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ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が新潟市で公園カウンセリングなどを相談、研究しています

尾崎新『対人援助の技法-「曖昧さ」から「柔軟さ・自在さ」へ』1997・誠信書房

2024年08月07日 | 精神科デイケアで考える

 2014年のブログです

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 尾崎新さんの『対人援助の技法-「曖昧さ」から「柔軟さ・自在さ」へ』(1997・誠信書房)を読みました。

 尾崎さんのことはボランテアでおじゃまさせていただいている精神科デイケアの本棚で偶然,尾崎さんの『臨床・精神科デイケア論』(1992・岩崎学術出版社)を見つけて読んでみたところ,これまでにいくつか読んだデイケア論の中で一番おもしろく読めてファンになりました。

 ウィニコットさんを中心に「ほどよさ」を論じているところが新鮮でした。

 続けて読んだこの『対人援助の技法』も,対人関係の「援助」について丁寧な論考がなされていて参考になります。

 精神分析の考え方も参考に深い考察がなされており,援助者が陥りがちな陥穽に警告をしていると思います。

 今後に大切な一冊になりそうだと思いました。          (2014.4 記)

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 2023年12月の追記です

 尾崎さんのこの本、久しぶりにパラパラとめくってみました。

 なかなか難しい本で、今のじーじの力でもまだまだ理解が十分とは言えない感じです。

 当時、よくチャレンジしたものだと感心します(?)。

 サブタイトルにあるように、曖昧さや多様さは奥の深さや幅の広さに繋がり、柔軟さや自在さに繋がるようです。

 そして、そのしなやかさを支えるものがゆとりや自由さのようであるとおっしゃっています。

 おそらく、そこには、ウィニコットさんのいう、遊ぶこと、の大切さがあるようにじーじには思われます。

 もっと、もっと、勉強をせねばなりません。          (2023.12 記)

    

 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区

 mail  yuwa0421family@gmail.com    


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