伝説の歌番組・夜のヒットスタジオを語る

伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」の22年間の足跡を通じて、日本の歌謡界が最も輝いていた時代を振り返ります。

【改訂版】歌謡曲黄金時代と夜のヒットスタジオ-曲目リスト(18) 1971年9~10月

2008-04-02 | 夜ヒット/曲目(改訂・増補版) 71~72年
<註>
 ・下記表記の「R」は当該曲目のレコード(CD)発売日「HC」は当該曲目のオリコンチャートでの最高位を表しています。
・また、曲目の部分の記載につき、オリコンチャート1位獲得曲については、同じく2~10位にランクインされた曲についてはの背景色にしてあります。
 ・各曲目につき、放送回順に記載していますが、必ずしもその放送回がその曲目が初めてヒットスタジオで歌われた(演奏された)回であるわけではないので、この点にご留意頂いた上でご覧下さい。
 ・また、1970年代前半までについては映像資料等が乏しいため、レコード発売日と各歌手の出演日との兼ね合い、何らかのタイアップ曲として発売されたものについては、スポンサーや他局番組との競合の有無、その他種々の点を考慮の上、その放送回に披露されたことがほぼ間違いないであろうと「推定」されるものについてのみ記載をしております。発売日等で間違いがございましたらご一報下さい。

<1971年9月6日(第149回)>
・愛のくらし 加藤登紀子
 詞:Tommy Children/加藤登紀子<訳> 曲:Alfred Hause/馬飼野俊一<編>
 R:1971/10/01 HC:24位
 ※コンチネンタル・タンゴの名作曲家、アルフレッド・ハウゼが作曲を担当。シングル盤の音源は、ドイツのスタジオ内で、ハウゼ本人の指揮で演奏されたものが使用されたという。
・ゴールデン・ハーフのマンボ・バカン ゴールデン・ハーフ
 詞:Roman Vatro/橋本 淳<訳> 曲:Franco Giordano R:1971/09/25
 ※オリジナルは1955年に公開されたイタリア映画「河の女」の主題歌として、同映画に主演した女優・歌手のソフィア・ローレンの歌唱でヒット。当時、日本でも「マンボ・イタリアーノ」(日本では沢村みつ子やペギー葉山などがカバー)、「パパはマンボが好き」(日本では高島忠夫などがカバー)などといったマンボ調の洋楽作品がブームとなっていたこともあり、この曲も雪村いづみらがカバーし大ヒットした。
・幸せ行きの汽車が出る 野村真樹
 詞:太田武彦 曲:平尾昌晃 R:1971/09/05
・シンスケさんてえらいのネ-自分で自分をほめるうた(パート1) 三波伸介
 詞:伊丹十三 曲:羽田五郎 R:1971/07/-
・火の女 森 進一
 詞:川内康範 曲:彩木雅夫 R:1971/09/10 HC:14位
長崎から船に乗って 五木ひろし
 詞:山口洋子 曲:平尾昌晃 R:1971/08/25 HC:4位
 ◆年間チャート(71年)40位(25.3万枚)

<1971年9月13日(第150回)>
・こんど生まれてくる時は 水原 弘
 詞・曲:浜口庫之助 R:1971/07/- 
 ◆第22回(1971年)NHK紅白歌合戦出場曲(8回)
・希望をあたえて 菅原洋一
 詞・曲:なかにし礼 R:1971/09/-
・人生無情 橋 幸夫
 詞:佐伯孝夫 曲:吉田 正 R:1971/10/05
・想い出おんな 美川憲一
 詞:関沢新一 曲:米山正夫 R:1971/07/25 HC:51位
 ◆第22回(1971年)NHK紅白歌合戦出場曲(4回)

<1971年9月20日(第151回)>
・みれん雨 黒木 憲
 詞:悠木圭子 曲:鈴木 淳 R:1971/09/-
・夕やけの旅路 克美しげる R:1971/09/-
・ごめんね 小林 旭 
 詞・曲:遠藤 実 R:1971/08/25 HC:21位
・しのび逢う恋 ちあきなおみ
 詞:白鳥朝詠 曲:浜口庫之助 R:1971/09/10 HC:48位
・片道列車 佐良直美
 詞:岩谷時子 曲:いずみたく R:1971/10/05
 ◆第22回(1971年)NHK紅白歌合戦出場曲(5回)

<1971年9月27日(第152回)>
・たとえば”愛” 杉良太郎 R:1971/09/-
・浪花太鼓 水前寺清子 R:1971/09/-
・とても不幸な朝が来た 黛ジュン
 詞:阿久 悠 曲:中村泰士 R:1971/07/25 HC:54位
・青いリンゴ 野口五郎
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1971/08/10 HC:14位
・男の未練 北島三郎
 詞:中村千里 曲:八夜ふじお R:1971/09/-
・愛の週末 木の実ナナ R:1971/09/-
・りんどう小唄 英 亜里  
 詞:峰森一早季(小桜葉子) 曲:弾 厚作(加山雄三) R:1971/09/-
 ※元々は1969年公開の東宝映画「フレッシュマン若大将」の劇中歌として製作された(歌唱は同映画の主演でもある作曲者の加山本人)ものをシングル盤として発売。作詞の「峰森一早季」こと女優の小桜葉子は加山の実母。
 ※加山本人の歌唱による同曲のシングル盤は発売されていないが、英亜里盤発売の翌年、1972年に発表したLP(アルバム)「演歌流し歌」の中に加山本人歌唱のバージョンが収録されている。

<1971年10月4日(第153回)>
・あなたとわたしの街だから 大木英夫/二宮善子
 詞:青江ひとみ 曲:野村旬平 R:1971/07/20
・お世話になりました 井上順之(順)
 詞:山上路夫 曲:筒美京平 R:1971/09/25 HC:17位
・みなと・恋唄 青江三奈
 詞:千坊さかえ 曲:花 礼二 R:1971/10/05 HC:47位
・さだめのように川は流れる 杏真理子
 詞:阿久 悠 曲:彩木雅夫 R:1971/04/25

<1971年10月11日(第154回)>
・お嫁に行くなら 安倍律子(里葎子)
 詞:(不明)<詳細求む> 曲:平尾昌晃 R:1971/09/01
・港町 都はるみ
 詞:石本美由起 曲:猪俣公章 R:1971/09/25 HC:52位
 ◆第22回(1971年)NHK紅白歌合戦出場曲(7回)
・知らない町で 藤 圭子
 詞:石坂まさを 曲:曽根幸明 R:1971/10/25 HC:46位
・俺は生きる 村田英雄 R:1971/10/-
・月光のノクターン ザ・キングトーンズ R:1971/-/-<詳細求む>
・女王蜂 金井克子/ザ・フラッシャーズ R:1971/08/-
・遠くはなれて子守唄 白川奈美
 詞:神坂 薫 曲:野々卓也 R:1971/08/25 HC:13位
 ◆第4回(1971年)日本有線大賞ホープ賞受賞

<1971年10月18日(第155回)>
・みにくいアヒルの子 ビリーバンバン
 詞:小平なほみ 曲:菅原 進 R:1971/09/-
雨のバラード 湯原昌幸
 詞:こうじはるか 曲:植田嘉靖 R:1971/04/01 
 HC:1位(1971/10/18-11/01)
 ◆年間チャート(1971年)8位(55.4万枚)
 ◆第4回(1971年)日本有線大賞ホープ賞受賞
 ◆第4回(1971年)全日本有線放送大賞(夜のレコード大賞)新人賞受賞 
 ※元々は1968年5月にGSバンド「スウィング・ウェスト」のシングルB面曲として発表。同バンドのボーカルであった湯原が1971年、ソロデビュー曲として再び発表したところ大ヒットとなった。
・私が何をしたのでしょう 園 まり
 詞:阿久 悠 曲:平尾昌晃 R:1971/10/-
・銀座の夜 坂本 九 
 詞:阿久 悠 曲:中村八大 R:1971/09/25

<1971年10月25日(第156回)>
ポーリュシカ・ポーレ 仲 雅美
 詞:V.Goussev/橋本 淳<訳> 曲:Lev Knipper R:1971/08/05 HC:3位
 ◆年間チャート(71年)17位(36.1万枚)
 ※TBS系ドラマ「木下恵介アワー『冬の雲』」主題歌
 ※元々は交響曲第4番「コムソモール戦士の詩」の一部を独立させた形で、1934年に旧ソ連赤軍の軍歌として作られた曲である。仲雅美盤(橋本淳訳詞)では他の当時の日本の歌謡曲と同じような恋愛物の内容の歌にかえられているが、原曲では旧ソ連赤軍のロシア内戦時の活躍ぶりを称える内容となっており、きわめて軍事色、社会主義的な色が強い楽曲となっている。
・お金をちょうだい 美川憲一
 詞:星野哲郎 曲:中川博之 R:1971/11/10 HC:40位
・波止場 西来路ひろみ 
 詞:梶野真澄 曲:船村 徹 R:1971/08/10
・追憶 鶴岡雅義と東京ロマンチカ
 詞:山口あかり 曲:平尾昌晃 R:1971/08/25
 ◆第22回(1971年)NHK紅白歌合戦出場曲(4回)
涙から明日へ 堺 正章
 詞:小谷 夏(久世光彦) 曲:山下毅雄 R:1971/09/25 HC:4位
 ◆TBS系ドラマ「時間ですよ」劇中歌。
雨の御堂筋 欧陽菲菲
 詞:林 春生 曲:The Ventures R:1971/09/05
 HC:1位(1971/11/08-1972/01/03)
 ◆年間チャート(71年)18位(35.1万枚)、同(72年)12位(44.0万枚)
 ◆第13回(1971年)日本レコード大賞新人賞受賞

【司会】前田武彦・芳村真理

(参考)この頃の主な出来事
・09/01 オープン懸賞広告規制施行。懸賞賞金の上限を100万円に制限(フジテレビ系のクイズ番組「クイズ・キングにまかせろ」で1,000万円のマンションが賞品になったことが当該規制が敷かれる契機となったとされる)。
・09/16 成田空港第二次強制代執行実施。行政側と地元住民らが激しい攻防を展開。警官3人が犠牲に(東峰十字路事件)。
・09/18 日清食品、「カップヌードル」発売。
・09/27 昭和天皇・香淳皇后ご夫妻、欧州歴訪の旅に出発(~10月11日)。
・09/29 新潟地裁、阿賀野川水銀中毒訴訟にて原告勝訴の判決を下す。
・10/01 第一銀行・日本勧業銀行合併、第一勧業銀行発足(現・みずほ銀行)。 
・10/03 公開オーディション番組「スター誕生!」が日本テレビ系で放送開始。司会:萩本欽一。初代チャンピオンは森昌子。
・10/03 東京・八王子にて全国初の「ノーカー・デー」実施。
・10/10 NHK、総合テレビジョンの全放送をカラー化。
・10/11 第51代横綱・玉の海、急性肝不全のため急逝。27歳。
・10/15 日米繊維交渉妥結。
・10/25 中華人民共和国、国連に復帰。代わって、それまで中国のポストにあった台湾政府が追放される。
・10/25 三重・白山町(現・津市)の近鉄大阪線・総谷トンネルにおいて特急列車同士が正面衝突。25人死亡。
・10/31 輪島功一、ボクシング・世界ジュニアミドル級の王座を獲得。


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