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ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや原っぱカウンセリングなどをやっています

松木邦裕・藤山直樹『夢,夢見ること』2015・創元社-夢の不思議さと夢のちから

2025年01月14日 | 精神分析に学ぶ

 2015年のブログです

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 松木邦裕さんと藤山直樹さんの『夢,夢見ること』(2015・創元社)を読みました。

 2015年の精神分析学会の書籍売り場で購入した本です。

 お二人とも私の大好きな精神分析家で,もっとも信頼をする臨床家であり,学会でもお二人ともすばらしいご発言をされていました。

 本書は,松木さんの研究会に藤山さんがゲストで参加された時の講演と討論の記録ですが,内容がとてもすばらしく,充実しています。

 テーマは,夢,あるいは,夢を見る人,さらには,夢を見ること,などなど。

 夢という精神分析の大きな課題について,お二人が縦横に語り,夢を見る人,夢を見ることに繋げていきます。

 精神分析の分析空間が夢と同じかもしれない,というお話は説得力があります。

 さらに,転移や逆転移についても,夢を見ることという視点から理解をすると,また違った深みを増してきそうな印象を受けます。

 最近,夢をじっくり味わうと,夢が変化をしていくという経験をしています。

 夢は不思議ですが,魅力的な存在でもあります。

 まだまだ初学者ゆえ,理解は浅いですが,今後の臨床の中で,何度も読み返して,考えを深めていきたいと思います。      (2015. 11 記)

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 2018年秋の追記です

 若い頃からずっと見ている夢や最近ずっと見ている夢など,夢は本当に不思議だなと思います。

 やはりなんらかの心的なテーマなんだろうと思います。

 精神分析ではフロイトさん以来、夢は重要なテーマですが、ビオンさんやメルツァーさんを読んでも勉強になります。

 そういえば、夢は村上春樹さんでも大きな要素のようです。

 自分の内的成長のためにも,夢にじっくりとゆっくりと丁寧につきあっていきたいと思います。        (2018.10 記)

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 2020年春の追記です

 自分にとって、意味のある、大切な夢は、何度も見るようです。

 そういう時は、どんな意味があるのかな、ああかな、こうかな、と考えるだけでもいいようです。

 あまり深刻にならずに、夢とつきあっていけるといいようですよ。

 まあ、こころの配偶者みたいなもんですかね(?)。          (2020.4 記)

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 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人)のご紹介

 経歴 

 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。

 1970年、旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。 

 1973年、某四流私立大学文学部社会学科に入学。新聞配達をしながら、時々、大学に通うが、落ちこぼれる。 

 1977年、家庭裁判所調査官補採用試験に合格。浦和家庭裁判所、新潟家庭裁判所、同長岡支部、同新発田支部で司法臨床に従事するが、落ちこぼれる。

 1995年頃、家族療法学会や日本語臨床研究会、精神分析学会、遊戯療法学会などで学ぶ。 

 2014年、定年間近に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士課程)を修了。 

 2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。

 仕事 心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。

 所属学会 精神分析学会、遊戯療法学会

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区

 mail  yuwa0421family@gmail.com 

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ステン・ベルクマン(加納一郎訳)『千島紀行』1992・朝日文庫-今から90年前の千島列島紀行です

2025年01月14日 | 随筆を読む

 2019年1月のブログです

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 スェーデンの生物学者ステン・ベルクマンさんの『千島紀行』(加納一郎訳・1992・朝日文庫)を再読しました。

 原典は1932年の本で、1929年から30年にかけての千島列島の調査紀行です。

 今から90年前の千島列島、自然が豊かです。

 動物が自由自在に駆け回っています。 

 千島列島の返還交渉が話題になっていますが、政治オンチ(?)のじーじにはあまり関係ありません。

 じーじは北海道生まれのどさんこですので、やはり北海道もそうですが、その近くの樺太や千島列島の自然に興味があります。

 北海道北部からは樺太が見えますし、東部からはクナシリ島が見えて、昔、北海道東部の斜里岳の頂上から見たクナシリ島の美しさは目に焼きついています。

 いつか行ってみたいな、と思っているのですが、生きているうちに行けるでしょうか、無理かな?

 そんなわけで、じーじの本棚には、樺太や千島列島についての本が何冊かあって、時々、取り出しては読んでいます。

 樺太ではチェーホフのサハリン紀行が有名ですし、千島列島では松浦武四郎の紀行文がいいです。

 さいわい、樺太も千島列島も、まだ本格的な開発の手が入っていませんので、時々、テレビで見る樺太や千島列島は自然豊かで素敵です。

 日本の大手開発資本が進出すると、すぐに大変なことになりそうで、やや複雑な心境です。

 これはじーじの妄想なのですが、千島列島はもともとアイヌの人たちが住んでいたところなので、アイヌの人たちに返還をして、アイヌの人たちの国にしてはどうか、と思います。

 アイヌ民主共和国、アイヌの人もロシア、日本の人も、住みたい人が住めて、自然を敬う国。

 いいじゃないでしょうか。

 きっと実現はしないでしょうが…。

 政治はともあれ、千島列島の豊かな自然は、世界の財産として大切に守っていってほしいな、と切に願います。            (2019.1 記)

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 2022年春の追記です

 戦争で奪い合ったりしないで、みんな仲良く住めるといいですね。          (2022.4 記)

 

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