犯人は魔にとりつかれたように稲田さんに執着してしまったようです。
人間誰でも経験があるのでしょう。
今は『ストーカー』という言葉があり客観的に犯人も自覚できたはずなのでは?
かって私はカーラジオで精神科医のこんな言葉を聞いたことがあり、ず~と記憶に残っているのでした。
『想像の世界で平屋から2階建ての家をつくり、階段を1段ずつゆっくりあがるんです、そして2階のその部屋に入るには大きな重い大きな黒いドアがあるんです、重厚なそのドアをゆっくりゆっくり開けると、そのに入るともう一人の自分がいて、その人と色々な事をゆっくり話し合うんです…』
というものでした。
つまりいい意味での多重人格者になって時間をかせげ!という助言で、その頃には珍しい意見だったので脳裏に鮮やかに残っているのでした。
『でもなんだかホラー的な意見なような気もしますね』
将棋でいえば『大局観をやしなえ』、『4つの香車を見よ』のアフォリズムが入っていると言う事でしょう。
犯人も将棋を始め、あるいは執着し、将棋の『将子』のストーカーになればよかったのにね…。
『ソウダネ』