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RC-NET(レイプクライシス・ネットワーク) BLOG.

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支援者支援という枠組みの必要性

2010-12-27 00:39:20 | スタッフ日記
今年、一番多かった問い合わせは、
支援者、といっても『一般生活の中で恋人や家族をサポートしている人』からのものだった。特に男性。
そのほとんどが、あちこちと流れてきてたどり着いた、という感じだった。

こういうところでは、きっとうちの需要っていうのは、隙間産業的なんだろうなぁとよく思う。

男性が支援を求めていける場所というのは、実際ものすごく少ないという気がする。

ただ、自分はどうしたらいいのかと、
『被害当事者』の声を聞きながらも、それをシェア出来る場所を持てず、
支援者養成講座なんかにもなかなか『男だから』と行きにくい面もあったりで、
孤立してしまいがちだ。

難しいところだなぁとは思うけれども、

一人の支援職の人間がいるということは大切なことだけど、
それが『一人の被害者に対して』の話であれば、

一人の、その人の周囲でサポートしてくれる人がいることの方が、
本来はより大切なのだ。

専門家がいることよりも、多少なり知識をもち、被害者に寄り添ってくれるピアな関係が社会にあることこそが求められる。

支援職がやるべきは、そこに対するサポートでもあると思う。

もちろん、孤立していた被害者に対して、支援者の存在を開示していくことは重要だし、
専門的なカウンセリングや医療が必要であるケースは確実にある。
でもそこで全てを担うことは不可能だし、
結局のところ必要なのは社会へのフィードバック機能じゃないかと思う。

社会の中により多く、被害を打ち明けやすい環境を作ること。その中で被害者、そしてそのサポートをする人たちが孤立しないようにすること。

ということは、
被害者支援に関わるということは、社会全体と被害当事者のケーススタディをスーパーバイズする機能を担うことであるとも言える。

当事者への投げ掛けと同等あるいはそれ以上に、
周囲の人間(曰く、全ての人にその可能性がある)に対して、
性暴力ということについて伝えていく必要があるわけだ。

そう考えると、まだまだ足りていないことはたくさんあるし、
思い浮かぶだけでも事業化したいことが山ほどある。

が、しかしそれをやるためには‥‥単純にお金がないんだという辛く、そして真っ当すぎる壁が立ちはだかる。


ほんと、
宝くじ当たればいいのに。
(という微妙な〆ですみません)

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