ココロの居場所

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宮駿監督、内なる想いを語る。

2008-09-19 22:46:29 | テレビ番組
「宮崎はイメージボードで構想を膨らませ、絵コンテによって脚本化し、アニメーターが描いた原画・動画を自ら手直しする。そして背景美術・色彩設計・撮影など各過程の細部に至るまで自らの色に染め上げる。宮崎にとって、映画制作は「作る」というより、「作らされる」という感覚だという。そこにあるのは、自らを「映画の奴隷」として見立てて、少しでも良い作品を生み出そうとする、全身全霊を捧げてゆくすさまじいまでの気迫だ。ゆえに宮崎は映画に関わる全スタッフに対して峻烈(しゅんれつ)なまでの気構えを求め、またそれ以上のものを自らにも求めていく。」(プロフェッショナル NHKより引用)    引用にあるように、最初にストーリーがあるのではなく、イメージとその他の作業が同時並行なので、全体像は、宮氏ご本人さえ読めない、そんな現場が伝わってきました。「崖の上のポニョ」の製作過程を2年半前から300日に及ぶ(小型カメラによる)密着取材の放送でした。今回の作品に関わるスタッフは350人。CGは使わず鉛筆や絵の具による絵コンテは、17万枚にもなったとの事です。宮氏は6歳の頃に、母親が病気で、寝たり起きたりの生活になり、十分に甘える事もできず、とにかく良い子であり続けるしかなかったそうです。そして、そこから開放してくれたのが、手塚マンガであり、アニメ「白蛇伝」との出会い。そして、興味深いのは、「天空の城ラピュタ」のドーラや、「となりのトトロ」のおかあさん(靖子)、「ハウルの動く城」のソフィーといったキャラクターは、宮氏の母親から出来上がってるとの事でした。従って、作品は、空想から生まれているのではなく、内なる心から生まれていると語られていたのは、とても、印象的でした。「人を楽しませたい」との想い、納得です。

プロフェッショナル NHK
http://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/080805/index.html

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