残照 狐狸安打のスパイス日記

スパイスの効いた人生。
挫折と葛藤。
そしてもしかしてあるかも知れない
現在を生きている事の素晴らしさ

逸見政孝さん

2016-06-03 09:11:30 | ガンと将棋とブルーレイ


     (フォトは月刊文芸春秋より)




もう23年も前の事となってしまった。
その日、仕事から自宅に帰った私はテレビの前でフリーズした。
逸見政孝さんが緊張の面持ちで話していた。「私はがんです。」私の脳裏ではそうなっていたのだが、

正確には

「本当の事を申し上げます……私が今、侵されている病気の名前、病名は、がんです」だったらしい。


なぜ鮮明に覚えているかと言えば、執刀医が当時、神の手と言われた羽生教授だったからである。
将棋の羽生善治さんがA級8段に昇った年だったのだ。まさに日の出の勢いだった。
同姓の羽生教授ならば、あわよくば治ってしまう……との希望と期待が、逸見さん本人にも、
その時、テレビを見た聴衆にもあったに違いなかった。

私はこの瞬間は日本のその後に大きな影響を与えているし、
NHKのアナザーストーリーズで大きく取り上げられても、おかしくないと思っているのだ。
コメント
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