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日記。

台湾みやげ話 片岡巌 13

2011年12月08日 | 台湾みやげ話
13◎台湾人の葬式は如何ですか

台湾人が死んだ時は四方に報せて親族故舊(しんぞく・こきゅう)が集まりて弔う事は内地と異(かわ)りませぬ、台湾人は死んで後死体を棺に入れて一ヶ月以上或いは2年3年と家の正廳(床の様な所)に祭って置いて朝晩焼香し忌日々々には供物を捧げて礼拝をするのですが之は殯歛(ひんれん)と云う習慣であります、今日では衛生その他でそう久しく置く人がありませんがそれでもニ、三ヶ月は珍しくありませぬ
  それから愈々吉日を選んで葬式をするんですが中以下の葬式はそうでもないだしか富裕や名望家となると花車や、放鳥や、喇叭や、銅鑼や其の他の音楽で盛んなものです、棺は8人又は16人又は32人位で擔(かつい)で其の後が相続人近親で盛んに大聲で
號泣行きます其の後が友人の見送りで棺の先が和尚、道士等が導道をします。愈々埋葬してから後は七日、七日、四十九日、1箇年、3箇年等の祭りは内地と異わりません、しかし3年後には埋めた人を掘り出し骨を全部洗って甕に納めて地相の良い所を選んで改葬します其の墓を風水すると云います彼の蹄鉄型の墓が風水であります、台湾人はこの風水を造る地の選定が悪いと子孫に祟りを為し子々孫々繁昌せずに終いに絶滅するとて大いに恐れられているのでありますが之等が内地と異なった風俗と迷信であります。
(台湾風俗誌に由る)

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