Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2020年4月号 KANERE編集者殿

2020年07月29日 | オピニオン
私は、長い間KANEREを愛読してきました。多くの難民は私と同じように、カクマとカロベイエイの住民に難民の声を伝えるメディアはKANEREだけだと思っています。

私は、抑圧的な人道政策のためにキャンプの難民が苦しんでいることをお伝えしたいと思います。今後、これらの点についても報道して頂けることを希望します。

まず初めは、我々がカクマで命をつないでいる配給システムについてです。配給を2回受け取らないと配給カードが使えなくなってしまいます。配給カードは失効となり、改めて登録をするよう求められます。考えてみてください! 10年間住み続けていて、たった3か月受け取らなかったというだけで、新しく来た人たちと同じように登録し直すのです!!

配給システムは警察の人たちが支配するための道具になっています。私達はキャンプのなかに閉じ込められています。私は病気治療のためにナイロビに行った5人家族を知っています。彼らはカクマに戻ってみると、配給カードが失効していました。配給なしで数か月間過ごした後、カードは復活しましたが、家族のうち二人分しか認められませんでした。何という人道的な扱いなのでしょうか? 家族がカードを使えるように配給担当者に懇願している写真を添付します。この写真をKANEREで公開してもらえるといいのですが。

二つ目は、メンタルヘルスについてです。心の病で多くの難民が苦しんでいます。自殺者の数も増加しています。自殺の防止について注意を喚起することは大切ですが、たまに報道するだけでは支援になりません。難民にはカウンセリングが必要です。KANEREが関連組織や支援者に対して、本件に警鐘を鳴らすような特集を組んでいただければと思います。

三つ目は、文書に関してです。難民問題事務局(RAS)は人手不足だと思います。彼らが難民に満足のいくサービスを提供するには、もっと人と予算を増やす必要があります。大切な文書や許可を得るのにとてつもなく長い時間がかかります。私が見た最近の実績では、23000人の難民申請者が、結果を待っているとのことです。彼らには通訳者が必要です。特にスワヒリ語を話せない人たちにとっては大きな課題です。

最後に、コロナ関連です。カクマやカロベイエイの難民は、パンデミックに関するユースのせいでパニック状態です。ウイルスがキャンプに来ても、支援機関が助けてくれるとはとても思えません。どうか世界中の人に、私達には頼れるものが何もないことを知らせてください。アッラーが私たちを守ってくれますように!

どうかこのメッセージを公表してください。

敬具
エッサ・サリイマン カクマ難民キャンプにて


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