Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2013年11月号 編集長からの手紙

2014年05月28日 | 編集長からのメッセージ
カクマと世界各地のKANERE読者の皆さんへ、

まずはじめに、カクマ・ニュース・リフレクター(KANERE)がケニアの国内非政府組織(NGO)に正式に登録されたことを報告できて、大変うれしく思います。 KANEREがトゥルカナ郡のすべての政府機関やケニア難民省、UNHCR出張所長、カクマの他の人道的支援団体から、これまで以上の協力を得られるように期待しています。

現在、KANEREは四半期ごとに出版していますが、資金が増えれば毎月、あるいはもっと頻繁に出版していこうと思います。今月号では、ケニアにいる難民に影響のある難民キャンプ内外の様々なニュースや事件を取り上げます。

キャンプでは、キャンプ内で続いていたコミュニティー間の紛争に関する悲しいニュースがあります。 9月にはヌエールとガンベラ-アニュアックのコミュニティー間の争いがエスカレートし、20人以上が怪我をしました。 更に、今年の中頃にはキャンプ内での似たような暴力事件で少なくとも8人が殺されました。この事件について、今月号で取り上げています。

10月からカクマとダダーブの全ての配布所で食糧の配給がオンライン指紋押捺制度に基づくようになるかたわら、食糧の配給が減らされました。 この動きに、食糧援助を受けている人たちは不安と警戒感を強めています。難民コミュニティーによれば、「不一致には食糧不配」という 生体認証システムによる食糧配給システムの導入に反対意見が多い中、世界食糧計画(WFP)は、これを導入するのは食量配布とモニタリングの透明性と説明責任を強化するためであると述べています。

ケニアの首都のナイロビで起きたウエストゲート・ショッピングモールのテロ事件は、難民にとってマイナスの影響がありました。ケニアの保安機構は容疑者逮捕に向けてケニアの首都と主要都市で厳しい取り締まりを余儀なくされ、その結果、罪のない難民が恣意的に逮捕されたり拘留されたりしました。

こうした混乱に続き、ケニアでは難民キャンプを閉鎖し、すべてのソマリア難民をモガディシュに戻すよう圧力が強められました。ケニアとソマリアの政府は、UNHCRと密接に連携し、ソマリア人の自発的な本国帰還に関する基準と手続きのための三者委員会が設けられ、2013年11月10日の日曜日にナイロビで署名されました。

しかしながら、三者委員会が設立されて以来、キャンプと都市の両方で、ソマリア難民に対する差別が増加傾向にあります。

そういう中でも、イエズス会による高等教育遠隔地オンライン学習プログラムでは、最初のグループ(2010年)が、アルペ学習センターで行われた卒業式で一般教養の卒業証書を受け取りました。

国際的な話題としては、ランペドゥーサ島沖でアフリカの移住者で一杯の船が出火したあと沈没し、10月だけても少なくとも300人が死亡しましたが、イタリアは国を挙げて喪に服す日を宣言しました。

KANEREは、独立した難民メディア組織として、UNHCRをはじめとする支援者に支援と資金提供を求めるとともに、地元や世界各国からの寄付をお願いしています。

素晴らしい日をお過ごしください、

KANERE編集長
カバタ・ボル


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