だ。 いつか復活してくれることを願って、マチュピチュツアーはそれまでお預け状態。 芝崎さんのアンデス本が出る頃には… 今回は一昨年モロッコツアーでご一緒させていただいたご夫妻を誘って。10時に上野で待ち合わせして古代アンデス文明展へ。 平日の午前中なのでそれほど混雑はしていなかった。 ミイラなど、一部の展示物を除いて写真撮影可。 大きく分けて6つのブースから構成されている。 マヤ文明にはとても残酷な遺跡が多かったが、やはりアンデス文明も生け贄とか自分を傷つけたりとか…。それを像として残しておくのだからとても崇高な行為だったということなのだろう。 自分の首を切る人(クピスニケ文化) 日本の切腹文化も他国では理解できない…今となっては日本でも。 テノンヘッド(チャビン文化) 外壁の石積みの間にはめ込んだもの。幻覚剤の影響で、左の人間から右の猫化動物(ジャガー)に変化している。 ネズミ型象形鐙型土器(クピスニケ文化) 十四人面金冠(クントゥル・ワシ期)レプリカ 2色鐙型注口土器(サリナール文化) チチャ造りをする男女を表した注口土器(モチェ文化) 昔々おじいさんとおばあさんが…的な。 死んだ男性と生きている女性の性行為を描写した鐙型注口土器(モチェ文化) さりげなく他の土器と列んでいるけど、アンデスの死生観を的確に表したインパクトの強い展示物。 4つの首が描かれた土製内弯鉢(ナスカ文化) 顔が描かれたのではなく首が描かれている。 儀式用ケープを纏った人間型超自然的存在の像が付いた土器の壺(後期モチェ文化) ネコ科動物(ジャガーではなくオセロットらしい)の頭に蛇の胴体…それを超自然的生物と表現した研究者もすごい。 首の後にも顔がある。 ネコ科動物の毛皮を模した儀式用ケープ(後期モチェ文化) 前出の土器に描かれたケープ。 刺繍マント(ナスカ文化) 高位者のミイラ包み。描かれているのは「空飛ぶ人間的神話的存在」。長さ280.0cm、幅126.5cm。写真は柄の一部をアップにて撮影 チチカカ湖のパリティ島で発見された土器(ティワナク文化) 儀式用供物 人間の顔が描かれた多彩色鉢(ワリ文化) 舌を出しているのは「(人々に)語りかけるもの:政治的に重要な立場の人間」もしくは「絞殺された男達」。えらい違いだ。 ロロ神殿「西の墓」の中心被葬者の仮面と頭骨(中期シカン文化) 木製柱状人物像(チムー文化) インカ帝国と勢力を争ったが最終的に征服された。この像は戦士でも宗教的偶像でもなくチムーに従属する異なる民族集団(あるいは政治的集団)が儀礼的な供物捧げているところ。高さは130cm強 人間をかたどった祭祀用の杯(チムー文化) 高さ24cm インカ帝国のチャチャポヤス地方で使われたキープ(インカ文化) 文字を持たなかったアンデス文明で、情報の記録・伝達に使われた。5000年前から使われていたという説もある。 これらの展示物の他に何体かのミイラ(ワリ文化、チリバヤ文化)が展示されていた。 ミイラはあまりじっくり見る気がしない… ディエゴ・デ・ラ・プエンテ 「アンデスの最後の晩餐」リマのサンフランシスコ修道院 テーブルにはクイも… 会場MAP 出口付近に貼ってあった過去の特別展ポスター 今回のチラシ よくできているのでお買い得 展示物も多く、見て損はない今回のアンデス展。ますますペルーに行きたくなってしまった。さて、マチュピチュにはいつ行けるのだろうか… 古代アンデス文明展は、2月18日まで。 にほんブログ村 |
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