伝説の歌番組・夜のヒットスタジオを語る

伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」の22年間の足跡を通じて、日本の歌謡界が最も輝いていた時代を振り返ります。

【改訂版】歌謡曲黄金時代と夜のヒットスタジオ-曲目リスト(20) 1972年1~2月

2008-04-04 | 夜ヒット/曲目(改訂・増補版) 71~72年
<1972年1月3日(第166回)>
・ふり向かないで シモンズ
 詞:落合武士 曲:谷村新司 R:1971/12/05
・夜霧のかなたへ あおい輝彦 R:1972/02/-
・天使はこうして生まれるの 岡崎友紀
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1971/10/05
・恋のときめき 本郷直樹
 詞:阿久 悠 曲:中村泰士 R:1971/12/05
・流れのブルース 森 進一
 詞:保富康午 曲:城 美好 R:1971/12/05 HC:15位

<1972年1月10日(第167回)>
・白夜に燃えて 佐良直美
 詞:岩谷時子 曲:吉田 正 R:1972/01/25
・ドリフのツーレロ節 ザ・ドリフターズ
 詞:なかにし礼 曲:不明/川口 真<編> R:1971/12/10 HC:52位
 ※元歌は戦前に芸者歌手・美ち奴の歌で日本でも流行した台湾民謡「シャンラン節」。1960年には小林旭も「アキラのツーレロ節」のタイトルでこの曲をレコード化している。
・愛をありがとう にしきのあきら
 詞:阿久 悠 曲:浜口庫之助 R:1972/01/25 
何故 布施 明
 詞:山上路夫 曲:平尾昌晃 R:1971/12/20 HC:7位

<1972年1月17日(第168回)>
・ここに幸あり 梓みちよ R:1971/12/-
・青春のさすらい ピーター
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1971/12/-
・好きなんだけど 野口五郎
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1971/12/10 HC:23位

<1972年1月24日(第169回)>
・十九で別れた港町 野路由紀子
 詞:山口洋子 曲:鈴木 淳 R:1972/01/-
・涙 井上順之(順)
 詞:阿久 悠 曲:都倉俊一 R:1972/01/25 HC:12位
 ◆第14回(1972年)日本レコード大賞作曲賞受賞曲
 ◆第5回(1972年)日本有線大賞大衆賞受賞曲
・さすらいの天使 いしだあゆみ
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1972/01/25 HC:18位
・恋した女 ちあきなおみ
 詞:阿久 悠 曲:彩木雅夫 R:1972/02/10 HC:95位

<1972年1月31日(第170回)>
・ブルー・ジーン 小山ルミ
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1972/02/-
・女の詩集 鶴岡雅義と東京ロマンチカ
 詞:藤田まさと 曲:鶴岡雅義 R:1971/12/25
雨のエア・ポート 欧陽菲菲 
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1971/12/20 HC:4位
 ◆年間チャート(72年)31位(33.6万枚)
 ◆第3回(1972年)日本歌謡大賞放送音楽賞受賞曲
 ◆第5回(1972年)日本有線大賞受賞曲
・哀愁の旅路 都はるみ
 詞:石本美由起 曲:和田香苗 R:1972/02/25
・京都から博多まで 藤 圭子
 詞:阿久 悠 曲:猪俣公章 R:1972/01/25 HC:20位
 ◆第23回(1972年)NHK紅白歌合戦出場曲(3回)

<1972年2月7日(第171回)>
・かもめ町みなと町 五木ひろし
 詞:山口洋子 曲:筒美京平 R:1972/02/01 HC:11位
・愛があれば 古城 都 R:1971/09/-
 ※宝塚歌劇団公演・アンデルセン名作「人魚姫」主題歌
・また一人 九重佑三子
 詞:なかにし礼 曲:横内章治 R:1971/12/01
・二度目の恋 水原 弘 R:1972/01/-
・この手にとまれ 水前寺清子 R:1972/02/-
ちいさな恋 天地 真理
 詞:安井かずみ 曲:浜口庫之助 R:1972/02/05 
 HC:1位(1972/03/13-04/03)
 ◆年間チャート(72年)9位(54.7万枚)

<1972年2月14日(第172回)>
ともだち 南 沙織
 詞:有馬三恵子 曲:筒美京平 R:1972/02/01 HC:7位
・涙のジャーニー 仲 雅美
 詞:橋本 淳 曲:チャーリー石黒 R:1971/12/05
・本牧メルヘン 鹿内 孝
 詞:阿久 悠 曲:井上忠夫 R:1972/01/25 HC:30位
 ※当時、米軍基地を中心にアメリカ文化が色濃く投影された街として知られた横浜・本牧を舞台とした、阿久作詞作品の隠れた名作。この曲の歌詞の中に「ジョニーもスミスも泣くのを忘れて 海鳴りに向かって歌っていたよ」という一節があり、この部分が翌73年にヒットした「ジョニィへの伝言」(歌:ペドロ&カブリシャス)を制作する上での土台となったといわれている。
 ※この曲を歌った鹿内(ちなみに彼にとりこの作品は歌謡曲歌手としてのカムバック作品であった)と作曲者の井上はロカビリー全盛時代、いわゆる「スター」と「ボウヤ」(=バンドや歌手の付き人を意味する語)の関係にあったが、それがこの曲の制作に当たっては「歌い手」と「作曲者」という形で立場が逆転。そのため両者間に緊張関係が生じてしまい、同曲のレコーディングもピリピリしたムードの中で行われたという逸話が残されている。
 詞:山上路夫 曲:平尾昌晃 R:1972/01/25 HC:5位
 ◆年間チャート(72年)47位(23.2万枚)
・恋岬 青江三奈
 詞:佐伯孝夫 曲:鈴木庸一 R:1972/01/-

<1972年2月21日(第173回)>
・おんなの夢 小川知子
 詞:なかにし礼 曲:長沢ロー R:1972/02/05 HC:89位
終着駅 奥村チヨ
 詞:千家和也 曲:浜 圭介 R:1971/12/20 HC:3位
 ◆年間チャート(72年)21位(37.8万枚)
 ◆第13回(1972年)日本レコード大賞作詩賞受賞曲
 ◆第23回(1972年)NHK紅白歌合戦出場曲(3回) 

<1972年2月28日(第174回)>
・船乗りになりたい 野村真樹
 詞:有馬三恵子 曲:中村泰士 R:1972/03/25
・めぐり逢い 渚ゆう子
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1972/02/05 HC:60位
・太陽と土と水と 坂本 九 
 詞・曲:中村八大 R:1972/02/05
・彼 伊東ゆかり 
 詞:阿久 悠 曲:都倉俊一 R:1972/02/25 HC:28位

【司会】前田武彦・芳村真理

(参考)この頃の主な出来事
・01/24 旧日本兵・横井庄一がグアム島内のジャングルで地元住民によって発見される。2月2日、出征から31年ぶりに祖国・日本に帰国。帰国後の記者会見で述べた「恥ずかしながら」が流行語に。
・01/25 東京23区内で最大の規模を誇る高島平団地で入居開始。
・01/28 前年秋よりスタートした「日活ロマンポルノ」の新作3本につき、警視庁は猥褻文書頒布の被疑で摘発。
・01/30 北アイルランドのロンドンデリーでカトリック系信者のデモとイギリス治安部隊が衝突。市民13人が犠牲に(血の日曜日)。
・01/- アメリカの写真家、ユージン・スミスが水俣病問題の渦中にあったチッソの工場を訪問した際、チッソ側が雇った暴力団より暴行を受け、脊椎損傷・片目失明の重症を負う。
・02/03 冬季五輪ではアジア初開催となる札幌オリンピックが開幕(~13日)。
・02/06 札幌五輪、70m級ジャンプ競技にて、笠谷幸生・金野昭次・青地清二の3選手が金・銀・銅メダルを独占。「日の丸飛行隊」の異名を取る。
・02/19 長野・軽井沢にて連合赤軍メンバーが管理人を人質にとり山荘に篭城する事件発生。10日にわたる警察隊との攻防の末、同28日に警察隊が山荘の破壊に着手し強行突破、連合赤軍メンバーを逮捕し人質を救出。各テレビ放送局は終日この一部始終を放送し、テレビ報道の方向性を決定付ける事件ともなった(浅間山荘事件)。
・02/21 ニクソン米大統領、中国を訪問(米国大統領としては史上初の訪中)。
・02/24 山陽新幹線で行われた速度向上試験で当時の世界最高記録286km/hを達成。
・02/25 和歌山・白浜でホテル全焼、宿泊客3人が死亡。


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2 コメント

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第174回 (じゅりファン)
2008-04-11 23:07:47
1972年2月28日(第174回)でジュリーが
「許されない愛」をうたっています。
返信する
情報ありがとうございます。 (resistnce-k)
2008-04-12 00:09:45
情報ありがとうございます。

この改訂版の曲目リストにつきましては、以前にも申しておりますように、1曲につき1つの記事でのみデータ(歌手・作詞者・作曲者・発売年月日・(データがわかるものについては)オリコンチャート最高位、及び補足情報)を記載するという方針で編集しております。また、各曲目リストの記事の冒頭の注意書きにもございますように、当該放送日が必ずしもその曲目が最初にヒットスタジオで歌われた日ではない、という点もご留意の上でリストをご参照くださいますようお願いいたします。

ちなみに「許されない愛」についてはこの記事の次の記事に「1972年3月20日放送分で歌われた曲」として記載しておりますので、そちらのほうをご参照下さい。

ただ、以前更新した歌手別出演履歴においては、どうしても推定ができない場合もいくつかございますので(新譜の発売日より丁度1ヶ月(31もしくは30日)前ではその前のシングルの曲を歌っている場合がほとんどですが、25日前当りになると、たまに常連の出演歌手の中では(特にその前のシングル曲があんまり芳しいものではなかった場合や、新譜発売のスパンが長期(半年周期といった具合)にわたる場合)新譜のほうを既に歌っているという場合が散見されるため、こういった場合にはどちらを歌ったと推定すべきかその判断に迷うことがあるのです。
その際に、今回のような詳しい情報・データを提供していただけると大変助かります。沢田研二の出演データはまだUPしていないので、今回の情報もそのUP時にはしっかり反映させていただきます。

貴重な情報ありがとうございました。
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