強姦罪が改正される!ということを2014年辺りからずっと言ってきたのですが、
実際どの辺りが改正されるのか?今出て来ている案を,少し分かりやすくまとめていこうと思います。
まず一つ目の大きな改正について。
強姦罪、また強制わいせつ罪の中から、性別による規定が撤廃される予定です。
男女もしくは女子という記載があったものについては、「者」と変更になる予定。
これまで男性から女性へのペニスから膣への、というものがなければ「強姦」とはならなかったものが、
身体への侵襲性というところから、膣、肛門、口への挿入行為は強姦と判断され、下限量刑5年の強姦罪になります。
強姦罪は基本として執行猶予はつきません。
また、親告罪要件は撤廃され、非親告罪として告訴をせずとも公訴することが出来るようになる、という改正案になります。
そして、性交同意に関してですが、これまで13才未満の女性という括りで、同意があったとしても強姦になる、というものが現在の法律にはあります。
しかし、ここでも「女」という性別は撤廃され、「者」となります。
そして、18才未満の者に対する監護者からの性行為は同意があっても強姦罪が適用される予定です。
監護者、とは、民法上の「現に監護するもの」という意味での保護者という概念もありますが、例えば祖父母等親戚に預けられている場合や施設での生活についてなど、個別判断をしていくものもあるようです。
改正のポイントは沢山あるのですが、RC-NETとして要望を出したものからまとめていきたいと思っています。
まだ、要綱案がまとまった、という段階ですから、「こうなります」というわけではありません。ベースとして、法制審議会の議事録にあるものから見て書いていっています。