RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

RC-NET STAFFによる、日常の些細な出来事から、お知らせまでいろいろなぶろぐ。

RC-FES 開催内容

2010-12-28 23:10:57 | 事務局より
1、RC-FES 開催趣旨

2、RC-FES 協力募集内容


開催予定:2011年9月某日大阪某所


■ 野外ライブ
性暴力被害に対して思いを向けていただけるアーティストの方々のライブを開催します。
きっかけとして、“演奏が聴きたいから”という思いで来場してくれる、これまでこうした問題に興味のなかった層の集客を目指します。音楽を通して、夏の野外で被害当事者も、支援者も、そして一般の方々も“一緒に生きている”という当たり前の場所を、創出することが狙いです。

 ◇想定される参加アーティスト(現在オファーを出している段階です)※順不同

ハナレグミ ハンバートハンバート 加川良 ふちがみとふなと 中村中 中孝介
二階堂和美 PLANE 馬場俊英 アンジェラ・アキ 東京スカパラダイスオーケストラ
他プロアマ問わず参加アーティスト調整中

■ 飲食ブース
性暴力被害に対して料理を使って思いを向けているフード・アーティスト谷裕子さんの飲食ブースや、他様々な飲食ブースを出店予定です。
 ◇RC-NET企画
 ◇居酒屋すがの 元祖かすおにぎり
 ◇串カツぼったくり 大阪名物串カツ
他、各種飲食ブースを出展調整中

■ 支援団体ブース
全国各地で活動されている性暴力被害者支援に関わる団体や個人の皆さんに活動についての紹介ブースを出していただき、音楽を楽しみ、ゴハンも楽しみ、そして、性暴力被害について知り、気づくきっかけを創出します。
RC-NETの企画ブースとしては、性暴力被害に思いを向け現在、当事者や支援色の方から募集しているメッセージ展を開催します。

 ◇想定される参加団体等(調整中)
ウィメンズセンター大阪(協賛) 性暴力救援センター大阪SACHICO(協賛) 
他、多様な視点から性暴力について活動される方の出展を調整中



以上、3点を軸として、被害当事者も、その支援に携わる人も、これまでは関係がないと思っていた人も、
全ての人が“すでに一緒にこの世界に生きている”んだ、一人として、第三者などいないのだということを体現出来る場を創出します。

RC-FES趣旨

2010-12-28 23:07:33 | 事務局より
1、RC-FES 協力募集内容

2、RC-FES 開催内容

性暴力被害は、声になりにくい被害です。

近年、性暴力被害者の実名での手記の出版、また裁判員制度の導入などにより報道に載る機会が増えて来たものの、
社会的な偏見はまだ多く、被害者が被害にあったということすら声に出せず、孤立しているケースはとても多いのが実情です。

そういったことから、実際に被害と直面した事の無い人にとっては、“自分には関係ない”“特定の人に起きる犯罪”と思われがちです。
しかし、支援関係機関や研究者たちの調査、警察等での統計でも、性暴力は非常に身近な場所で起きている犯罪であり、
誰もがその被害に直面する可能性のあるだということは証明されています。

関係ない、特別なもの、そうした思い込みは時として被害当事者を傷つけ、そして身近な被害に遭遇してしまった際の対応を遅らせてしまいます。

“知らない”ということが、現実的な危機を招くこともあるのです。
そうした中で、支援団体の一つとして被害当事者に向け、
そして、広く一般の人々に向けた啓発イベントを開催できないか、というところが今回のイベントの趣旨になります。

専門家然とした発信ではなく、また、当事者にのみ向けたものでもなく、
“興味がなかった”層に向けても、一つのきっかけとして“性暴力被害者支援という現場”に出会う場を作り、
そしてそこから気づき、考え、行動する場所を、作りたいのです。

性暴力被害を知る、ということは、暴力を知る、という事です。

性暴力を無くしたいという思いは、世界から、暴力をなくしたいということです。

様々な問題が渦巻く社会ではありますが、性暴力という一つのきっかけを基に、
それぞれに内在された暴力性に気づき、それを手放していけるような、
ピースフルなイベントを開催します。

風に舞うアヒル Ducks blown off their feet by the wind

2010-12-27 22:32:10 | スタッフ日記
友達が紹介してくれた動画なのですけれども・・・・

なんだか、感動する。
なんでか、感動する・・・・!

せやな。風に吹かれて、吹き飛ばされても、
立ち上がって歩き出して、
転びまくっても、何も無いようにぴょこぴょこ歩き始めたら、

また目の前に、安心出来る場所は、やってくるかもな。

その中で、立ち上がり方を学んだり、
一緒にいてくれてたものに気づくこともあるかもな。
一人ちゃうかった、って、思うこともあるかもな。


Ducks blown off their feet by the wind




あと4日で、終わる2010年今年も。

2010-12-27 11:58:10 | スタッフ日記
「今年ももうすぐ終わってしまう。」
と、朝、起き抜けにふと感じ、なんだか妙に寂しくなった。
鬱、きたか・・・?!と思ったけど、
どうやら違うようで、
何かと言うと、

完全に、やることやっていないから、だ。
自分が「やっていない」という現実を無視して、
「終わってしまう」ということを「悲しみ」にまで消化して他人事と帰したという瞬間が、
朝の寂しさの原因となっている。


「今日やれることは今日しなさい。」

と、これまでの人生の中で、賢い先人たちがいつも語りかけてきてくれていたにも関わらず私は、

「明日出来る事は明日しなさい。」

と、ひねくれた先人たちが言う言葉に則って生きてきた節がある。
節、ではない、そう生きてきたのだ。
そして、明日になったらまた明日、と。

がしかし一方で、私は求められてもいない速度で仕事等をこなす、ということに、
至極喜びを感じやすい体質でもある。
これはもう、遊びの領域だ。

仕事を遊び化しなければ、私は真剣になれない。

どちらにしても、「求められていない」という自己本位さに、
自分の適当さを感じずにはいられないのだが、
それでも完全に放棄して手をつけなかった、ということは(あまり)ないので、
まぁいいんじゃない、と顧みない性格は、もう変わらないのであろうと思う。

要は、極端な性格である。


しかし、そんな性格を嘆きはしない。
どちらかというと、そんな自分が結構好きである。

好きな事からやる、という点において、
そして好きな事であれば寝食を忘れて働く、ということで、
「それは子どものやることだ」と言われる機会もこれまでに数回あったけれども、

好きな事を寝食忘れてやることの、何が悪いのかが、未だに理解出来ないでいる。


彼の吉田美和は、とあるインタビューでこう言った。

「これが私だ、と思える時が、
その人が一番かわいい瞬間なんだと思う」

これは凄くいい言葉だと思う。
自分らしいって思える事をやっている時、その人は一番輝くんだ。
それは、仕事じゃなくてもいいし、ただ人生の中で、きっと必要な瞬間だと思う。

この一年、レイプクライシスをやってきて思うのは、
そういった瞬間を何度も味わうことが出来た、という喜びだった気がする。

いろんな場で、人と出会い、
その都度ポータルサイトやフェスについてもいろいろお話をさせていただいたり、
性暴力被害についてや、その支援について、私が取り組もうとしている事について、
多くの方々とシェアさせてもらった。

人権研修の中やアースディでのポスター展示や、
映画上映会、交流会、
刑務所での取り組みや、大学でのお話、
ポータルサイト構築への数あるミーティングも、
その取材や問い合わせや、
支援職や当事者の方々との関わりや、
啓発資料開発や、
そうした中で、「こんなにおったんやなー」というような、
思いある方々との出会いがあった。

そこに自分がいるということに、
何度も挫けそうになりながら、疑心暗鬼になったりも、実際したのだけれども、
それでもそうした多くの仲間たちに支えられながら、
どうにかやってくることが、出来たのだと思う。
初年度からこれでは先が思いやられるかもしれないけど(笑)、

どうかみなさん、お手柔らかに。(結局、そこか。笑)


って、
何「よいお年をお迎えくださいね」的な、
〆の言葉を書こうとしているんだ自分は、そんなことでは、いけないんじゃないかと、
まだあと4日もある今年中にやらなければならないことは沢山あるだろうと、
奮起させてもいるわけですが。


なんせしかし、
今年もあと4日で〆です。
あと4日生き延びれば、2011年という、新しい年を、
拝み見ることが、また出来るわけです。

2012年の金環食、太陽のリングってやつだって、すぐ見れるかもしれません。

2011年といえば、
ドリカムのワンダーランドイヤーですし、
きっと楽しいことが待ち受けていること思います(自分ゴト)。

あと4日、
がっつり一緒に、生き延びましょうぞ。


----<RC-NETからのお知らせ>---------------------------------------

「“性暴力”についてのあなたの想い」を募集しています。
詳しくは、こちらまで。


レイプクライシス・フェス2011夏 パンフレット広告募集しています。

詳しくは、こちらまで。

支援者支援という枠組みの必要性

2010-12-27 00:39:20 | スタッフ日記
今年、一番多かった問い合わせは、
支援者、といっても『一般生活の中で恋人や家族をサポートしている人』からのものだった。特に男性。
そのほとんどが、あちこちと流れてきてたどり着いた、という感じだった。

こういうところでは、きっとうちの需要っていうのは、隙間産業的なんだろうなぁとよく思う。

男性が支援を求めていける場所というのは、実際ものすごく少ないという気がする。

ただ、自分はどうしたらいいのかと、
『被害当事者』の声を聞きながらも、それをシェア出来る場所を持てず、
支援者養成講座なんかにもなかなか『男だから』と行きにくい面もあったりで、
孤立してしまいがちだ。

難しいところだなぁとは思うけれども、

一人の支援職の人間がいるということは大切なことだけど、
それが『一人の被害者に対して』の話であれば、

一人の、その人の周囲でサポートしてくれる人がいることの方が、
本来はより大切なのだ。

専門家がいることよりも、多少なり知識をもち、被害者に寄り添ってくれるピアな関係が社会にあることこそが求められる。

支援職がやるべきは、そこに対するサポートでもあると思う。

もちろん、孤立していた被害者に対して、支援者の存在を開示していくことは重要だし、
専門的なカウンセリングや医療が必要であるケースは確実にある。
でもそこで全てを担うことは不可能だし、
結局のところ必要なのは社会へのフィードバック機能じゃないかと思う。

社会の中により多く、被害を打ち明けやすい環境を作ること。その中で被害者、そしてそのサポートをする人たちが孤立しないようにすること。

ということは、
被害者支援に関わるということは、社会全体と被害当事者のケーススタディをスーパーバイズする機能を担うことであるとも言える。

当事者への投げ掛けと同等あるいはそれ以上に、
周囲の人間(曰く、全ての人にその可能性がある)に対して、
性暴力ということについて伝えていく必要があるわけだ。

そう考えると、まだまだ足りていないことはたくさんあるし、
思い浮かぶだけでも事業化したいことが山ほどある。

が、しかしそれをやるためには‥‥単純にお金がないんだという辛く、そして真っ当すぎる壁が立ちはだかる。


ほんと、
宝くじ当たればいいのに。
(という微妙な〆ですみません)