Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2010年7-10月号 コミュニティーの主張: キャンプ生活への政府の関わり方についてどう思いますか?

2011年01月02日 | コミュニティーとカルチャー
ケニア政府がキャンプの管理や治安状況、意思決定機関、難民フィードバックメカニズムに関与することをどう思いますか?

「政府がキャンプの管理に関与するのは、難民に直接、影響するような問題を含まない限り悪くはない。キャンプの管理は発展していないし、サービス提供にはしっかりした統制メカニズムが必要だ。意思決定機関自体に問題があるようだし、フィードバックの遅れや、このキャンプの人々に悪い影響を強く及ぼす決定について、多くの不満が寄せられている。治安は悪化していて、目下のところ、ひどい状態にある。我々のリーダーによると、セキュリティ機関は治安整備に最善を尽くしている(はず)とのことだが」 ――エチオピアの小学校教師、T.

「私の経験によると、ケニア難民協会(RCK)は法的保護に関して難民と難民認定申請者を助けることに役立っている。難民省(DRA)の仕事は、確固として自主的であるとは言い難い。サービスの提供は受益者に届いているが、同時に、多くの人はサービスを得るにはどこに行けばいいのか知らずにいる。意思決定機関は公正でなく、難民認定(RSD)や再定住の列に並ばせるだけ。これがフィードバックに長い時間がかかる理由だ。NHCR当局との繋がりがなく、アポイントを得るには手順が要る。治安は今のところ悪くないが、窃盗と強盗は増えている。最新の殺人は9月24日の夜にカクマ4で起き、我々はその現場に居合わせた」
――ルーテル世界連盟(LWF)でのケースワーカー、M.  

「私は、政府には多くの役割があることを知っている。しかし、キャンプの管理はあまり良くないし、もう一つ中学校を再開して若者にもっと合うやり方に変えるべきだ。想像してほしい。フォーム1には5クラスあり、1クラスに60~70人生徒がいて、我々はベンチに座って授業を受けている。意思決定機関は戦略を変えるべきだ。なぜなら私はここのキャンプで育っているが、長年の待機のあと難民認定や再定住についてUNHCRの否定的決定や拒否によって精神的に傷つけられた人々をずっと見てきたから」
――カクマ中学校のエチオピア学生、D.

「政府は我々が必要とする法律に関してはOKだ。しかしキャンプの管理が以前より良くなっているかどうかは分からない。意思決定機関の仕事は非常に遅い。治安は改善されており、最近は殺人事件も起きていない」
――NGOのスタッフメンバー

「キャンプの管理は、健康管理と教育においては特にひどい。熱のある患者がIRC(国際救済委員会)クリニックに行っても、検査で陰性だと処方箋と解熱剤を与えられるだけだ。サービスの提供はいつも悪い。治安は悪化している。携帯電話のひったくりはほとんどすべてのFDCとゾーン5で頻発している。しかしキャンプ内で銃を持った人を見たという報告はない」
――ソマリアのリーダー、M.

「私は、政府の関与はよいと思うが、それは簡単なことではない。学校は限られているが、学生は学ぶ欲求を否定されてはならない。意思決定機関のやり方は妥当ではない。適切な計画がなく、しかも結果は常に否定的フィードバックとなっている。治安は、2007年と2008年に比べると良くなった。現在、生命にさほどの脅威はない」
――スーダンの難民、N


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