日本では #MeToo は早すぎる、ということで、 WeToo Japanというプラットフォーム、というか、団体が設立されたというニュースを見た。
諦めるのが早いのだな、と、正直思ってしまった。
日本で、欧米諸国の様なスピードでムーブメントが起きるとは思いがたい。だけれども、少しずつ、届いて行くはずだと思っていた。声は届く。きっと、どこかで一人悩み、苦しんでいる人に。 #MeToo の「あなたは一人じゃない」というメッセージは、きっと誰かに届く。そういうパワーを持っていると思う。
ムーブメントにならないから、終わりではない。静かに届き続けるのが、当事者の声だろうと思う。
ただ、「ムーブメントを作りたい」人には物足りないのだろう。
今、性犯罪を取り巻く状況はとても政治的なものがある。2020年、再度刑法を改正するか否かが決定する。その為に多くの団体が動いている。RC-NETも、Broken Rainbow Japanという、法改正のためのプロジェクトチームを作って活動を進めている。その為には、多くの人の「声」が必要になる。活動について賛同してくれる、サバイバーや、その他周囲の人等についてだ。だけど、それは…法改正に向けた活動、という中での話であって、そこ、明確にしなきゃいけない。
何故かというと、#MeTooは、サバイバーたちが自らの経験をアウトすることで、どこかにいるサバイバーたちに思いを繋ぐプラットフォームである。サバイバーによる、サバイバーのための。それらが世論を動かす事もある。だけど、あくまでも主体は、サバイバー自体。サバイバーの、立ち上がる選択なのだ。
それをWeと書き換え、当事者以外も含めた社会的活動にするということは、ただ単純に、別物なわけですよ。全然、「新しい団体作りました」という話なのです。別に悪いわけでもなんでもないけど、
「MeTooは日本では早いので」なんて大きなお世話。
私は、 #MeToo を諦めない。