ココロの居場所

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なぜ、今、武士道なのか。新渡戸稲造

2012-03-05 00:11:24 | テレビ番組
さて、テーマ、武士道の最終回です。武士道に流れているのは、自己犠牲の精神だといいます。私は、そのことに共感できても、行動でしめすまでには、随分な乖離を感じてしまいます。以下、番組の内容の列記です。


260年間続いていた徳川幕府の崩壊とともに、武士階級も消滅。しかし、武士道は、明治維新後も、原動力となった。
「劣等国と見下されることを容認できない名誉の感覚。-それこそがもっとも、強い動機であった。財政や産業上の考慮は、改革の過程において、後から目覚めたのである。」 →富国強兵

武士道の長所:
克己とは、・・・自分の感情を抑えて悲しみや苦しみを耐え忍ぶ。他人に自分の感情をみせない。
 →日本人の自己抑制。理念に自分を捧げる精神。
 →東日本大震災の時も、その姿がみれた。 →”静かなる威厳”

武士道の短所:
過度の名誉心。 →恥の気持ちが強くなる。日本的恥ずかしがりと完璧主義。
→行き過ぎた美徳は、悪徳になる。

なぜ、今、武士道なのか。
日本社会全体として、自分の小さな幸せの中に閉じこもって、あまり、リスクをとりたくないという気持ちが強くなってきている。 →失われた20年。

戦後、軍国主義と結びついて、マイナスイメージがあった武士道だが...
現在、もう一度見直してみようとする機運が高まってきた。
→日本人のアイデンティティを、もう一度、取り戻したい。

「完全に全滅することが、武士道の運命ではありえない。その光と栄誉はその廃墟を越えて、長く生きのびるだろう。その象徴とする花のように、西方からの風に散った後も、なお、人生を豊かにするその香りで、人類を祝福するだろう。」

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