
・下記表記の「R」は当該曲目のレコード(CD)発売日、「HC」は当該曲目のオリコンチャートでの最高位を表しています。
・また、曲目の部分の記載につき、オリコンチャート1位獲得曲については■、同じく2~10位にランクインされた曲については■の背景色にしてあります。
・各曲目につき、放送回順に記載していますが、必ずしもその放送回がその曲目が初めてヒットスタジオで歌われた(演奏された)回であるわけではないので、ご覧頂く際にはその辺りのところをご留意下さい。
・また、1970年代前半までについては映像資料等が乏しいため、レコード発売日と各歌手の出演日との兼ね合い、何らかのタイアップ曲として発売されたものについては、スポンサーや他局番組との競合の有無、その他種々の点を考慮の上、その放送回に披露されたことがほぼ間違いないであろうと「推定」されるものについてのみ記載をしております。発売日等で間違いがございましたらご一報下さい。
<1969年9月1日(第44回)>
・ローマの奇跡 ヒデとロザンナ
詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1969/08/25 HC:21位
・薔薇と皮ジャン 谷 隼人
詞:永井ひろし 曲:高石十四郎 R:1969/09/-
※TBS系ドラマ「キイハンター」挿入歌
・ブラック・パール ジュディ・オング
詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1969/08/-
・夜霧のインペリアル・ロード 黒沢明とロス・プリモス
詞:佐伯孝夫 曲:渡久地政信 R:1969/08/25
・人形の家 弘田三枝子
詞:なかにし礼 曲:川口 真 R:1969/07/01
HC:1位(1969/10/20-11/03)
◆年間チャート(69年)18位(44.5万枚)
◆第11回(1969年)日本レコード大賞歌唱賞受賞曲
◆第2回(1969年)日本有線大賞特別賞受賞曲
◆第20回(1969年)NHK紅白歌合戦出場曲(6回)
※少女時代から米軍キャンプをまわり、1961年、14歳のときに「子供ちゃないの」(ヘレン・シャビロ「Don't Treat Me Like a Child」のカバー)でデビュー。パンチの効いた歌唱力で人気を集め以後、「ヴァケイション」「悲しきハート」「砂に消えた涙」「夢見るシャンソン人形」など洋楽カバーを数多くヒット。一時は「美空ひばり以上の歌唱力の持ち主」とまでいわれる存在となっていた。しかし、洋楽カバーブームが下火になった1960年代後半になるとオリジナル曲「恋のクンビア」「渚のうわさ」などがスマッシュヒットするも人気は下降気味に。その後、大幅な減量を敢行するなど、大胆なイメージチェンジを経て起死回生の一作として発表したこの曲が大ヒットし、再び一線に復活。その後、翌70年にかけて「燃える手」「私が死んだら」「ロダンの肖像」など、荘厳かつ難度の高い曲調の楽曲を発表し、これらの曲もヒット。同時期に発売したダイエット本「ミコのカロリーBOOK」も100万部を超えるベストセラーとなった。
<1969年9月8日(第45回)>
・フランス人のように 佐川満男
詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1969/07/25
・サロマ湖の空 三田 明
詞:山上路夫 曲:吉田 正 R:1969/09/05
◆第20回(1969年)NHK紅白歌合戦出場曲(6回)
・夜の柳ヶ瀬 カサノバ7(セッテ)
詞:柴田 弘 曲:ブルーノ・タラボッサ/ロレートル・チェッティ
R:1969/06/15 HC:25位
・ゴンドラまかせ 高田恭子
詞・曲:浜口庫之助 R:1969/08/01
・風が落とした涙 小川ローザ
詞:中村小太郎 曲:田辺信一 R:1969/08/01
※同年、丸善石油(現・コスモ石油)のCMに出演。自動車が走り抜けた後の突風によってスカートが捲くりあがり、思わず「Oh、モーレツ」という、といった内容が社会現象になるほどの反響を呼び、一躍人気タレントに。ほどなくトヨタのワーキングチームのレーサー・川合稔と結婚し芸能活動を一時休止するが、翌70年に川合がテスト走行中の事故で死亡。これを機に活動を再開するも、以前の勢いはなく短期間で完全に芸能界から引退した。
・いのちの女 伊吹二郎
詞:なかにし礼 曲:村井邦彦 R:1969/08/-
<1969年9月15日(第46回)>
・女ですもの 渚一郎とルナ・ジェーナ R:1969/06/05
・この雨に濡れて 江利チエミ
詞:大関三千雄 曲:筒井広志 R:1969/08/-
・美しい誤解 トワ・エ・モア
詞:安井かずみ 曲:村井邦彦 R:1969/09/10 HC:35位
・夜の銀狐 斉条史郎
詞:中山大三郎 曲:中川博之 R:1969/07/01
・愛の化石 浅丘ルリ子
詞:並木六郎 曲:三木たかし R:1969/08/05 HC:2位
◆年間チャート(69年)31位(31.1万枚)
※本人のナレーションから始まり、歌と語りが交互に繰り返されるという異色の体裁が受け入れられ、浅丘が歌手として発表したシングル盤では最大のセールスを記録。翌70年3月にはこの曲をモチーフに浅丘主演により日活で同名の映画も製作・公開されている。
<1969年9月22日(第47回)>
・朝陽のまえに はしだのりひことシューベルツ
詞:北山 修 曲:端田宣彦 R:1969/10/21 HC:29位
・星のナイトクラブ 西田佐知子
詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1969/08/05
・涙でいいの 黛ジュン
詞:なかにし礼 曲:鈴木邦彦 R:1969/09/10 HC:15位
・女とバラ 美川憲一
詞:西沢 爽 曲:宇佐英雄 R:1969/09/01 HC:42位
◆第20回(1969年)NHK紅白歌合戦出場曲(2回)
・懐かしの人 千 昌夫
詞:有馬三恵子 曲:三木たかし R:1969/09/01 HC:31位
<1969年9月29日(第48回)>
・昭和ブルース ザ・ブルーベル・シンガーズ
詞:山上路夫 曲:佐藤 勝 R:1969/07/01 HC:7位
◆年間チャート(69年)35位(29.6万枚)
※東映映画「若者は行く」主題歌。当時の社会体制に対する批判的意味合いを込めた歌詞や重く暗い曲調が学生運動隆盛の時代の中で、学生たちの真情をうまく捉え、この年、30万枚近いセールスを記録するヒットとなった。
※74年には、俳優・天知茂が自身が主演を務めるテレビドラマ「非情のライセンス」(NET(現・テレビ朝日)系)のエンディングテーマとしてカバーし、再び注目を集めた。
・それでも地球は回っている 金井克子
詞:山上路夫 曲:小林亜星 R:1969/09/01 HC:89位
・惚れちゃったんだョ 都はるみ
詞:吉岡 治 詞:市川昭介 R:1969/07/10 HC:52位
・北国の町 鶴岡雅義と東京ロマンチカ
詞:なかにし礼 曲:鶴岡雅義 R:1969/09/25 HC:20位
・バラ色の月 布施 明
詞:なかにし礼 曲:平尾昌晃 R:1969/09/01 HC:20位
◆第20回(1969年)NHK紅白歌合戦出場曲(3回)
<1969年10月6日(第49回)>
・浮気な人ね ロス・インディオス
詞:その悦子 曲:六ツ見茂明 R:1969/09/-
・或る夜のブルース 岸 洋子
詞・曲:浜口庫之助 R:1969/09/-
・地図のない街 浅尾千亜紀
詞:尾中美千絵 曲:宮川 泰 R:1969/08/-
・君を慕いて 北の富士勝昭
詞:なかにし礼 曲:鈴木 淳 R:1969/09/-
・朝にサヨナラ 麻里圭子/横田年昭とリオ・アルマ R:1969/11/-
・朝を返して 伊東ゆかり
詞:安井かずみ 曲:平尾昌晃 R:1969/09/25 HC:34位
<1969年10月13日(第50回)>
・最後の電話 田辺靖雄
詞・曲:田辺靖雄 R:1969/09/-
・心の港 菅原洋一 R:1969/10/-
・男の数え唄 矢吹 健
詞:山上路夫 曲:いずみたく R:1969/10/-
・ギターと旅びと 渡 哲也 R:1969/10/05
・黄色いタンポポ 九重佑三子
詞:永 六輔 曲:中村八大 R:1969/11/01
・恋泥棒 奥村チヨ
詞:なかにし礼 曲:鈴木邦彦 R:1969/10/01 HC:9位
◆第3回(1970年)日本有線大賞特別賞受賞曲
◆第20回(1969年)NHK紅白歌合戦出場曲(初)
<1969年10月20日(第51回)>
・野いちご摘んで ザ・ピーナッツ
詞:山口あかり 曲:田辺信一 R:1969/09/-
・女だから 青江三奈
詞・藤公之介 曲:吉田 正 R:1969/10/10 HC:26位
・スマイル・フォー・ミー ザ・タイガース
詞・曲:Barry A.Gibb/Maurice E.Gibb/Robin H.Gibb
R:1969/07/25 HC:3位
◆年間チャート(69年)39位(28.4万枚)
※タイガースの主演映画「ハーイ!ロンドン」のタイアップを兼ねて製作された全編英語詞による作品。ビー・ジーズのバリー、モーリス、ロビンのギブ3兄弟がプロデュースを担当。上記映画の撮影のために渡英した際に、イギリス・ポリドール社のスタジオで2日にわたってレコーディングされた。
※尚、ヒットスタジオにGSバンドが登場したのはこのときのタイガースの出演が最初である。番組スタート当初、放送時間帯を考慮して「グループサウンズはいずれ出てもらうが、今の時点では出さない」といった方針を構成担当の塚田茂が打ち出していたことから、スタートから1年間はGSブームと並んで当時歌謡界の一大勢力となりつつあったムード歌謡路線の歌手のほうを重用する形で毎回、ゲストのキャスティングが行われていたという。
・ポルトガルはヨーロッパの果て 藤巻 潤
詞:清水真智 曲:菊池俊輔 R:1969/08/-
※TBS系ドラマ「ザ・ガードマン」挿入歌
・真実一路のマーチ 水前寺清子
詞:星野哲郎 曲:米山正夫 R:1969/09/10 HC:36位
◆第11回(1969年)日本レコード大賞大衆賞受賞曲
◆第20回(1969年)NHK紅白歌合戦出場曲(5回)
<1969年10月27日(第52回)>
・私のルナルナ 井上ひとみとフォーメイツ
詞:なかにし礼 曲:宮川 泰 R:1969/09/-
・包丁 村田英雄
詞:(不明<情報求む>) 曲:船村 徹 R:1969/10/-
・あなたの心に 中山千夏
詞:中山千夏 曲:都倉俊一 R:1969/09/01 HC:2位
◆年間チャート(69年)47位(23.8万枚)
※1954年に当時住んでいた大阪の児童劇団に入団し、在阪の民放局のテレビ・ラジオ番組を中心に芸能活動を開始。その才能を劇作家・菊田一夫が高く評価し、1959年に自らが演出を担当した東京・芸術座公演「がめつい奴」に抜擢。子役離れした演技力の高さから「名子役」として世間の注目を一躍集める。小学校卒業後も女優の仕事を継続し、「お荷物小荷物」(朝日放送=TBS系)などのドラマを中心に活躍。1970年代後半に入ってからは芸能活動を徐々に減らし、女性解放運動(ウーマン・リブ)を初めとして各種の社会運動を中心に政治活動を展開。1980年には参議院議員選挙に当選し議員を1期を務めた。
※子役~高校時代にかけてNHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」など数多くのテレビ番組で劇中歌・主題歌を担当していたが、正式の歌手デビュー作は自ら作詞を手掛けた同作品であり、当時のフォークブームの波に乗り20万枚以上のセールスを記録するヒットとなった。この作品はのちに岩崎宏美・石川ひとみら多くの女性歌手がカバーしている。
・港町 涙町 別れ町 石原裕次郎
詞・曲:浜口庫之助 R:1969/02/05 HC:32位
【司会】前田武彦・芳村真理
(参考)この頃の主な出来事
・09/10 横溝正寿ちゃん誘拐殺害事件起きる。翌11日、犯人の19歳(当時)少年を逮捕(1972年に東京高裁にて死刑判決が下る)。
・09/10 名張ぶどう酒事件、名古屋高裁が原判決を破棄し死刑判決を下す。被告は直ちに上告。
・09/20 イギリスのマーガレット王女来日。
・09/23 中国、初の地下核実験実施(10月4日に正式に発表)。
・10/06 千葉・松戸市役所が、市民の苦情処理を目的として「すぐやる課」を設置。初日は14件の苦情に対処。
・10/09 正力松太郎・読売新聞社社長死去。84歳。
・10/15 全米でベトナム反戦デモが行われる。
・10/21 国際反戦デー。社会党・共産党・総評関係者等約86万人がベトナム戦争反対の掛け声とともに統一行動。反共系学生のゲリラ活動で参加者1500人余が逮捕される。
・10/29 松下電器、ソニーが家庭用ビデオテープレコーダーの開発を発表。
・10/29 厚生省、人口甘味料「チクロ」に発がん性物質含有の疑いありとして使用の禁止・全面回収の方針を決定。

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