RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

RC-NET STAFFによる、日常の些細な出来事から、お知らせまでいろいろなぶろぐ。

セックスワーク・スタディーズ刊行!!

2018-09-24 22:45:19 | 事務局からのお知らせ

SWASHとRC-NETの共催講座「セックスワーカーのためのアドボケーター養成講座」から、新たな本が誕生しました。

「セックスワーク・スタディーズ」

13人のメンバーで書き上げた渾身の本です。ぜひお手にとってください!もう書店に置いてあるところもあるようですが、amazonでも買えます!

セックスワーク・スタディーズ
SWASH
日本評論社

性(Sex)と労働(Work)をめぐって現場で蓄積されてきた知をもとに、セックスワーク研究を切り開くはじまりの一冊。

なぜ、セックスワーカーが差別されるのか。なぜ、法によってセックスワークを規制するのか。
どうしたら人権侵害をなくせるのか。より良い支援のためには、なにが必要なのか・・・
性風俗や性売買にまつわるステレオタイプをくつがえし、当事者視点で大胆に問いを立て直す。
セックスワークのみならず、ひろく「性と人権」を学びたい人に必携の一冊。

世間ではあまり知られていない、セクシュアルマイノリティのセックスワークについての記述も多数。
日本の性風俗年表、性風俗産業構成表など、巻末付録も充実! 

[編者] SWASH
SWASH(Sex Work And Sexual
Health)は、性風俗などで働くセックスワーカーが、「仕事をやっている限りは健康かつ安全に、また、辞めたい時にも健康かつ安全に辞められる」状況を目指して活動するグループで、1999年に設立。ここでの「健康・安全」とは、身体的・精神的・社会的の三つの要素を含む。メンバーは、現役/元セックスワーカーとそのサポーターで構成されている。これまでの活動として、HIV/性感染症予防啓発やアウトリーチ、ホットライン、労働実態調査、風俗店オーナー研修のほか、海外のセックスワーカーグループとのネットワーク構築や国際会議参加など、幅広い活動がある。

[執筆者] ブブ・ド・ラ・マドレーヌ/要友紀子/宇佐美翔子/山田創平/松沢呉一/畑野とまと/東優子/青山薫/篠原久作/岡田実穂/げいまきまき/宮田りりぃ/あかたちかこ

 

セックスワーク・スタディーズ

クリエーター情報なし
日本評論社

AOMORI性的マイノリティ当事者アンケート

2017-12-26 13:00:00 | 事務局からのお知らせ

2017年9月〜10月下旬まで、皆様にご協力いただき実施したアンケート調査の結果をお知らせします。

クロス統計による詳細なデータについてはまだ完成していないのですが、アンケート、また県内の当事者インタビュー(実施10名、今回の掲載は3名)、用語解説などを載せたリーフレットを作成中でして、そのデータを今回こちらに掲載します。

RC-NETは、性暴力サバイバーによる、性暴力サバイバーのための団体として2008年より活動を始め、その中でも、よりハイリスクな人口層についての特化した取り組みを進めてきました。ハイリスクというのは、「被害に遭いやすい」ということではなく、被害にあっても、被害を訴え出たり、助けを求めたり、当たり前の権利侵害への声を出しにくい人たち、ということです。

2014年から青森に拠点を移し、地方におけるサバイバーやLGBTIQAの居場所づくりをしてきて、特に、LGBTIQAに関して、実体を踏まえた適切な社会システムの構築が必要であると考え、実践してきました。その中で、今回、200人を超える青森の当事者からの協力をいただき、こうした調査報告をまとめられたこと、ご協力いただいた青森のLGBTIQA当事者の皆様に、心から感謝を申し上げます。

また、こうした、それぞれの勇気の一歩が、社会を変革し、より「生きやすいまちづくり」に活かされることを、心から願っています。

 

<調査概要>

実施期間:2017年9〜10

対象

「青森出身/青森在住」「青森出身/他都道府県在住」「他都道府県出身

 青森在住」の性的マイノリティ当事者

回答数:

216(内、有効回答数200

アンケート内容:

出身・居住区分/年代/性別/性的指向/差別・偏見・生き辛さの経験値/差別・偏見・生き辛さの内容/カミングアウトの有無/カミングアウト対象者の属性/青森への想い・望む事

調査実施団体:

レイプクライシス・ネットワーク(青森市安方1-3-24-2F 担当者:岡田、宇佐美)

実施事業:

トヨタ財団 国内助成プログラム

 

 

 

このまちにいきる にじいろのなかまたち<クリックして大きな画像でご覧下さい>

 

 

 

 

ウェブ調査ということもあり、20代の回答が最も多くなっています。しかし、10代から60代、インタビュー調査も含めると70代までの方から回答をいただいています。

回答は青森出身/在住の方が117人と最も多く、続いて、青森出身/他都道府県等在住、他党道府県等出身/青森在住と続きます。

そうした中で、「差別・偏見、生き辛さを感じる、不安に思う」人は175人と、全体の9割に上りました。

わからない、ない、と回答いただいた方の中にも半数近くは具体的な不安や経験についてを記載項目で書いており、且つ「これを差別と言っていいかわからないので」であるとか、「差別というより、区別はあって仕方ないから」などという形で記載をいただいているものもありました。

カミングアウトについて、一切カミングアウトをしていないという方は全体の18%。カミングアウトをした相手として最も多いのは「友人」そして、設定項目の中で最も低いのは「教員」でした。また、教員に関しては、差別経験の具体例の中で5件ほど差別の加害者として記されているものがあり、「ジェンダー/セクシュアリティへの理解を深める」ことも大切ですが、教職員による差別行為を無くすための取り組みがより能動的に行われる必要についてを実感するものでもありました。

 

上記のデータに関しては、年明けには最終データとして入稿し、リーフレットを作成、関係各所に送付させていただきます。

また、印刷用のデータをご入用の方は、 rc-net@goo.jp まで、「青森SOGIESCデータPDF希望」とお知らせください。データに関しては、出典を必ずご記入いただくことを条件に、各所においてご自由に使用いただければと思います。使用時にはお知らせいただければ、より嬉しいです。

 

記載欄への記入が大変多く、ほんの一部しかリーフレット上には掲載することが出来ませんでした。

以下に、差別経験や、青森への想いについて、これまた一部にはなりますが、掲載させていただきます。

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差別・偏見、生き辛さを感じた具体例

・パートナーの親の死に病院側からの明確な指示で立ち会うことが出来なかった
居ない物扱いや病気扱いされる
結婚適齢期なのに結婚しないのはなぜかと問い詰められる。恋人はいるのか、性経験があるの、当たり前のように聞かれる
16同性のパートナーと暮らしていますが、制度保障が何もなく、相手は親にカミングアウトしていないため、もし相手の身に何かあった時、病院で面会できるのかとか、亡くなったらどうなるのかなど不安です
就活の際地元銀行の面接で卒業研究内容がセクシャルマイノリティーである理由を聞かれ、当事者だからと答えたら面接官皆んな固まり、当然落ちた。あの時の面接官の顔は忘れない
オカマ野郎といじめられていた
高校の卒業式に希望の性別の制服で参加することを拒否された
カマは人間じゃないと父親に言われた。すごく傷ついて自殺を考えた
学校で性的マイノリティに対しての心無い声を聞いてしまい、それを教員に相談たらあなたは見た目から当事者だと思われないから大丈夫だ」、「性的マイノリティかどうかは身に着けている下着でわかる」などよくわからないアドバイスをされた

クラス内でのホモ、オカマネタのいじめや、教師による「同性愛=異常」をネタにした雑談などは普通にあった
見知らぬ人からの望まない性的触り、合意していない性行為の経験があります。女性相談に話したいと考えたこともありましたが、自分のセクシュアリティに触れてもよいものか、それから、やっぱり自分のせいだったのではないかと考えたりして、相談しなかったことがありました
・教員に相談したら逆にいじめられた。


青森に望む事、青森への想い

青森に帰る度に保守的だなあと感じることが多々あるので、もう少しみんな寛容になってくれたらなあと思います。パートナーシップ制度などが制定されたら恋人と一緒に移住しようかな

GIDに対応する病院を作ってほしかった

ダジャレやオヤジギャグを考えさせたら全国1位かもしれない県民性を生かして、面白いキャッチコピーで同性婚やパートナーシップ法を成立させて、いち早く性の多様性を広める県になって欲しい

存在や生きづらさを知れば、当事者への安易な差別や発言は減ると思う

多様性に対して敬意を払う地域になってほしい

セクシュアリティに限らず、差別や偏見なく生活できること

・せめて、どんな性別でも、どんな服を着て、誰をパートナーにしてても、ほっといてほしい

青森に住んでいたのはだいぶ前のことなのですが、学校でも親戚の間でもとにかく男尊女卑がひどいと感じていました。小さい頃はおかまといじめられ、高校まで「男は男らしくしろ!」とか「男だったら我慢しろ!」と怒鳴られっぱなしだったように感じています。ここではとても生きていけない、とにかく都会の大学に行かなければと思い、逃げるように故郷を後にしました。東京に来て本当によかった。ここでは自由に息ができます。帰る気は全くありません。青森では生きていけないと、今でも思っています。



<達成>LGBTIQに対する性暴力、冊子作成のための寄付募集

2017-10-13 11:47:35 | 事務局からのお知らせ

寄付のお願い)LGBTIQレイプサバイバーに関する冊子を作りたいです

ということで、10/2から10日間、募集を集中的にしてきたのですが、なんと、目標金額に本日達成しました!!

こんな短期間で集まるとは正直思っていなかった、ということもあり驚いているのですが、とにかく、これで、冊子作成に正式に着手することが出来ます。

寄付をくださったみなさん、寄付についてをご周知いただいたみなさん、メッセージをくださったみなさん、そして、これまで出会ったサバイバーの皆に、感謝しています。

大切なお金、一人でも多くの方々に届くものが作れるように、しっかりと使わせていただきます。

ありがとうございます!!

冊子作成、頑張ります!!

冊子作成のための寄付についてはこれにて終了とさせていただきますが、恒常的な活動(相談事業、コミュニティカフェ事業、社会啓発事業)についてのご寄付は常に募集しています。活動は皆さんのご支援で成り立っていますので、ぜひ、今後ともご支援いただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。

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性暴力サバイバーの支援活動をご支援下さい。

寄付をする;活動資金のサポートをお願いします

会員になる;団体会員(1万円)維持会員(5千円)賛助会員(3千円)

郵便振替 00980-8-194971 レイプクライシス・ネットワーク

ゆうちょ普通預金 14190-82780161 レイプクライシス・ネットワーク

※会員希望の方、寄付をお考えの方は、会員限定ウェブラジオ等の配信をさせていただきますので必ず入会について rc-net@goo.jp までメールアドレスをお知らせください。

 

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<オススメグッズ>よく、レインボーグッズってどこで買うの?等と聞かれることがあるのですが、amazonとかで見るだけでも、沢山売ってますよ!相談機関などにちょっと置いてあったり、身に付けている人がいるというだけでも、当事者たちにとっては「ここ(もしくはこの人)は相談していい場所かも」と思えるヒントになるかもしれませんね。

Carejoy レインボー フラッグゲイプライド ポリエステル フラグバナー カラフルな 虹の旗
Carejoy
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クロムメッキ金属ホイッスル栓抜きキーホルダーキーリングレインボープライドゲイレズビアンコンテンポラリー
Graphics and More
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KOZEEYLGBT レズビアン ゲイ プライド ステンレススチール シリンダー レインボー ペンダント ネックレス
【ノーブランド 品】
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jajafook Gay & Lesbian LES LGBT Pride Flag長方形ペンダントネックレスレインボー犬タグ、21.6 "チェーン
JAJAFOOK
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アメリカンフラッグ★スティックレインボー ミニ旗★4x6in (10x15cm)旗棒付き【スタンドセット】
アメリカンフラッグ
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<オススメ書籍>

みんなのためのLGBTI人権宣言: 国際人権法における性的指向と性別自認 BORN FREE AND EQUAL
山下 梓
合同出版
小さな女の子・男の子のためのガイド (性虐待を生きる力に変えて)
グループウィズネス
明石書店
男の子を性被害から守る本
Jane A.W. Satullo,Pat A. Bradway,Roberta Russell,三輪 妙子
築地書館

(寄付のお願い)LGBTIQレイプサバイバーに関する冊子を作りたいです

2017-10-02 19:45:25 | 事務局からのお知らせ
RC-NETでは、社会に対する啓発のため、そして政策提言のために、
男性/LGBTIQの性暴力被害に関する冊子を作りたいと思っています。
今年ようやく7時間分の独自講座プログラムを制作し、講座を開催しはじめていますが、やはり講座に来る人は一握り。少しでも多くの人に、そして当事者に、学びの機会を、と思っています。
ただ、この数年、政策提言部門でかなり資金を使っており、冊子作成の全てのお金をRC-NETの収益でというのは厳しいという現状があります。

冊子を作りたいというのは、実は5年前にも話が盛り上がり、資材としては半分近く完成しています。もうかれこれ5年間、暖め続けている原稿や企画を、なんとか形にしたい。だって、もう私たちには時間がない。3年後の改正に向け、動き出したい。Broken Rainbow-Japanを創り、多くの声が届けられている中で、その声をしっかり伝えるツールが欲しいのです、

そこで、みなさんに寄付のお願いです。
クラウドファンディングでの募集だと、みなさんから頂いた金額の15%前後が手数料でとられてしまうということもあり、自分たちで募集をかけることにしました。

ぜひ、よろしくお願いします!!

<寄付をいただいた方>
振込後、rc-net@goo.jpまで、お名前と金額、そして連絡先をお送りください。

◆3,000円以上の寄付をいただいた方は、冊子が完成した段階で、ご指定のお届け先まで冊子を5冊届けさせていただきます。

◆10,000円以上の寄付をいただいた方は、冊子を10冊、そして冊子内に協力者としてご希望の名前を掲載させていただきます。

◆30,000円以上の寄付をいただいた方は、上記に加え、Broken Rainbow-Japanスタッフが出張して冊子完成の報告会やLGBTIQと性暴力に関する研修等を実施(旅費交通費別)もしくは、RC-NET主催の「男性/LGBTIQに対応する 性暴力被害者支援相談員養成講座」に無料でご参加いただけます。


---(経費使用の用途)----
印刷代:A5、40P、2000部 120,000円
デザイン・校正: 70,000円
イラスト&漫画:80,000円
外部コラム原稿:50,000円
インタビュー謝金:20,000円
文字起こし:50,000円
■計 390,000円
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達成金額(10/11現在)104,000円
(残り必要金額  286,000円)

寄付の振込は以下までお願いいたします。

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振込先:郵便振替 00980-8-194971 (レイプクライシス・ネットワーク)

 ゆうちょ普通預金 14190-82780161 (レイプクライシス・ネットワーク)

 ゆうちょ銀行以外からの振込  ゆうちょ銀行 四一八 店(ヨンイチハチ店) 8278016

(レイプクライシス・ネットワーク)

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メール相談を開始します(青森県内の方対象)

2014-04-03 01:12:11 | 事務局からのお知らせ

青森でのメール相談を電話相談に先駆けて開始します。
相談室を使えるのは4月末からになりますが、その前段階で面接が必要な方には都度対応させていただきます。
尚、当相談事業は青森県内の方を対象としております。
ぜひお気軽にご利用ください。

性暴力やDV被害にあわれた方
ひとり親家庭等で子育てや生活にお困りの方
お金や生活でお困りの方
性的指向や性自認等 性についてお悩みの方
震災での避難によってお困りの方 等

ひとりで抱え込まずに お話をきかせて下さい

メールアドレス
crisis-call@goo.jp

※メール相談と面談(青森駅徒歩圏内)2回無料、
3回目からは1時間2千円(お支払が難しい方はご相談ください)。

※当相談事業は、RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク)とコミュニティカフェOsora ni Niji wo Kake Mashitaとの協働で行っております