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東京のパナマ運河 扇橋閘門 一般開放


2014.08.23

東京のパナマ運河といえば、もちろんみんな知っている?…「扇橋閘門」。その「おうぎばしこうもん」が一般開放されていたので、雨も上がったことだし見学に出かけた。

一般開放は、扇橋閘門の後扉側に架かっている橋に、「東京のパナマ運河 一般開放」というチラシが貼ってあったのを見つけて知った。小さなチラシだったので、写真に撮って拡大してやっと詳しい内容がわかった。

扇橋閘門

8月中の土日、計8日間だけ一般開放している。時間は9時30分から17時までで、その間、10時30分~、13時30分~、15時30分~の3回、職員の方が説明してくれる。

いつもは閉まっている門を入ると、テントが一つ。ここで記念品をもらい、監視所のある建屋の外付けの階段を上る。いつも遠くから見るだけの前扉がすぐ真横に。

扇橋閘門

扇橋閘門

監視所の3階部分に監視室があり、外の廊下にはパネルで扇橋閘門の仕組みや過去の台風の写真が飾ってある。

扇橋閘門

10分ほどパネルを見ていると、15時30分からの説明が始まった。監視室の中に入ると、監視版やモニターが並んでいる。この時間の見学者は20人弱だった。

扇橋閘門

扇橋閘門

扇橋閘門

何故、江東区が海抜ゼロメートル地帯になってしまったのか、隅田川と荒川、旧中川とそれを囲む水門の働きなど、なかなか興味深い解説をしてくれた。と、そこに無線が入り、職員さんが「了解」などと答えている。丁度いいタイミングで船が来たのか…と思ったら「違います」と、一同がっかり。しかし、船が来た体で実際に操作してくれた。

後扉が開いていたので、扇橋側から隅田川方向へ船が通るという設定だ。
1.船が閘室に入ったということにして後扉を閉める。
2.給排水路が開き閘室に水が入り始める。ポンプとか動力を使うのではなく、高いところから低いところへ水が流れるという原理だけで水を入れているそうだ。
最初、監視室でモニターと計器を見ていたが、外が気になりだしみんな廊下に出て閘室を上から見ることにした。

扇橋閘門

扇橋閘門

扇橋閘門

扇橋閘門

3.閘室に水が入り、隅田川側と同じ水位になったところで前扉を開ける。

扇橋閘門

この時、扉が上がるのと同時にシャワーで扉に水をかけているのが解る。川の水は塩分を含んでいるので、上げる際に真水のシャワーで塩分を洗っているのだそうだ。

扇橋閘門

4.前扉が開くと信号が青に変わり、船が隅田川方面に進む。

扇橋閘門

次の2枚の写真は、以前、船の通行に遭遇したときに撮った写真。

扇橋閘門

扇橋閘門


後は質問タイムがあり、アンケートに答えて終了。東京都の水道水「世界に誇る 東京水」350mlのお土産付き。

1回の通行にどのくらいコストがかかるか質問してみた。答えは、厳密に言うと人件費、管理費など諸々かかるのではっきりとは回答できないということだった。使っている動力でいうと、前後扉の「開け」と「閉め」と、給排水路の開け閉めだけなので、これだけの水をポンプで出し入れすることを思えばかなりエコだと思う。

かつて、一日に200艇くらいのカヌーが通った日があったそうだ。もしかしたら、この写真がその時かもしれない。ベランダで外を見ていたら、ものすごい数のカヌーがはき出されてきたことがあり、ピーク時は逃してしまったが急いで写真を撮ったことがある。

扇橋閘門

扇橋閘門の一般開放は今年で3年目だそうだ。
いつもは見ることのできないところからの景色を写真に収める。これは停電時用の発電機。

扇橋閘門

扇橋閘門

扇橋閘門

扇橋閘門

扇橋閘門



今年は後2日。8月最後の土日、30日と31日。時間のある人は是非。オススメです。



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