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どんまい

いろいろあるけれど、それでいい。

パンダちゃんLシリーズ

2010年11月05日 | pandachan
ここのところ誰かの作品を観ると、
アイディアがよく浮かぶ。

先日のさっぽろアートステージを観た帰り道も同様だった。
こうして、ああしてと考えながら、ワクワクしながら、
車を運転する。

そして、そんな時は、パンダちゃんの相方に話をしたくなる。
へっけっけ。思いついちゃったと。

今、作ってるのは「パンダちゃんシリーズ」ってものなんだけど、
まず、俺が作品のイメージを考え、言葉を考え、メールで送信する。
次に、相方がメールを見て、作品を作り、画像を俺に返信してくれる。

そのできあがった作品を、
どう作品として仕上げ、
どう展示するかについて考えていたんだけど、
その仕上げの部分を思いついた。

パンダちゃんの相方に電話で、その仕上げについて話をした。

「パンダちゃんシリーズ」は、
10代の頃を思い出しながら言葉を添えてるんだけど、
一番最初のメールのやりとりは、
相方からロゴだけを送ってもらった。

その送ってくれたロゴを何度か観ているうちに、
これ、言葉がなくても良いなと思うものがあって、
作品の仕上げ方を思いついたのと同時に、
ロゴだけをいくつもつくるってのはどうだ?と考えた。

パンダちゃんLシリーズ。
Lはロゴの頭文字。


相方と電話で話をした翌日、
作品として仕上げるための材料の買い出しに出かけた。
画材屋に行き、ホームセンターに行き、プラモデル屋で材料を揃える。


頭の中のイメージが、できあがりますように。



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パンダちゃんシリーズ

2010年09月18日 | pandachan




8月のパンダちゃん会議で作品のイメージを相方に伝え、
いくつかのメールのやりとりを経て、
できあがったのが上の写真。
パンダちゃんシリーズ。

イメージと言葉が俺で、
あとは、全て相方。

パンダちゃんシリーズは、
10代にむけたものにしようと思っている。

2人で作品を作るのはおもしろい。
俺の想像を超えていく。



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一人パンダちゃん会議(1)

2010年09月01日 | pandachan
この前、ひさびさに楽雲庵塾のポストカードを作った。
頼まれていたポストカード。
「夏が終わる頃には持ってくるよ」と数ヶ月。やっと完成。

と、ほぼ同時に、パンダちゃんの相方からメール。
3つの作品の画像が添付されていた。
やばいと顔がにやける。
そして、俺は、考えていた途中の言葉をのせてみる。
ふ~むと、言葉を練り直す。

そして、一人パンダちゃん会議。
アイスコーヒーを飲みながら、
それまで、書きためていたノートを読み直してみる。

時間をあけて読み直してみると、なかなか新鮮だ。
完成した言葉ではないけれど、書いておいて良かった。

のってきたところで、喫茶店は閉店。
一人パンダちゃん会議も終了。


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かぶりもの

2010年08月11日 | pandachan
パンダちゃん会議が終了して、一人、車の中で考えた。
DVD撮影があるなら、かぶりものがあった方が良いかもしれんな。

上の写真のかぶりものは、カペカペになって捨てた。
このかぶりもの好きだったのにな。


次はパンダだろうな。




これだと顔が、もろに出てるから余計、恥ずかしいだろうなあ。
よって却下。




これはなかなか良いんだけど3万くらいするもんなあ。
高いなあ。




やっぱ、リアルさを追求していくとこれになるのかなあ。



じっくり考えよ。




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パンダちゃん会議(2)

2010年08月09日 | pandachan
1ヶ月ぶりのパンダちゃん会議。
前回と同じファミレスで、前回と同じミートスパゲティを食べながら行った。

パンダちゃんの相方が、前回、提案した案についての経過を話した。
今後、この作品を開拓者精神シリーズと名付けよう。あくまでも仮ではあるが。

「ばあちゃんにいろいろ訊いて来たよ。おもしろい話をいろいろ訊けた」

ばあちゃんが、その土地に住み始めた頃の話を訊いた。
俺も、この1ヶ月、自分のばあちゃんに、いろいろ訊いた話を相方に話した。
80年間生きてきて、一番楽しかったこと、一番辛かったこと。
恋愛の話。ばあちゃんが若かった頃の話。

まずは、自分達のばあちゃんの作品から作り始めようかということになった。
この開拓者精神シリーズは、何回か通って、写真を撮り、話を訊く必要があるから、
自分達のばあちゃんがうってつけだということになった。
俺のばあちゃんは、写真を撮られるのを嫌がるから、盗撮という形になっちゃうけど。


そして、俺は、この1ヶ月に考えた新たな作品のアイディアをノートに書きながら説明した。
この作品を、今後、パンダちゃんシリーズと名付けよう。あくまでも仮ではあるが。

「いろんなデザインのパンダちゃんが並ぶとかっこいいと思うんだよね。コンセプトである
故郷からは、はずれちゃうけど。家に帰ったらデータをメールで送るわ。あと、ここにメッセージを書くかは迷ってるんだよね。メッセージを書くとしたら、今の10代へのメッセージかな」

それから、幾つか浮かんだアイディアの話を続けた。
そのアイディアは、ユーモアの話。笑える話。

それを訊いて、パンダちゃんの相方が、「いたずらをしたいよね」と言った。

「良いね」と俺も、にやけながら、相方がDVDで撮影できる機材を持っているかを確認した。
「この年になっても、意味のないことを真剣にやっているってことが大事だと思うんだよね」と話を続けた。
「この年でピンポンダッシュするってのはどう?」

「それは犯罪だ。竹馬で浅瀬を渡れるのかなあ?」相方も負けじとクダラナイことを考える。

「これは、もはや作品じゃないな」

子どもの頃、二人で、意味もないことを真剣にやって、笑っていたのを思い出して嬉しくなった。
ふざけてんのか、真面目にやっているのか、よくわからんなってくらいがちょうど良い。



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パンダちゃん会議(1)

2010年06月28日 | pandachan
5年前、ひさびさに再会を果たした時に食事をしたファミレスで、友達と2人、パンダちゃん会議。


パンダちゃんのものづくり→初めての方はこちらをお読み下さい。


メールや電話でも、その友達には、俺の手が止まった件は話をしていたが、再度、話をした。

「撮ってきた写真の幾つかは使えると思うんだけど、景色を撮っているうちに、これって、俺が伝えたいことなのかってなっちゃってね。景色がきれいってのを伝えたいわけじゃないし」

友達はアイスコーヒーを飲みながら聞く。

「作品以外のアイディアは良いと思うんだけどね。肝心の中身が納得いくもんじゃなきゃなぁ。売れないなら売れないで良いんだけど、俺の部屋に飾っておきたいって思えるもんを作りたいんだよね。俺が撮ってきた写真からは、想像できなかったんだわ。無名の俺等を、たまたま見に来た人が、これすげぇやって思ってくれる人を一人でも増やしたいし、見に来て良かったって思ってもらいたいし」

お互い、話の合間、合間で、煙草を吸い、コップの水分を流し込む。


友達が、作品のアイディアを話す。
「7月にじいちゃんの13回忌があるから、その後、こんな感じでっていうのを送るよ。それで、これ、おもしろいって思ったらやってみてよ」



1年の空白を経て、再び、動き出したパンダちゃん。




*****


N7の今後のスケジュール。
新潟県に近い人は、絶対に観に行った方が良い。
俺も行くので、N7で会いましょう。


『REDdays』N7 5th Anniversary Exhibition

日時:7月2日~8日 12:00~20:00
場所:GALLERY N7
料金:入場無料
問い合わせ先:GALLERY N7 新潟市中央区東堀通5-443 tel.025-211-2740


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パンダちゃんによる作品展と楽雲庵塾本第二弾の話

2010年06月16日 | pandachan
布団の中では、なるべく楽しいことや嬉しいことを考えるようにしている。
楽しいことや嬉しいことがない時は、何も考えずに布団に入る。
ふて寝は布団の中ではしない。茶の間でする。

いつだったか、巨人の原監督の父(父も大学で野球の監督をしていた)が、原に言った「布団の中では、悩むな」って言葉を、俺もいつからか実践している。
実践しようと思って、実践しているわけではないけれども、そうするようになった。

おかげさまで、眠れないってことがめったにない。

ちなみに子どもの頃、ひつじを数えていたら、余計、眠れなかった経験があるから、
あれ以来、ひつじは数えないようにしている。
なんで、眠れない時はひつじを数えるってのがメジャーになったんだ?
全然、眠れないじゃないか。


良いイメージで布団に入っている時は、ふと良いアイディアが浮かぶことがある。
一度寝て忘ちゃったら困るから、枕元にはノートを置いて寝ている。
おもむろに起き出し、携帯電話の薄明かりで、ノートに、アイディアを綴り、再び、眠りにつく。

この前も、「やべぇ、これはうける」と、
実行に移す、その日を虎視眈々と待っているところだ。


アイディアはうかぶも、未だ実践できていないのが、
2008年夏に、このブログに書いていたパンダちゃんによる作品展と楽雲庵塾本第二弾

今も変わらずやりたいと思っているから、全貌はお話することはできないが、
かいつまんで書くと、
俺が生まれて初めてできた友達(現在グラフィックデザイナー)と一緒に作品を作り、
俺達が生まれた北海道で作品展をし、したと思ったら北海道からも抜けだし、
俺が初めて作品展をさせてもらった新潟でもやるというもので、
楽雲庵塾本第二弾も、そこにぶつけるという企画。


2009年夏に実行に移すはずだった。


写真を撮っては、その友達にメールを送っていたんだけれど、
ある時、ふと自分自身に納得がいかなくなった。
何か違う。これじゃだめだってね。

友達の力を頼りすぎてるんじゃねぇのか、
俺の時点で、納得のいくもんじゃなきゃだめだろうがって。
当たり前のことなんだけどね。

こういう場所で、こういう日程で、こんな感じでって、
作品以外のアイディアは、ボンボン出てきたんだけれど、
肝心の作品のアイディアがなかなか出てこなくなった。


2008年、楽雲庵塾ポストカードを持って、
立て続けにイベントに参加していた時も感じたんだけど、
どうもイベントに参加するって目的が先にきて、
伝えたいもの(作品)が後に来るというかね。
逆だろって。

伝えたいもの、観てもらいたいものがあるから、
イベントに参加するのであって、作品展をするんだろ?
自分自身に問いただした。

だから、イベントに参加するのは、一旦、やめることにした。


同時に、作品自体も全然、思いつかなくなった。
こうして、あっという間に2009年は過ぎ去った。

「作品展はどうなったの?」って何人かの人達に聞かれるけれど、
そんな人達に、「これでどうだ」と自分自身が思えるようなものをお見せしたい。



そんな不甲斐ない日々を送っている俺の元に、悲しいメールが届いた。
2010年5月17日。
ちょうど1ヶ月前の話だ。





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月光(2)

2009年02月13日 | pandachan
俺は、来た道を引き返した。


『このまま帰るのも、なんか、もったいないな。
どうせなら、温泉にでも入っていくか』
そう思った俺は、”吹上温泉”で車を止めた。
駐車場には、2台の車が止まっていた。

吹上温泉に来たのは二度目だ。
一回目は、高校を卒業して、すぐの頃、
数人の友達と来た。

この温泉は、無料の露天風呂。
電気がなくて、その時も、夜中に来たから、
まったくもって、あたりが見えなかった。
服を入れる”かご”くらいしか置いていなかったような気がする。
思いっきり、すべって、けつを打った。
そんな記憶しかない。


俺は、車に入れて置いた、
いや、置いたままになっていたバスタオルを手にし、
吹上温泉に向かおうとした。

が、あまりの寒さに、
気持ちまでも、一気に氷点下。

家の風呂に入った方が良いな。
外に出て1分足らず、
再び、車に引き返し、ハンドルを握った。

一本道を引き返す。

そして、T字路にさしかかる。
このまま右折をすれば、
上富良野の町に出て、
あとは帰るのみ。
帰路。


『やっぱり悔しいなぁ。こんなに月が綺麗なのに・・・』


後ろ髪を引かれ、再び、ブレーキを踏む。
車を止め、顔を左右に動かし、周りを見渡す。


ん?


一つの灯りが見えた。


望岳台をひたすら目指してきたから、
あんなところに灯りがあることすら、
目に入っていなかった。
行けるのか?
灯りがあるってことは、行けるのだろう。
行けなければ、引き返せばいい話だ。

標高から言えば、
ここより、さらに上の地点に、
その灯りはあった。

俺は、来た道とは逆、つまりは左折し、
その一つの灯りを目指した。

思いのほか、急勾配。
ただ、確かに、そこには道があった。
丁寧に除雪をした跡もある。

一気に車で駆け上る。
こうして、よくわからない場所に辿り着いた。


”上富良野八景”


木で作った立て看板が雪とともに立っていた。
俺は、車から降り、
なんとなくある足跡を辿り、歩く。



すげぇぇぇ。


すごいけど、怖い。


怖いし、寒みぃぃぃ。



落ちたら、のぼってこれねぇぞ、この高さ。
そして、この寒さ。
こえぇぇ。
怖いけど、綺麗。


俺の目の前には、
月光に照らされた、
青白い世界が広がっていた。



車に引き返し、友達に電話をした。
「よくわからねぇけど、すげぇところに辿り着いたぞぉぉ」

すでに次の日。
1:00。


三脚を車から出し、
カメラをセットする。
シャッタスピードを遅く設定する。
シャッタスピードを遅くするってことは、
ボタンを押して、すぐには写真が撮れない。
待つ時間ができる。
待っている間も凍え死にそうだ。

この痛いような寒さ。
久々だ。

たぶん、この寒さからいくと、マイナス20度。
雪がキラキラと光っている。

あまりの寒さに、写真が撮れるのを待ってられない。
ボタンを押して、ダッシュで車に戻り、
再び、撮れたかなと、現場に戻る。
何度となく、繰り返した。



次の日、いや、その日の朝、
母が何気なくこう呟く。
「朝、マイナス20度になったみたいだね」



俺の野生の勘は健在だった。



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月光(1)

2009年02月12日 | pandachan
月は満ちた。

満月かどうかはわからない。
わからないが、ここを逃すと、
今度、いつ写真を撮れるかはわからない。

作品作りのため、
俺は、目的地に車を走らせた。


『ぼうがくだいの写真を撮るには最高の月となりました。これから行ってくる。』
友達にメールをしたのが18:36。

友達に聞いた望岳台(ぼうがくだい)という場所で写真を撮るため、
車を走らせること1時間あまりが経過。
メールを送った友達から電話がかかってきた。

「こっち曇ってるよ」

「まじで!?いや、今更、引き下がれないぞ」


俺は、何度も、月が出ているのを確認し、
途中、実家により、母から、
「月なら、ここから撮れば良いのに」という言葉を振り切り、美瑛を目指す。
確か、美瑛に行った時に、”望岳台まで20㎞”って看板があったはずだ。


そして、その望岳台まで20㎞の看板の地点を通り過ぎ、
さらに前進。

看板を確認し右折。



『通行止めになってる。ぐがぉぉおお』
友達にメールをしたのが22:47。


再び電話が鳴る。

「月出てる?」

「あぁ、出てるよ。だけど行き止まり」

「上富良野の方から行けるよ」

その友達の言葉を聞き光明が射す。
ここまで来て、望岳台に行けないなんて、
気持ちのやり場に困る。


俺は、電話を切り、上富良野を目指す。
どうも、望岳台に行くためには、2つのルートがあるらしい。
美瑛から行くルートと上富良野から行くルート。


友達が電話で言っていたように、
望岳台を目指す、道は険しく、道路は当然とばかりに凍結。
道路脇の雪は、どんどん、その高さを増していった。

上へ、上へと突き進む。

時間も時間。場所も場所だから、
すれ違う車は、極端に少ない。


”吹上温泉”。


”北の国から”でも出てきた温泉を通りすぎ、さらに前進。



『・・・・・』



『ここから、道がなくねぇか・・・』


タイミングよく友達から電話が鳴る。
23:40。


「望岳台に行く道がない」俺は落胆の声で、そう呟く。

「一本道だぞ」

俺は、行き止まりになっている温泉施設の駐車場をグルグル回る。

「やっぱり道がない」

方向としては間違っていないが、
雪が分厚く、望岳台へは行けないことが明らかとなった。

「とんでもないところ教えちゃって、申し訳ないな」

「いや、良いんだ。その神秘的な景色を観たかったんだからさ」


望岳台まで、あと4㎞。



月は優しく光を放ち、
あたりは青白かった。








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月を見上げた

2008年12月15日 | pandachan
俺は、月を見上げた。
ここ何ヶ月間か、ずっと月を見上げていた。

君が月を見たのなら、
俺も同じ時に、月を見ていた可能性がある。

住む場所は違えど、同じ月。


それくらい月を見上げていた。


三日月の時もあったし、
半月の時もあった、
そして、ここ何日間かは満月だね。

満月は、秋ばかりが似合うんじゃないな、
雪景色もなかなか似合うな、
そう思いながら月を見た。


俺が冬の夜空を眺めるのは理由があって、
それは、来年、ぶちかますことになっている、
作品作りのためでもある。


遡ること3ヶ月前。

一緒に作品作りをする友達と、
打ち合わせを兼ね、飯を食べている時のことだ。


「ボウガクダイって知ってる?」

「ボウガクダイ?いや、知らんな」

「冬の満月の時、ボウガクダイの景色は神秘的だよ」


俺は、その話しを聞いてからというものの、
冬の満月の時、ボウガクダイで写真を撮ろうと思って、
冬を迎えた。

よし、もうちょいで満月だ、
ここ何日間は、そう思いながら、
月を見ていたんだ。



この前の土曜日の朝、
母にふるさとの天気を確認するため電話をした。

「土日は吹雪くみたいだよ」

「そっかぁ」俺は、残念で仕方がない声を出した。

「土曜日は、月が一番大きく見えるらしいね」

「何で俺が満月を待っていたのを知ってる?」

言った覚えはない。
俺が実家に帰るくらいしか言ってない。

「いや、ニュースで、そう言ってたからね」

「いやぁ、見たい」そう言われると、なおのこと見たい。


その土曜日は、何度となく、母とメールをし、天気を確認した。



結局、ボウガクダイで写真は撮れなかった。


俺は、ここ何ヶ月間か月を観察してきたから、
どれくらいの周期で月が欠け、そして満ちていくかを、
なんとなく知った。

まだ、何回かあるだろう。


冬の夜空の満月の日、
俺は、月を見上げている。



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