ざっきばやしはなあるき  

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黄金町バザール & THE ECHO

2008-09-23 23:48:33 | 美術[か]
「黄金町バザール」

 京急の日ノ出町と黄金町の間の高架下は、昼間っから怪しげな店が並んでいる特殊飲食店街として有名だったが、そのイメージを一掃する地域再生まちづくり地区として、明るい街に生まれ変わろうとしている。高架下に黄金スタジオと日ノ出スタジオという2つの施設ができていて、そこをメインとして、この一帯で「黄金町バザール」という無料イベントをやっている。期間はトリエンナーレと一緒で11月30日まで。

 そこでツボにはまったアーティストが福本歩。用途不明の骨董品もどきを展示販売するという、鳩胸がドキドキするようなしょうもない話。

 《風景算盤》はソロバンの玉のかわりにわけわからんもんが刺さってる、ってんで3万円くらいするようだが売約済み。

 《湯呑キャップ》《急須キャップ》はペットボトルに取り付けて飲むことのできるできてもしょうがない、ってんで5000円くらいするようだが売約済み。

 《盆栽時計》《小皿時計》などもサラリーマンがつけるとスーツの袖に引っ掛かるなぁ。時間はわからんし。

 他にもいろいろどれもこれも世界初なのだからまったく驚くべき商品である。笑品か。役に立ちそうでまったく役に立たないものほど高いのである。これはお薦めだ! 絶対役に立つぞ(∵)/

「THE ECHO」

 トリエンナーレと時を同じくして、旧関東財務局と旧労働基準局のビル(ZAIM)で開かれている現代アートの展覧会。こちらは若手日本人アーティストが集まったもの。ZAIMの3階と4階で、部屋ごとに21人の作家の作品が展示されている。入場料500円のわりに面白いかも。

 特に面白かったのが、泉太郎の部屋。作品タイトルは知らないが、絵の具のロケットやら人間ハエたたきやら歩いて泳ぐ通行人やら、ものすごく馬鹿馬鹿しいネタの映像作品が狭い部屋に散らばっていて、まさに「貧相な宝箱」みたいな雰囲気。

 さわひらきの映像作品《dwelling》は家の中を旅客機が飛びまわっている。ベッドやテーブルの滑走路から離陸して、キッチンの上を飛びまわったりするミニマムな空の旅である。

 榊原澄人の映像作品《Flow》は小さな町の中で生まれてから老いて行くまでの人生の縮図をすごく端的に連結したアニメーションで描いている。

 閑古鳥が鳴くくらい空いているので、心おきなくのんびりと見ることができる。10月5日まで。

H BOX

 トリエンナーレ作品として、大さん橋国際客船ターミナルに置いてあるのは《H BOX》といういかがわしい名前の、エルメスのプロデュースによる移動式の映像上映室。今日はいままででいちばん混んでるそうで、行列ができていた。中は椅子が12個という狭苦しい映画館で、短編映像8作品が繰り返し上映されている。だから並んでいてもどのくらい待てば入れるのかは他人任せになってしまう。チケットを見せる必要はない。

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