Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2010-11年冬号 編集長からの手紙

2011年04月03日 | 編集長からのメッセージ

世界中のKANERE読者の皆様 

2010年12月でKANERE創刊から2年になりました。KANERE記者は皆、根気強く難民のための主張をし続けています。今回の冬季号は、2010年から2011年初頭にかけて書かれた記事を基に作成されています。 

世界各国の読者や支援者の皆様にとって、2011年が素晴らしい年になりますよう、お祈り申し上げます。また、皆様方の昨年のご協力に感謝しつつ、今年も変わらぬご支援ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 

キャンプでの生活は、ここ3ヶ月で少し変化が見られるようになりました。スーダンでは歴史的な国民投票が行われました。北部と南部の両地域に住む親類を心配する多くの南部スーダン人にとって、この投票は一つの試練です。誰もが「統一されるのか、分裂するのか」と考えています。カクマキャンプでもリフトヴァレー地区に大規模な投票所が設けられました。

 たくさんの暴力事件が起き、キャンプの外や自宅で難民が死亡したとの報告があり、年末年始の休暇気分も吹き飛びました。2011年1月初めには、カクマ難民キャンプで火災が発生。数名が病院に運ばれ、数十万ケニアシリングに相当する資産が消失しました。 

人権団体は、難民状態が長引くことで、難民や難民申請者が庇護を求めている国でひどい嫌がらせや人権侵害を受けていると、注意を促す報告書を発表しました。2010年12月に発表されたアムネスティー・インターナショナルの報告書によれば、ケニアの警察や軍によるソマリア難民に対する嫌がらせは、許容範囲を超えるほどの酷さだということです。 

ここ3ヶ月のカクマの気候は乾燥した晴れで、寒い夜が続いています。 

私達は、この場を借りて改めて、ケニアの難民や庇護希望者のより良い保護と、キャンプ収容という政策方針の廃止を強く求めます。また南部スーダンの平和を願います。 

敬具

KANERE編集長



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