どんまい

いろいろあるけれど、それでいい。

個展の後に

2008年03月31日 | rakuunanzyuku
個展中の写真を、バンバン、アップしていこうと思っていたけど忘れてた。
個展の話は、新しく住む家が決まり、インターネットができる環境になった時にゆっくりアップしていきます。
それまでの間は、携帯電話から日記のみの更新。

個展会場、N7を後にし、目指すは青森、八戸。
制限時間は、昼1時。

個展中にもらったブラックブラックのガムを噛み、味がなくなっては、続けざまにブラックブラック。
ブラックブラックが、ここまで、俺を叱咤激励してくれるとは思わなかった。

仮眠をとるも、ギツギツに引っ越しの荷物が詰まっている後部座席。イスを倒すこともできなかったのが功を奏し、仮眠という名の範囲の睡眠。起床5時半。

予定より早い10時に、八戸、到着。珍しくもトラブルなく、しいて言えば、夜中に食べたラーメンの汁を溢して、服の袖が、ラーメン臭いくらいなもん。

北海道到着予定時刻、夜10時。

楽雲庵塾展2008 「新潟」1

2008年03月30日 | rakuunanzyuku
「俺、北海道に帰ることになりました」

今日、7年間、住んだ町をあとにする。
天気は晴れ後くもり。
朝、昨年の楽雲庵塾展の時に、モデルになってもらった、おじいちゃんに、たまたま会い、挨拶をする。

「私も今年で97歳になる。君は何年だい?」

「へび年です」
何歳かを答えてはいけない、ここは干支を答えるところ。それも、じいちゃんと何回か会話を交わし、俺も、そうそう失敗しない。

「おじいちゃんも元気で」


そして、今、楽雲庵塾展2008「新潟」の会場、N7に到着。20時までいるので、お時間あれば、ぜひ、直接お会いしましょう。

夜は明けた

2008年03月28日 | rakuunanzyuku
夜は明けた。


何とか、楽雲庵塾展2008「新潟」の目途も立った。
結局、全て新作。
今日の夜、明日の準備のために会場入りする。


楽雲庵塾展2008「新潟」

作品一覧
1,男の背中
2,決断
3,悪あがき
4,スメバミヤコ
5,one
6,つづく
7,希望

※フリスタMAG
※ポストカード全種類


新潟で出逢ってきた人々に感謝を込めて贈ります。


楽雲庵塾展2008「新潟」
刻:3月29日(土)~30日(日)12:00START
場所:GALLERY N7(新潟市中央区東堀通5-443)
入場料:なし

※29日(土)は、12:00~16:00くらいまでの間しか、会場にいれそうにありません。30日(日)は、ずっといる予定です。




カーステレオ

2008年03月27日 | rakuunanzyuku
「タイトルは、顔みたいなもんだからなぁ」
俺は、土曜日に控えた個展のタイトルを考えていた。
色々、浮かんでは、「しっくりこねぇな」と、未だ、未定のまま。

そんなことを考えながら、俺は1枚のCDを手に取り、カーステレオに入れる。
カーステレオから流れてくる曲を聴き、一気に一年前に戻る。

ちょうど、こんな陽気だった。
春にしては、まだちょっと肌寒い4月。

俺は、初めて、フリーマーケットにポストカードを並べた。
場所は、今回の個展と同じ場所、新潟市、GALLERY N7。


カーステレオから流れてくる曲は、
その時、N7で、流れていたものだった。


曲と共に、数年前の記憶が頭の中を流れる。
記憶と共に、心が振動し始める。

「きついなぁ」

別れるのは、やっぱ、きつい。
わかっちゃいるけれど、きつい。

新潟で出逢った人々を思い浮かべる。

ふと、タイトルが思い浮かぶ。
「新潟」にすっか。
そのままだけれど、「新潟」が一番しっくりくる。
そして、個展で流す曲は、この曲にしよう。

タイトルと、個展で流す曲は決まった。
あとは、残りの作品を完成させるのみ。



楽雲庵塾展2008「新潟」
刻:3月29日(土)~30日(日)12:00START
場所:GALLERY N7(新潟市中央区東堀通5-443)
入場料:なし

※29日(土)は、12:00~16:00くらいまでの間しか、会場にいれそうにありません。30日(日)は、ずっといる予定です。


燃え上がれ、ガンダム

2008年03月26日 | rakuunanzyuku
個展も残すところ、3日となり、
連日連夜、準備を進めている。

言葉を考えては、書いて、
言葉をねかせて(時間をおいて)、読み直し、
やっぱ、言葉は一度、寝かすに限るなとか思いながら、
書き直しを繰り返す。

そんな作業の折、
そういえば、小学生だった頃、
「フリーマーケットみたいなことをしたなぁ」と思い出す。
他の奴等には、どうだったかわからんけれど、
俺にとっちゃあ、めっちゃ楽しい行事だった。

それは、1度しか行われなかったんだけれど、
お金を作り、それぞれのチームで、売るものを考える。
俺等は、くじ引きをしたんだけれど、
そのくじ引きの景品は手作り。

それぞれが、何個か作って持ち寄ったんだけれど、
その中に、未だに忘れられない一品がある。

それは、紙粘土で作って、色を塗ったガンダム。

作りながら、「これ、人にやるのはもったいないな」って気持ちがわきおこり、完成する頃には、「絶対、やりたくない」に変わっていた。
当日、俺は、くじ引きの中から、その景品の番号を、こっそり抜き取った。

当然、そのガンダムを、くじ引きで当てる奴はいなく、
自分が作ったガンダムを、自分の家に持ち帰った。

たぶん、今も実家の棚の上の段ボールの箱の中に、
そのガンダムが眠っている。


あの時、抱いた感情を思い出す。
人に譲りたくないと思うほど、自分の作ったものに愛情を注ぐ。


それでは、また作業進めます。
今日も読んでくれてありがとう。



楽雲庵塾展2008「タイトル未定」
刻、3月29日(土)~30日(日)12:00START
場所、GALLERY N7(新潟市中央区東堀通5-443)
入場料、なし

運慶に励まされる

2008年03月24日 | rakuunanzyuku
「運慶は、金剛力士像を60数日で立てたのかぁ。そんなら、俺も、なんとかなるな」

テレビを観ながら、運慶に励まされる。
あまりの1日の短さに、とうとう頭からは煙が吹き始め、
運慶にできたのなら、俺にもできるとわけのわからない論理で、自分自身に言い聞かせる。

普段は、同じような毎日を繰り返し、
明日も生きてるでしょ。明後日も生きてるでしょ。
そんな感じで、何となく過ごすことも、しょっちゅうだけれど、
何か、ここ最近は、1日、1日が貴重で、
大切に感じている自分に、珍しいこともあるもんだと過ごしている。

1つ、1つに時間がかかるので、
作品数としては前回の楽雲庵塾展よりも少ないけれど、
初公開のものは多い予定。


楽雲庵塾展2008「タイトル未定」
刻、3月29日(土)~30日(日)12:00START
場所、GALLERY N7(新潟市中央区東堀通5-443)
入場料、なし

ちなみに、今のところ、29日(土)は、12:00~16:00くらいまでの間しか、
会場にいれそうにありません。
30日(日)は、ずっといる予定です。


10 第4話

2008年03月20日 | little story
「秋といったら鍋。そして焼きいも」

ジャンケンで負けた幹事の俺は、
仲間の提案を受け、一人ぼんやり考えていた。

「部屋掃除するのも、めんどいな。どっか、良い場所ないかな」
部屋以外のどこか良い場所。
ふと、アパート、すぐ近くの集会所を思い出す。

見た目、一軒家。
その集会所には、子ども会だったり、老人会だったり、太鼓の練習だったり、そろばん教室だったり、とにかく賑わいを見せる。

「あそこなら、俺の部屋掃除をする必要もないし、広いだろうし、もってこいだな」ってことで、町内会長に電話をした。

「神社すぐ近くのアパートに住んでいるものなんですが、あそこの集会所を貸してもらえないでしょうか。・・・はい。7人です。え~、夕方の6時から9時くらいまでです。はい。主に、鍋をします」

すんなり貸してくれた。
見た目一軒家。
入ってみても一軒家。

玄関を入ると、だっだ広い、何畳もある、
まさしく集会所という名にふさわしい部屋があって、
その脇には、6畳ほどの小さい部屋がある。
テレビがあって、こたつがあって、
俺達7人には、ちょうど良い。

それから、秋になり、冬になると、
俺達は、その集会所を借りて鍋をし、くっちゃべる。
何度、繰り返しただろうか。


今年、2度目の鍋。
2度目の鍋の前日、俺は、家のストーブの前で考える。
そして、みんなにメールを送った。


「4月、北海道に転勤することになった。今まで言えなかった」


当日、何事もなかったかのように、
タワイモナイ話をし、クダラナイ話をし、
笑い、笑う。

俺は、カメラを持ち、今という時間を止める。


まだ、時間はある。
そして、すぐに、会おうと思えば、会える。


「すぐ来るよ。今年の冬、いや夏か」

「1ヶ月前には言って」

「ああ」

「すぐ、ダミだ~って電話してこないでね」


何か、すぐ会えると思うと、寂しさも紛れる。

今まで、俺は、友達を見送る側にいた。
高校の卒業式は、進路が決まっていなくて、
大学の卒業式は、就職が決まっていなくて、
みんなが新しい生活を迎えるよりも一歩遅れて、
俺は、北海道を後にし、仙台を後にした。

それが俺なんだろう、勝手にそう思っていた。


いつもは、「早く桜よ、咲いてくれ」そう言っていたのに、
今年は、寒い雪の日が来ると、ほっとしていた。