らるるのIT業界ピックアップニュース

日々IT系ニュースサイトを巡回して興味を持ったニュースをずらずらと紹介。

Viivをあきらめデジタル家電プラットフォーム作りを目指すIntel

2007年09月23日 00時52分10秒 | 業界動向
[PCウォッチ] ViivからCanmoreへと主力製品を切り替える
Intelのデジタルホーム事業 (笠原一輝のユビキタス情報局)

Viivブランドを掲げPCを中心とするホームネットワークにおけるサーバソフト作り支援まで行っていたIntelが、方針を転換し、あくまでプロセッサを含むプラットフォーム作りに専念することが述べられてます。

ただ曖昧ながら、プラットフォーム作りはこれまでのPC向けのものに限らず、デジタル家電をもターゲットにしたものにしていくことがうかがい知れる内容となっています。Intelとしては、PC向けプラットフォーム上にViivでホームネットワーク構築するよりも、PC以外のプラットフォームをも提供しホームネットワーク上のアプリはベンダに任せる方がよい、と判断しているのでしょう。

アメリカでGPL違反メーカへの訴訟

2007年09月23日 00時27分14秒 | 著作権
[ITmedia] オープンソース擁護団体、GPL違反でデジタル家電メーカーを提訴 - ITmedia News
GPLなライセンスのパッケージを使っていることを認めつつもGPLなパッケージを組み込んだ製品の利用者にソースコードを開示していないということで、アメリカで提訴がされたという話です。

そもそも、GPLが著作権法の枠内で認められるライセンスなのかどうかという根本的な問題から、GPL違反に対する賠償がどの程度になるのか(公開義務を課すだけでなく賠償金なども取れるのか)など、訴訟の方向によってはかなり注目される裁判になる可能性があります。まぁ、アメリカなのでたぶん和解になっちゃうでしょうけど。

日本のメーカもここ数年GPLなあれやこれを使っている製品が増えています。そこんところのリスクの見極めも含めて、注目される裁判になる可能性があります。

単体で楽曲購入可能な iPod touch 登場

2007年09月07日 02時04分27秒 | 業界動向
[AVウォッチ] 米Apple、「iPhone」から電話機能を省いた「iPod touch」
デジタルコンテンツ流通インフラを構築しているAppleがやっと、単体で楽曲購入可能なタイプのiPod 「iPod touch」を発表しています。

日本だとケータイのキャリアがデジタルコンテンツ流通プラットフォームの囲い込みを進めていますが、今回の発表から間違いなく、ライバルはケータイキャリアだと意識していますね。

単体でのYouTube再生対応をさせている点からも、単体でのDLNAクライアント対応をしてもおかしくないところでしょう。そういう意味では、近々ロケフリと競合していくことでしょう。

Appleってスキのない会社だなぁと思わされます。

Intelが日本デジタル放送方式をやんわりと批判

2007年09月01日 23時48分04秒 | 業界動向
[Internetウォッチ] インテル、ソフトウェアCAS活用で完全デジタル化移行推進する方針
あまり批判的な表明ではないですが、遠回りに日本の地上デジタルテレビ放送の方式を批判し、Intelが現在検討している案を採用するように提案しています。

焦点としては2つあります。1つはB-CASによるコンテンツ保護運用の不自由さについてで、B-CASカードを発行してもらわないと地デジ見れる端末を売れない現状を指摘し、もっと自由度のある「ソフトウェアCAS」方式を受け入れるよう要請してます。

2つめがコピーコントロールについてで、コピーワンスから9コピー+1ムーブに変わりそうな実情についてもやんわりと不満を表明しつつ、DTCP-IPなどを利用したネットワーク運用を、ホームネットワークに限らず外出先からのリモート環境でも行ってもよいと認めるよう放送局などに要請しています。

こういう批判が、日本国内から、とりわけ実際にテレビを作っている電機メーカから出てこずに、外国の企業から出ている現状が、なにか嘆かわしいです。

著作者検索のためのポータルサイト構築発表

2007年09月01日 23時37分09秒 | 著作権
[Internetウォッチ] 創作者団体協議会、著作権者情報検索のためのポータルサイト構築を発表
著作物利用促進という観点でこれまで幾度か提案されてきた、著作物の権利保持者を登録・検索するためのデータベースを持つポータルサイトを作ることが発表されています。

こういうのって、どれだけお金をかけずに大量の項目を網羅的に集められるかにかかっているかと思われます。そういう意味ではGoogleあたりにやっといてもらった方が・・・とか思えなくもないところです。

作り出す前から失敗しそうなのが目に見えなくもないですが、まぁ多くの人に利用されて著作物利用が促進されるといいですね(ぉ

映画の著作権保護期間の解釈の余地

2007年08月31日 02時03分18秒 | 著作権
[SlashdotJ] チャップリン作品の格安DVDに著作権侵害の地裁判決
チャップリンの出演映画をチャップリン個人の著作物ととし、旧著作権法に解釈により、チャップリンの死去の年から保護期間を算出する、てななかなかすっ飛んだ解釈による判決が出ています。

旧著作権法の適用を受けるのはどの範囲の著作物なのか、チャップリン出演映画をチャップリン個人の著作物と認められるかどうか、あたりが争点でしょう。

そういや、ソフトウェアって作るだけで著作権が生じるんだったっけ。。今公開しているソフトウェア類は、今から50年後70年度、何がどうなっていることやら。

総務省裁定で地デジ再送信の方向へ

2007年08月21日 02時33分31秒 | 著作権
[AVウォッチ] 福岡民放に地デジ再送信への同意を求める裁定
アナログでは事実上放任だったCATVの再送問題ですが、デジタルでもアナログと同様に視聴者は見れて当然、という感じの論理で地デジ再送信OKの方向になりそうです。福岡の放送事業者側は
、「区域外再送信は地域免許制度を形骸化する」、「大分の放送事業者の視聴率が低下して経営に悪影響を及ぼす」、「著作権処理が不十分」
っと一見曖昧な反論が述べられてます。

が、結局のところ、キー局との番組提供による系列下のビジネスモデルに風穴開けられそう、という理由で反対ということのようで。地域免許制度をタテに地域格差(地元局を見ざるを得ない状況)を作りだしその格差を利用して地方局がもうける(キー局は地方局から貢がせる)仕組みが崩壊しかけないとして警戒しているわけですかね。

廉価版が出にくい日本のデジタルチューナ

2007年08月07日 01時53分10秒 | 著作権
[ITMedia] 5000円以下地デジチューナー「実現難しい」と各社 - ITmedia News
あんまり身内擁護するのもよくないんですが、とりあえず書いておきますね。
米国では地デジチューナーが約60ドルで売られている例もあるという
これを根拠に5000円以下を要求していますが、これを根拠にするには、日本のデジタル放送がアメリカのそれと同程度であることが大前提になります。この前提がそもそもの間違いです。

ご存じの通り、世界中で日本でだけ、ARIB標準規格によるデジタル放送をしています。また、コピーワンスなる奇妙な方式を採用していて、妙な管理費とコピーワンス運用に準拠する義務が事実上存在します。こんな独自規格満載な方式をやってる国に喜んで参入する外国の企業はあまりいないでしょう。結果、競争が起きにくい土壌ができあがります。

著作権保護期間を世界標準の70年に、とかぼやいているのなら、この奇妙なデジタル放送方式をコピーワンス運用見直し含めて世界標準に併せるべき、と主張させるべきなのではないでしょうか。

補足: ARIB標準規格が他のDVBと比較してそんなに変わっているってわけでもないですが、ARIB標準規格をやっているのが現在日本だけである(もうすぐブラジルが加わるらしい)ので、海外企業としてはサポートしたくないのは当然のことでしょう。

コピーナインタイムスに対する疑問

2007年07月22日 02時48分51秒 | 業界動向
[AVウォッチ] コピー回数の変更だけでコピーワンス問題は解決できない (本田雅一のAV Trends)
先日のコピーナインタイムスについて、本田氏が今回の流れを痛烈に批判しています。特に、放送波を録画した"オリジナル"(=一つ目のコピー)を残しておかない限りダビングができない(HDD上なので数年でなくなる)、コピーナインタイムスを認めれば次の改定はたぶんない、という点を問題視しています。

総務省も元々はEPN運用を見据えていただけに、著作権管理団体側の強い意向があったのは明らかでしょう。EPN運用を主張するJEITAを突き放している点からも、今回のコピーナインタイムスについて著作権管理団体側は「大幅な譲歩」と理解しているのでしょう。

「大幅な譲歩」だと思っている時点で、もはや消費者がコピーワンス問題をどのように見ているのかを理解していないんじゃないかと思われるんですが。厳密には、消費者ではなくて、「その辺の事情に詳しい一部の消費者」でしょうけど、結局市場の流れを作るのは結局そういう人たちなんで。

個人的な意見としては、著作権管理団体側にいわれるがままに機器を作っているメーカもどうなのかと疑問に思います。"iPodショック"も結局は、著作権管理団体らに配慮して、日本メーカはあえてMP3などを自由にコピーできない機器だけを作り、そこへMP3などを自由にコピーできるiPodがやってきて市場を一気にとられたという背景があります。現状はメーカは、直接は文句を言わずに"JEITA"という団体を一つはさんでしか意見を言わないですし。(このへん見れば、JEITAがどういう団体なのかは一目瞭然でしょう。)

とりあえずコピーナインタイムスに落ち着くことに

2007年07月19日 04時18分03秒 | 著作権
[AVウォッチ] 「コピーワンス」見直しは、コピー9回+1回へ
約2年前にコピーワンス見直しへ動き出したわけですが、これに対する1つの結論が、今回の「コピーナインタイムス」ということなのでしょう。各方面からなんだかよくわからないコメントがたくさん寄せされていますが、とりあえずはこのコピーナインタイムスという方向でいったんは落ち着くことになりそうです。

で、これを発表した直後になにやら場外乱闘が起こっているようで。インプレスのコピーナインタイムスを伝える記事中にもよく読むと、
 ただし、EPNの推進を訴えてきたJEITAについて芸団協は、「委員会で権利保護と利便性の解を訴えてきて、着地点を求めてきたが、JEITAだけが“解決策はEPNだけ”、と言い続け、COG+n回の話し合いに入ってこなかった。さらに、文化庁の委員会で私的録音録画補償金制度廃止を訴えるなど、当委員会の合意を壊そうという動きをしてきたことは極めて遺憾」と牽制した。とか書いてあったり。どうやら権利者団体側はすでに「JEITAは敵!」という認識で一致しているようで。

そもそものJEITA側の「補償金制度廃止」案は、DRMと補償金制度の両立はあり得ないという話からきていると私は認識しています。デジタル技術の発達で無劣化コピーが可能になりオリジナルの価値が相対的に低下してしまってきているので無劣化コピーできる媒体に補償金を課そう、てのが流れだと私は認識しています。まぁこの理解もあくまで小寺氏のコラム芥子入れただけのものではありますが。

で、たとえば「9回までしかコピーできない」という信号入りの状態でしかダビングできないのは無劣化コピーなのかどうか、孫からのさらなるコピーが一切不可になるというような孫コピーは無劣化コピーなのかどうか、あたりが1つの焦点なのかなぁと思います。それか、そもそもの「デジタル無劣化コピーに対する補償金制度」という認識が間違いなのかどうか。

なんか、「コピーワンスをコピーナインタイムスに緩和したんだから、補償金制度の対象を汎用HDDに拡大しなければいけない」とかそのうち言い出しそうで怖いです。

ソニーがゲーム事業を立て直し中

2007年07月19日 03時48分37秒 | 業界動向
[PCウォッチ] 仕切り直しに入ったPLAYSTATION 3戦略の今後 (後藤弘茂のWeekly海外ニュース)
ソニーのゲーム事業に対する方針の転換を解説しているコラムになります。

ゲーム分野での大成功とエンターテイメントコンピュータへの進出を見据えて設計されたPS3は、その設計が高コストとなって、現在は重くのしかかっているそうです。台数的にな決して「失敗」でもないものの、そもそもが大成功を見据えた高コスト設計のため、現状ではまだまだダメというところなのでしょう。今は、特に XBox360 との差別化を重要視しているようです。

対するPSPも、台数的にはそこそこ出回っているもの、もともとの設計などにかかった費用を考えると・・・というレベルのはずです。それにプラスし、UMD事業の不調を受けての、ビデオ映像の外部出力対応した新機種発表です。

久夛良木氏がやめた(やめさせられた)時点ですでにわかっていたことなのかもしれないですが、ゲーム事業に対する方針を大きく転換させています。

性能があまり重要視されない最近のPC事情

2007年07月19日 03時39分57秒 | 業界動向
[PCウォッチ] あなたのPC、あと何年使いますか? (本田雅一の「週刊モバイル通信」)
主流がデスクトップ型からノート型に移って久しいコンシューマ向けPCですが、最近特にPCの(カタログスペック的)性能があまり重要視されない流れになってきていると本田氏が指摘しています。

個人的には非常に同感ですね。背景は、本田氏指摘通り、高スペックが必要なタスクが減ってきているのでしょう。今なら高スペックが必要なのは、動画編集か3Dぐりぐりゲームくらいでしょう。

そういう流れになってしまっているのには、PCメーカにも原因があると本田氏が指摘しています。IntelやMicrosoftに提供してもらっているコンポーネントでしか差別化ポイントを持てていなかったり、高スペックを欲するようなアプリケーションを提案できる下地を作ろうとしていなかったり、といった点を指摘しています。

っとまぁ、ちょっと悲観的な指摘となっていますが、言葉を換えれば、それだけPCが日常品となっているともいえなくもないでしょう。普通の人にとって見れば、日常品なんて買い換えるたびに大きく中身が変わっていることなんてあまりあってほしくないんですよ。もちろん、そんな心理を打ち破って「使いたい」と思わせるだけのものを提案できないといけないわけですが。

オンラインストレージへの著作物アップは違法?

2007年05月29日 01時57分47秒 | 著作権
[ケータイウォッチ] 音楽ストレージサービスには音楽著作物の利用許諾必要~東京地裁
録画ネットやまねきTVと類似した事例になります。

今回の事例は複製権違反ということになっています。利用者が持つMP3などを着うた形式に変換するのを業者が主体的に行っているという判断なのでしょう。なので、着うた形式への変換をユーザが行いそれをアップロードするならNGではないと判断が下ることかと思われます。

・・・うーん、個人が自分で変換作業をやれば違法ではなく、業者が変換作業を手伝うとアウトなのか。なんか直感的には違う気がするんだよなぁ。そもそも、フォーマット変換が「複製」になるってのもなぁ。

まぁ、直感なんてどうでもよくって、着うた販売という今まさに存在する商売のじゃまになるものはアウト、ってことなんでしょうかねぇ。

PS3がDLNAクライアントに対応

2007年05月25日 00時23分06秒 | 業界動向
[BroadBandウォッチ]「プレイステーション 3」がサポートしたDLNAクライアント機能をチェック
前々から噂はされていましたが、ついにPS3がDLNAクライアント対応となってます。DLNAの認知度の普及に一役買ってくれると期待する人も多いことでしょう。

現状では、サーバとしてはLinkStationなどのいわゆるNAS(ネットワーク接続型HDD)が一般的でしょう。デジカメ写真をNASに入れておいて、んでテレビに写真を表示させるという利用の仕方が一番考えられるかと思います。

ただ、やっぱ将来はPS3単体でのVOD対応でしょうね。音楽と同様にやられてはならないと、Apple TVに対抗心を燃やしているのではないかと思われます。

Vista以外に選択肢がないPC向けOS

2007年05月25日 00時12分07秒 | 業界動向
[PCウォッチ] Microsoftが考えるUMPCの近未来 (本田雅一の「週刊モバイル通信」)
PC向けOSとしてはWindows以外考えられない、Windowsの最新版Vistaしか選択肢がない。っていうのが今日この頃の(特にメーカ製)PCのOSの現状だったりします。

本来なら、「多数のハードウェアをサポートし多数のソフトウェア資産がある魅力的なプラットフォームだからWindowsをOSとして選ぶ」べきであるのに、ことVistaに関しては、特に互換性とドライバのサポート状況から、「Vistaを使いたい」ではなく「Vistaを選ばざるを得ない」て感じです。

一応この業界の人間としてはここで「Linuxが、」とか触れておかないといけないんでしょうが、正直今でも素人には使えるわけがないってレベルです。

「通常のPC向けのVistaでも現状不満だらけなのにそれをUMPCにも押しつけるのか?」という不満が聞こえてくる本田氏のコラムでした。

Intelがモバイル向けにXScaleやめてx86にこだわるようになったのも、結局はWindows資産をまんまモバイル・組み込みに持って来れるので成功できるに違いない、てな魂胆でしょう。独占市場の弊害が出ているだけでなく、Microsoftの足下が今は危うい状況であるように思えます。