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フロイト(高橋義孝・下坂幸三訳)『精神分析入門』(上・下)1977・新潮文庫-フロイトさんをていねいな日本語で読む

2024年01月24日 | 精神分析に学ぶ

 たぶん2011年ころのブログです

       *  

 フロイトさんの『精神分析入門』(上・下)(高橋義孝・下坂幸三訳、1977・新潮文庫)を読みました。

 たぶん7~8年ぶりです。

 ずいぶん久しぶりになってしまいました。

 やっぱり勉強不足ですね。

 裏表紙を見ると、じーじがこの本を買ったのが1984年で、臨床の仕事について7年目のこと。

 以来、読んだのが、今回で4回目か5回目ですが、「入門」とはいうものの、なかなか難しい本です。

 訳者の高橋義孝さんは優秀なドイツ文学者で、ゲーテさんの翻訳などで有名ですが、フロイトさんも訳しています。

 また、下坂幸三さんは精神科医で、摂食障害の治療に優れ、家族面接でも優秀な治療者です。

 下坂さんは何度か家族療法学会でお話を聞いたり、フロアから発言するお姿を拝見しましたが、厳しいなかにも優しい心配りが感じられる先生でした。

 このお二人が訳した本なので、最高の日本語訳なのですが、いかんせんじーじの力不足で、今回もまだまだ読みが浅いまま終わってしまった感があります。

 それでも、今回、印象に残ったのが夢のところ。

 このところ、フロイトさんを読んでいるとよく出てくるのですが、夢は無理に記憶する必要はない、必要なものは反復される、というところ。

 これはフロイトさんの、平等に漂う注意、ということを考えればうなづけるところですが、改めて再認識をさせられました。

 ものぐさのじーじにはありがたい箇所ですが、ありのままに丁寧に夢を味わうことの大切さを述べているのかなと思ったりしています。

 しかし、まだまだ読みが浅いと思います。

 これからもじっくりと読み込んでいきたいと思います。     (2011?記)

     *

 2024年1月の追記です

 以前にも書きましたが、フロイトさんは、耐えがたい不幸を普通の不幸にするのが精神分析、といいました。

 精神分析は、人を幸せにする手段ではなく、不幸と付き合っていける力をもたらすものなのかもしれません。  (2024.1 記)

 

 


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