旅行会社主催のエジプト講演

JTBグランドツアー主催の「エジプト旅行講演会」とユーラシア旅行社主催の「第72回 自然、人間、文明フォーラム」に行ってきました。 9月29日（火）10:00～12:00　JTBグランドツアー特別企画！エジプト旅行講演会 「トリノ・エジプト展監修者、近藤二郎先生講演！古代エジプトが残した美の遺産」 会場：東京都美術館（上野） トリノ・エジプト展が開催されている上野の東京都美術館で平日の10時スタート。平日だから混まないだろうという予想通り、あまりお客さんは来ていなかった。今日の講師は早稲田大学の近藤二郎教授で、トリノ・エジプト展を監修したそうだ。 講演会は「古代エジプトが残した美の遺産」というテーマ。トリノ・エジプト展に絡んだ内容が中心で、展示品で最も多かった印象がある「ディール・アル=マディーナ」をはじめ、ルクソール西岸、王家の谷、王妃の谷あたりの話が多かったように思う。 まじめな方らしく、あまり笑いを取るような話はなく、終始、講義を受けているような印象だった。 アメン神とツタンカーメン王の像については、やはりツタンカーメンだという確証はないが間違いないのではないか…といった感じだった。 講演が終わると休憩時間を挟んでJTBグランドツアーのエジプトツアーの説明会が行われるのだが、ほとんどの人は会場を後にしていた。 10/4閉幕まで一週間を切ったとあって、先日とはうってかわって入り口には長蛇の列が出来ていた。 トリノ・エジプト展のレポートはこちら

10月3日（土）13:30～16:00　ユーラシア旅行社「旅の集い」 第72回 自然、人間、文明フォーラム「古代エジプト文明の謎に迫る」 講師 大城道則氏（駒沢大学准教授） 会場：新宿明治安田生命ホール こちらの講師は、先日エジプト調査から帰ったばかりだという、駒沢大学准教授の大城道則氏。駒沢のエジプトも早稲田に負けていないぞ…というところから話はスタート。自虐ネタを織り込みながらまずは笑いで和ませるなど、講演慣れしているのか、それともただの関西人か…。 オアシスの神殿跡を調査してきたばかりで、まだ、その時の写真を多数スライドで見せてくれた。サハラをランクル1台だけで調査に臨み、スタックして死にかけた話など、裏話なども聞くことが出来ておもしろかった。 講演はピラミッドを取り上げて「古代エジプト文明の謎に迫る」というものだが、大城道則氏はピラミッド墳墓説を支持しているそうだ。ミイラが発見されないから墳墓ではないというのは幼稚な説だと一蹴していたのがいい。わたしもどちらかと言えば「墳墓ではない」派だけど、ミイラが発見されないから…というだけではおもしろくない。 氏は、ピラミッドなどの修復についても、ピカピカにしてしまうのは良くないと言っていた。それも賛成できるところだ。 最後に言っていた「ピラミッドだけをじっくり見るツアーをユーラシアさんが作って…」というのは大賛成だ。 こちらも講演が終わると、席を立つ人が多かったが、プレゼント抽選会が効いているのかそれでも6割方残っていたと思う。 入場時に配った資料には、講演内容の資料と、ツアーパンフのほかパピルスの栞が2枚入っていた。また、会場の外には、大城道則氏の著書や無料の絵はがきなどを並べ、それなりにそれらしい努力をしているのは評価できる。

今回、2つの講演を聴いてみて、会場のスタッフや運営を含め、ユーラシアの方が慣れている感じがした。後は良いツアーを企画してくれれば、次回のエジプトツアーはユーラシアで決まるのだが。 「ピラミッド、ちゃんと全部見せますツアー」 「3泊でアビドスを見るツアー」 「王家の谷、入れるところは全部入ろうツアー」 こんなのがあれば3回は行きたい。